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私の旅日記2010年

城前寺〜高浜虚子の句碑〜
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小田原市曽我谷津に城前寺という寺がある。


城前寺( 浄土宗 稲荷山祐信院)

 曽我兄弟の菩提寺で、兄弟の育った曽我城の大手前にあるのでこの名がある。

 建久4年(1193年)、富士の裾野で兄弟が父の仇、工藤祐経を討った後、叔父の宇佐美禅師は、その遺骨を携え此の地に来て庵を結び、兄弟の菩提を弔ったのが、この寺の始まりと伝えられる。

 なお、この討入りの時、兄弟は暗夜であったため傘を燃やして松明としたので、仇討ちの日に当る5月28日には、この故事にならい境内で傘を焼いて兄弟の霊を慰める傘焼きまつりが行われるが、類例の少ない祭であるので有名である。

 境内には十郎・五郎、父祐信・母満江御前の供養塔や十郎が大磯の虎御前をしのび、腰を掛け笛を鳴らした忍石、坪内逍遥筆で歌舞伎俳優連中寄附の兄弟の記念碑等のほか、各種ゆかりの品がある。

 なお、4人の墓の建つ墳丘は、曽我城の土塁跡である。

曽我兄弟之舊跡


城前寺本堂


本堂の裏に 高浜虚子の句碑 があった。


宗我神社曽我村役場梅の中

昭和50年〈1975年)2月11日、建立。

梅の花


城前寺の南に 太宰治 『斜陽』の舞台「雄山荘」の焼け跡があった。

2009年12月26日、「雄山荘」は全焼。

太宰生誕100年の年であった。

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