このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
今年の旅日記
阿寒湖
〜阿寒川源流〜
釧路から阿寒湖温泉へ。
阿寒湖遊覧船「幸運の森桟橋」
昭和7年(1932年)8月26日、
斎藤茂吉
は釧路から阿寒湖に行く。
舟に乘りて阿寒の湖を漕ぎためば思ひも愛
(かな)
しこの縁
(えにし)
はや
阿寒川のながるる谿を見下せり二たびは來むわれならなくに
『石泉』
昭和8年(1933年)8月21日、
高浜虚子
は阿寒湖に泊まっている。
皆降りて北見富士見る旅の秋
昭和八年八月二十一日 るべしべ駅、此夜、阿寒湖、山浦旅
館泊。
バス来るや虹の立ちたる湖畔村
火の山の麓の湖に舟遊
昭和八年八月二十二日 阿寒湖。此夜、
弟子屈
、青木旅館泊。
『五百句』
虹立つや湖畔の漁戸の兩三戸
阿寒湖
藻に乘りて我舟を見送れり
『五百句時代』
阿寒湖から滝見橋に戻る。
阿寒川源流
昭和38年(1963)7月2日、
水原秋桜子
は阿寒湖に向かう。
七月二日、阿寒へ向ふ
霧の中淡き虹たつさるをがせ
残雪の霧移りゆき歯朶の霧
残雪に白樺立てる霧の景
『晩華』
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