このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

俳 書

蕉翁七十回忌粟津吟』(浮巣庵文素)


宝暦13年(1763年)、芭蕉七十回忌追遠記念集。時雨会の嚆矢。

一碗の茶の香尊し初しぐれ
  浮巣庵

 払子に添ゆる十月の梅
    蝶夢



   蝶夢ほうしにいさなはれて湖南にま
   かり、故翁の碑前にぬかつき侍りて

行脚僧
まほろしの花や夕日の片時雨
    既白

   拈香各吟

枯なから風は忘れす花すゝき
    蝶夢

   文 通
津軽深浦
侘好に是を甚ん小夜しくれ
   里桂

   手向各題時雨枯尾花

戦く気のなけれは染(淋)し枯尾花
   可風

野も寒い音の出来るや枯尾花
   文素

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