このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

虚子の句碑

駒ヶ嶽聳えてこゝに沼の春



JR北海道函館本線大沼公園駅を出ると、南北海道大沼婦人会館がある。


南北海道大沼婦人会館に高浜虚子「師弟句」碑があった。

師弟句


 昭和14年5月23日、高浜虚子が大沼に来遊の際ものした中の1句である。当時日本銀行函館支店に在勤の虚子五女晴子の女婿高木餅花家に前年12月長男誕生、虚子はこの孫に面会のため婦人同伴来館された。

 この 大沼吟行 を思い立った虚子は、高木餅花、高木晴子、高浜章子、内藤松籟、阿部慧月と共に旅館「湖月」に於いて家庭的小句会を行い詠まれた句である。

駒ヶ嶽聳えてこゝに沼の春
   虚子

島々の若葉の色のみな違ふ
   慧月

句碑

 昭和55年6月15日第22回北海道ホトトギス俳句大会を大沼公園婦人会館に於いて開催に当たり、函館ホトトギス会員石山香甫の篤志により虚子句碑建立の議起こり、その際總意により阿部慧月を加えてこれを師弟句とすることとし、ホトトギス主宰稲畑汀子を迎え、同日この場所に於いて除幕す。

 稲畑汀子は1931年横浜に生まれる。祖父高浜虚子、父高浜年尾に俳句を学ぶ。1956年、稲畑順三と結婚。1977年、父年尾の死去によりホトトギス主宰を継承。

句 碑


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