このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

私の旅日記2011年

八葉寺〜空也上人〜
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会津若松市河東町広野冬木沢に八葉寺という寺がある。


真言宗 室生寺派の寺である。

 康保元年(964年)、空也上人は奥州巡錫中、紫雲たなびく当地にたどり着き、一宇を建立した。そして、ひとつは浄水不足に悩む村人のため、ひとつは阿弥陀如来にお供えする閼伽水を得るため、独鈷杵をもって此処を掘り、浄水を得た。その末流に美しい八葉の睡蓮華が咲き誇ったので、寺号を八葉寺と名付け、入滅に至るまでここに逗留し、教えを広めたと伝える。

阿弥陀堂


重要文化財である。

 天禄3年(972年)9月11日、空也上人は八葉寺で往生なされた。御歳70でした。

八葉寺に空也上人の墓所がある。

奥の院


八葉寺は会津の高野山として知られている。

奥の院の左手に芭蕉の句碑があった。


父母のしきりに恋し雉子の声

出典は 『笈の小文』

貞亨5年(1688年)春、芭蕉が 杜国 と高野山を訪れて詠んだ句。

星野香雪、建立。

元治元年(1864年)、香雪は80歳で没。

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