このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
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その日妙義山に志したれど心変りて磯部に泊る |
気まぐれの途中下車して温泉町停車場出れば葉ざくら暗し |
眼に立たぬ宿屋さがして温泉町さまよひ行けば河鹿なくなり |
湯の町の葉ざくら暗きまがり坂曲り下れば渓川の見ゆ |
町端れの宿屋に入れば心の疲れ俄かに身に浸む思ひす |
ひとり来てひそかに泊る湯の宿の縁に出づれば渓川の見ゆ |
渓川の見ゆるうれしみひろびろと部屋あけ放ち居ればうら寒し |
旅なれぬ身にもあらねど |
碓氷川川原をひろみかたよりて流るる瀬々に河鹿なくなり |
河鹿しきりになく |
はるかにも来つるおもひの旅心地宿屋の窓に杉の山見ゆ |