このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

芭蕉の句碑


名月迺花夜止見衣氏棉畠

加須市平永の八幡神社に芭蕉の句碑があるというので、探してみた。


探し回っても、八幡神社がなかなか見つからない。

 何度か尋ねると、「芭蕉の句碑は知らないが、八幡神社はそこにある。」と教えてもらえた。

八幡神社


社殿の左に芭蕉の句碑はあった。


名月迺花夜止見衣氏棉畠

『芭蕉句選』 に「名月の花かとはかり綿畠」とある。

 加須市指定 有形文化財
芭蕉翁句碑

 ここの芭蕉翁句碑は、天保14年(1843年)秋に地元の俳人相沢栄助(俳号文戯)が門弟らと建立したものである。

 芭蕉没後150回忌に全国各地で記念行事が行われ句碑が建立された。この句碑も150回忌を記念したもので、元禄11年(1698年)に刊行した芭蕉七部集の一つである 『続猿蓑』 に収録されている「名月の花かと見えて綿ばたけ」の句が刻まれている。この句は、芭蕉が元禄7年8月15日、50歳のときに伊賀上野赤坂町(現・三重県伊賀市)の 「無名庵」 で月見の宴を催した時の作である。この地方一帯が以前は綿花の栽培が盛んで、それにちなんだ選句と思われる。

加須市教育委員会

  『諸国翁墳記』 に「名月塚 武州埼玉郡羽生明願寺八幡社内在 翫月窓文戯建之」とある。

 加須市不動岡の 不動ヶ岡不動尊 にも芭蕉没後150回忌に建立された句碑がある。

 「無名庵」は兄半左衛門と妹婿新蔵が芭蕉の為に生家の裏屋敷に建てたもの。

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