このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

今年の旅日記

大川上美良布神社〜『ごばんぶり』〜
indexにもどる

香美市香北町韮生野に大川上美良布神社がある。

大川上美良布神社の前に 芭蕉の句碑 があった。


川上とこの川しもや月の友

出典は 『続猿蓑』

元禄6年(1693年)秋、深川の 五本松 で詠まれた句。

天保12年(1832年)2月、榎凉庵微青・五島山房二扇建立。

大川上美良布神社拝殿


正一位大川上美良布神社の略記

 香美郡 香北町韮生野大宮243番イ号地に鎮座、主祭神は大田々称古命で、このほか縁故深い大物主命、活玉依比売命、陶津耳命、櫛御方命、飯肩巣見命、美良比売命、健甕槌命を合祀。

 今から約二千年前の崇神天皇の時代に疫病が流行して万民が苦しんだ時、天皇は大物主 命のお告げによって大物主命の子孫の大田々称古命に神々を祭らせ、それ以来疫病が治ま って人々は安んじて生活できるようになったといわれている。当神社の創建は今から約千 五百年前の雄略天皇の時代といわれているが定かではない。しかし仁明天皇の承和8年以 前より祭られていたという古い記述がある。当神社は延喜式の 式内社 で県内では21社の 一つの由緒深い神社で古くから韮生郷の総鎮守として崇敬されて来た。嘉永5年12月2 4日勅宣により神階正一位を授けられている。

 当神社の現在の社殿は明治2年に落成、当時の名工島村安孝、坂出定之助、原卯平、別役杢三郎等によって建てられ拝殿、幣殿、本殿には立派な多く彫刻が残されている。この社殿は高知県保護文化財に指定されている。

大川上美良布神社本殿


本殿の彫刻は「土佐随一」

 社殿は慶応元年に起工、明治2年に再建されました。拝殿・幣殿・本殿の屋根は美しくゆるやかな勾配と軒の反り、それに千鳥破風と唐破風でたくみに変化をもたせた優雅な建物となっています。

 三殿とも総檜で宮大工の名匠島村安孝を棟梁とし他3人の大工が腕を競い合いました。中でも彫刻は「土佐随一」であり、当時は「土佐日光」とも言われました。

(以下略)

松林朝蒼の句碑


韮生米どころや田掻きねんごろに

松林朝蒼は高知新聞俳談選者。俳誌『夏爐』主宰。

平成22年(2010年)、建立。

お守りの十二支キャラ


 2013年1月、やなせさんが無償でデザインしたお守りの十二支キャラが神社へ送られてきた。

 2013年10月、なせさんは94歳で亡くなる。

 2017年元日からお目見え。希望者は郵送にて。

『おおとさ びらふ ごばんぶり』


舩木直人先生の略歴

和歌山県和歌山市で生まれる。東京芸術大学で彫刻を学び、1965年に高知大学へ赴任。多くの学生を指導し育てた。1972年文部省在外研究員としてイタリア、フランス、アメリカに留学。高知大学名誉教授。

(中 略)

2015年秋には芸術、教育活動などの功績が認められ高知県文化賞を受賞した。2016年6月8日没、享年78。2016年7月正四位瑞宝中綬章を綬章。

『おおとさ びらふ ごばんぶり』は大川上美良布神社の秋季例大祭(11月3日)の神幸祭の渡御行列の『ごばんぶり』をモチーフにした1993年の作品。舩木氏が生前から当神社に奉納したいとの強い思いがあり、遺族の協力を得て設置した。台座は舩木氏がイタリアから取り寄せた大理石で、制作途中のものを加工した。

今年の旅日記 に戻る



このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください