このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
私の旅日記
久峰観音
〜芭蕉の句碑〜
宮崎市佐土原町下那珂に久峰観音がある。
大悲山補陀落院久峰寺
真言宗
の寺である。
久峰観音
第三十代敏達天皇(572〜585)の朝、勅命により高僧日羅上人の創建と伝えられています。有名な和泉式部の奉納した古鏡を伝世し、境内には、明應3年(1494年)甲寅あるいは天文4年(1535年)天文13年(1544年)甲辰等の古石群が見られます。
観音境内には文化文政年間に建てられた松尾芭蕉の句碑「旅に病て夢は枯野をかけ巡る」、宝永年間に建像の撫地蔵(病む人の患部に当たる箇所を撫ずれば治癒すとの記)があります。
土産物に久峰うずら車、米飴があります。又この寺は日向七堂伽藍の一つで別称日向七観音とも呼ばれ崇敬を集めています。日向七堂伽藍とは久峰観音・浅倉観音(倉岡)・黒坂観音(清武)・日之御崎観音(青島)・円南寺(海江田)・松崎観音(赤江)・伊満福寺(古城)で日羅上人が開いたものです。
都於郡
(とのこおり)
黒貫寺
(くろぬきでら)
が明治7年に炎上したため、久峰寺の本堂がそっくり黒貫寺に移築されたので、ここには明治8年富田村(新富町)伝宗寺の正観音仏を譲り受け再建され現在に至っている。
佐土原町
佐土原教育委員会
芭蕉の句碑
元祿七甲戌十月十二日
芭蕉翁
旅に病んて夢は枯野をかけ巡り
「
かけ廻る
」が正しい。
出典は
『笈日記』
(支考編)。「
病中吟
」と前書きがある。
元禄7年(1694年)10月8日、大坂
南御堂
前花屋仁右衛門宅で詠まれた句。
佐土原城下連中建立。
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