このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

私の旅日記2008年

遊行寺〜時宗総本山〜
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神奈川県藤沢市に時宗総本山遊行寺があるというので、行ってみた。


遊行寺の総門


黒門といろは坂

遊行寺の総門の冠木門で、日本三大黒門のひとつといわれます。参道の石段は48段あることから、いろは坂と呼ばれています。

遊行寺本堂


藤沢山無量光院清浄光寺である。

本尊は阿弥陀如来。

時宗総本山遊行寺

 清浄光寺が公式の寺名ですが、遊行上人の寺ということから広く一般に遊行寺と呼ばれます。

 宗祖は一遍上人(1239年〜1289年)で南無阿弥陀仏のお札をくばって各地を回り、修業された(遊行といいます)念仏の宗門です。この遊行寺は正中2年(1325年)遊行四代呑海上人によって藤沢の地に開かれ、時宗の総本山となっています。

 宝物として、国宝「一遍聖絵」、国重要文化財「時衆過去帳」など多数があります。

 境内には日本三黒門の一つである総門、銀杏の巨木、中雀門、市指定文化財の梵鐘、国指定の藤沢敵御方供養塔、小栗判官と照手姫の墓、板割浅太郎の墓、有名歌人の句碑などもあります。また、桜、ふじ、花菖蒲の名所で、観光百選の一つにもなっています。

「有名歌人の句碑」というのは変だ。

一遍上人像


 文明18年(1486年)、道興准后は遊行寺を訪れている。

藤沢の道場、聞えたる所なれば一見し侍りき。ある寮にて茶を所望し侍り、暫く休みけるに池の紅葉のちりけるを見て、

   沢水もかけは千いろの木の葉かな

道場の前に、ふりたる松に藤のかゝりければ、

   紫の色のゆかりの藤さはにむかへの雲をまつぞ木たかき


 元禄3年(1690年)10月2日、鬼貫は藤沢に泊まり遊行寺に参詣している。

藤澤にとまりて、二日の朝遊行の御堂にまいる。看經の聲たふとく、我も無念の念佛す。

   十月の二日も我もなかりけり


天野桃隣は遊行寺の句を詠んでいる。

   遊行寺

十人の殿等強し梅もどき   桃隣


鐘楼


清浄光寺銅鐘は神奈川県指定重要文化財(工芸品)。

 享和元年(1801年)2月、井上士朗は門人松兄・卓池を伴い江戸へ赴く途中で遊行寺の鉦を聞いている。

遊行寺 の鉦はけんけんとなりて雉の声に似たり。松風のひまに聞なしたれば、 父はゝの頻りに恋し と申されし高野にも思かへて尊とし。


大銀杏(いちょう)


藤沢市指定重要文化財(天然記念物)

(けやき)の新緑


 享和元年(1801年)2月28日、大田南畝は大坂銅座に赴任する旅で遊行寺を訪れている。

山あひの墓原をへて、藤沢山清浄光寺のうら門より入て見るに、本堂・観音堂・鐘楼・経蔵などつきづきし。方丈のかた見やるゝに、上方に富士見の亭高し。かの白川候(侯)のかゝせ給へる清音の額もこの所なるべし。堂の側に桜咲出たり。山門を出て額をあふぎ見るに、藤沢山とあり。従二位藤原道基卿のかゝせ給へるとぞ。


中雀門


枝垂れ桜


 文化3年(1806年)7月5日、菜窓菜英は遊行寺に詣でた。

親子ともせちに畄めけるも聞かす遊行

寺にまうて、小栗の墓像なと拝ミゆくに

雷雨しけゝれハ、

   立や秋遊行の砂の雨さめて

やうやうと戸塚に到る。


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