このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
昔の旅日記
蔵王
〜峩々温泉〜
蔵王温泉
から蔵王ラインで県道12号白石上山線に入り、蔵王坊平から蔵王エコーラインを行く。
刈田峠を越えると宮城県。
蔵王ハイラインで御釜へ。
明治39年(1906年)11月2日、河東碧梧桐は蔵王に登った。
絶頂を後ろに直下すると、噴火口の大穴が見える。穴の側を辿るように道の跡がある。真向いの風を肩できって、一生懸命に駈ける。突然あれを見ろと若者が声を掛けた。十尋もあろうと思われる穴の底に真青に輝くものがある。火口の沼であると気づく。
『三千里』
蔵王エコーラインを下り、峩々温泉に向かう。
宮城側は荒々しい火山。
峩々温泉は標高800m。
峩々温泉旅館
「峩々温泉旅館」は
日本秘湯を守る会
会員の宿。
明治39年(1906年)11月2日、河東碧梧桐は峩々温泉に泊まった。
刈田の頂上に案内者と別れて、石の上に小石を積んだ道しるべを心あてに、ひた走りに山を下る。時々道を失してまた元の道に戻る。ドーダンの林をなしておる危険な道を逆落しに下りて、赤錆びた水の流れのほとりに出る。一廓の家構えは志す峩々温泉である。
『三千里』
峩々温泉主人の句を乞ふまゝに
菊の日を雪に忘れずの温泉
(ゆ)
となりぬ
『新傾向句集』
レトロ調のボンネットバス「銀嶺号」があった。
泊まり客が帰るところだった。
日帰り入浴は840円、午前10:00〜午後5:00。「お風呂に入れますか」と聞くと、内風呂は工事中なので、露天風呂だけなら入れるということだった。
露天風呂といっても、日帰り客用で、手作りの岩風呂だった。
手作りの露天風呂だけで840円は高い。
誰も入っていないことだけは、よかった。
誰もいないので、女風呂の写真も撮ってみた。
青根温泉
に向かう。
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