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俳 書

『しぐれ会』(天明8年刊)


天明八戊申年十月十二日於 義仲寺 興行

まさにふる時雨を花と見る日かな
  立朴

しらへをあはす冬のうみ山
   沂風



   四来奉納
遠江浜松
一しくれうちしらみたり天の川
   白輅

竹輿かきの棒組さかす時雨哉
    柳也
  入野
しくるゝや金仏ひかる横小路
   方壷
  田房
一筆の墨絵に似たり帰り花
   古声
  福山
かくも世は翁追ゆく時雨哉
   南河
筑前福岡
冬かれや西日さし入る狐穴
   蝶酔

炉開や三ツ羽に残る虫のから
   梅珠
  飯塚
珠数かけし鳩にしくるゝ梢かな
   依兮
豊後杵築
初しくれ檜皮ふきたる軒清し
   一幹

貝吹て山伏ゆくや野ゝしくれ
   菊男
  
遊ふありいさかふもあり池の鴦
   瓦全

  浪華にありて、 遊行寺 のはせを忌に
  詣

法の燈や吹井の鶴も時雨けり
   几董

   一座捻香
田島豊岡
帰り花けふははらつく雨もなし
   木姿
  
しくれ会や塚のはせを葉も色かはる
    蝶夢

  この寺の什物とせる蕉門好士の手鑑
  を、ことし筑前飯塚の依兮の施主と
  なりて桜木にのせけるか、けふの折
  にあひたれは影前にのなへて

古き名にしくれあまねくする日哉
    沂風

   遅来追加
  飯塚
蘆の葉の笛を時雨の晴間哉
   素柳
甲斐小原
夜しくれや目覚て見れは月も漏る
   石牙

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