このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
芭蕉の句碑
今日はかり人も年よれ初しくれ
静岡市葵区井宮町に
瑞龍寺
(HP)という寺がある。
永禄3年(1560年)、開創。
曹洞宗
の寺である。
山門を入ると左手に芭蕉翁の「しくれ塚」があった。
時雨塚(しぐれ塚)
芭蕉翁の「
今日はかり人も年よれ初しくれ
」の句
「芭蕉桃青居土 元禄七年十月十二日」と、もとは彫ってあったという。
碑は昔、市内安東の長安寺に在ったが廃寺となったので、明治12年頃、材木町の大村青渓がこの寺に移した。
摩滅していて見えないが、中央正面に「しくれ塚」、右に「芭蕉桃青居土」、左に「元禄七年十月十二日」と芭蕉の命日が刻まれ、芭蕉の句はどこにも記されていなかったそうだ。句碑というより供養塔である。
『諸国翁墳記』
に「
時雨塚 駿府安楽寺村
ニ
アリ 亞井・驢雪建
」とある。
「安楽寺村」という村は無かったそうだ。「亞井・驢雪」は不明。
泰雲山瑞龍寺
本堂裏の墓地に旭姫の墓がある。
旭姫は秀吉の異父妹。
天正14年(1586年)、秀吉は旭姫を夫の佐治日向守と離別させ、家康に嫁がせた。
天正18年(1590年)、旭姫は摂州有馬で病気のために亡くなる。48歳であった。
家康
は瑞龍寺に旭姫の墓を建てる。
法名は「瑞龍寺殿光室総旭大禅定尼」。
瑞龍寺の寺号は旭姫の法名による。
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