このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
芭蕉の句碑
雲折々人を休る月見かな
加舎白雄の句碑
を過ぎて更に大山不動堂登山道を上り、雨降山
大山寺
(HP)へ。
最後の石段を登る。
石段を登ると、右手に芭蕉の句碑があった。
雲折々人を休る月見かな
出典は
『春の日』
(荷兮編)。
貞享2年(1685年)に詠まれた句。
明治22年(1889年)3月、芭蕉二百回忌に建立。高橋泥舟筆。
高橋泥舟は勝海舟・山岡鉄舟と共に幕末三舟といわれた。
昭和54年(1979年)5月、此の句碑の拓本をとり、神栖市波崎の
光明院
に芭蕉の句碑が建立された。
雨降山大山寺
天平勝宝7年(755年)、良弁僧正開山。
真言宗
大覚寺派の寺である。
本尊は鉄造不動明王。
関東三十六不動霊場
1番札所である。
高幡山金剛寺
、
成田山新勝寺
と共に「関東の三大不動」のひとつ。
建久3年(1192年)、
源頼朝
は太刀を奉納して戦勝を祈願した。
政子も大山不動尊に安産の祈願している。
文明18年(1486年)、道興准后は大山寺に泊まっている。
宿相州大山寺。寒夜無眠。而閑寂之余。和漢兩篇口號。
蓑笠何堪雪後峰 山隈無舎倚孤松
可憐半夜還郷夢 一杵安驚古寺鐘
わが方を敷しのべどもゆめぢさへ通ひかねたる雪のさむしろ
『廻国雑記』
佐久間柳居は大山不動尊に句を奉納している。
枯々や護广に煤ひて残る菊
『柳居発句集』
大山寺から阿夫利神社に向かうと、無明橋がある。
無明橋の崖に芭蕉の句といわれる碑があった。
山さむしこゝろ底や水の月
『芭蕉句選』
、
『
俳諧
一葉集』
に収録されているが、
存疑
句とされる。
芭蕉の句碑
に戻る。
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください