このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
芭蕉の句碑
年々や猿にきせたるさるの面ン
厚木市猿ヶ島に本立寺という寺がある。
本立寺の入口に芭蕉の句碑があった。
年々や猿にきせたるさるの面
ン
元禄6年(1693年)、芭蕉50歳の句。
『薦獅子集』
(巴水編)に収録されている。
『類柑子』
には「元日や」とある。
『蕉翁句集』
(土芳編)は「元禄五甲
(ママ)
ノとし」とする。
又詞に季なしといへども、一句に季と見る所有て、或は歳旦とも、名月とも定る有り。
年々や猿に着せたる猿の面
ばせを
如斯
(かくのごとき)
也」。
『去来抄』
天明8年(1788年)、
五柏園丈水
建立。
これは郷土の俳人五柏園丈水が天明八戊申に猿が島と申
(さる)
年にちなんで建立した俳聖松尾芭蕉の句碑である。
丈水は本名を大塚六左衛門武嘉と稱し、甲州武田の家臣で猿ヶ島に土着して名主を勤めるなど、郷土の開発に貢献。
『諸国翁墳記』
に「
相州愛甲郡猿ヶ島村本立寺境内
ニ
在 五柏園丈水連中
」とある。
記念句集
『猿墳集』
(天明8年冬序)
ひとゝせ村内菩提院の門前に猿塚を造建し、且ツ諸風士の金声を得て小冊に物し、是を遠近に贈つゝ、益々祖翁を信する事、君父にことならすとよ、
へちま坊悦應「五柏園行状」
本立寺
日蓮宗
の寺である。
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