このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

芭蕉の句碑


手にとらば消んなみだぞあつき秋の霜

JR関西本線柘植駅下車。


柘植駅前に芭蕉の句碑があった。


手にとらは消ん泪そあつき秋の霜

出典は 『野ざらし紀行』 。貞享元年(1684年)秋の句。

俳諧一葉集』 に「母の白髪おがみて」と前書きがある。

 長月の初、古郷に歸りて、北堂の萱草も霜枯果て、今は跡だになし。何事も昔に替りて、はらからの鬢白く、眉皺寄て、只命有てとのみ云て言葉はなきに、このかみの守袋をほどきて、母の白髪おがめよ、浦島の子が玉手箱、汝がまゆもやゝ老たりと、しばらくなきて、

手にとらば消んなみだぞあつき秋の霜

八七五とかなりの破調である。

 平成16年(2004年)8月28日、芭蕉翁生誕360年記念に伊賀町芭蕉翁顕彰会建立。

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