このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

芭蕉の句碑


うき吾を寂しからせよ閑古鳥

尾道市東土堂町に千光寺という寺がある。


大同元年(806年)、空海(弘法大師)によって創建。

大宝山権現院千光寺


真言宗 の単立寺院である。

本尊は千手観音菩薩。

本堂は俗に赤堂と呼ばれる。

千光寺赤堂下に芭蕉の句碑があった。


うき吾を寂しからせよ閑古鳥

出典は 『嵯峨日記』

元禄4年(1691年)4月22日、芭蕉48歳の句。

文化14年(1817年)5月、建立。 梅室 書。

この碑は寛政4年10月12日、尾道に滞在していた俳人 長月庵若翁 が当地の俳人52人と先師芭蕉の百回忌を営み句会を催した。(閑古鳥句碑、千光寺赤堂下)

おかしな文だ。

   祖翁百回忌追遠之百韻

百とせの花や小春乃十二日
   若翁

 鄙も時しる鳥のさゝ鳴
   文彩

草の戸に来たまはるも叡慮にて
   稲井

文政10年(1827年)6月3日、鶴田卓池は千光寺を訪れている。

千光寺、登五丁餘、真言宗、観音本堂前に大巖有、玉取石といふ。三重ノ塔有、其外諸堂多シ。一山、岩殊之外多シ。至而景地。其外寺社多き所也。


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