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芭蕉の句
清滝や波にちり込青松葉
九日 |
服用の後、支考にむきて、此事は去来にもかたりを(お)きけるが、此度嵯峨にてし侍る、大井川のほつ句おぼへ(え)侍るかと申されしを、あと答へて、 | ||||
大井川浪に塵なし夏の月 | ||||
と吟じ申しければ、その句
園女
が白菊の塵にまぎらはし。是もなき跡の妄執とおもへば、なしかへ侍るとて、 | ||||
清滝や波にちり込青松葉 翁 |
清滝や浪にちりなき夏の月
| ばせを |
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