このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

芭蕉の句


旅に病で夢は枯野をかけ廻る

出典は 『笈日記』 (支考編)。「病中吟」と前書きがある。

元禄7年(1694年)10月8日、大坂 南御堂 前花屋仁右衛門宅で詠まれた句。

 八日の夜ふけて、かたはらに居ける、呑舟といふ男を召して、硯にすみする音のしけるを、如何ならんと、人々いぶかり思ふに、

      旅に病みて夢は枯野をかけめぐる


 「絶筆句」とされるが、翌9日に「 清滝や波にちり込青松葉 」と詠んでいる。12日、芭蕉は死去。

福島県伊達市の 長谷寺

群馬県桐生市の 崇禅寺

愛知県豊橋市の 老津公園

三重県伊賀市の 「ふるさと芭蕉の森公園」

滋賀県大津市の 義仲寺

大阪府大阪市の 円成院

福岡県福岡市の 馬出ビル北側 、中間市に 垣生公園 に句碑がある。

長谷寺の句碑



義仲寺の句碑
   
円成院の句碑

   


鹿児島県鹿児島市の 川澄宅 にある芭蕉の句碑に2句が並刻されている。



もの一我がよはかろきひさご哉
   旅姿芭蕉
旅に病で夢は枯野をかけ廻る

『芭蕉翁行状記』 (路通編)には「かけまはる」とある。

大阪府大阪市の 南御堂 に句碑がある。



滋賀県大津市の 芭蕉道統歴代句碑 にこの句がある。



宮崎県宮崎市の 久峰観音 に「かけ巡り」の句碑がある。



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