このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

斎藤茂吉の歌碑


鈴木隆一氏邸

  金沢治右衛門氏邸 で鈴木隆一氏邸の庭にも斎藤茂吉の歌碑があると聞いて訪ねてみた。



わきいづる音のきこゆる弘法水

雪あゆみ來て我心なごむ

齋藤茂吉が疎開のため昭和20年2月17日から3月6日まで上山に滞在した時に詠んだ「上ノ山・金瓶雜歌」52首の中の一首である。『小園』に収録されている。

平成17年(2005年)5月14日、鈴木隆一建立。神谷弘書。

斎藤茂吉記念館によれば全国で139番目の茂吉の歌碑である。

「弘法水」は枯れてしまったそうだ。

   上山・金瓶雜歌

      昭和二十年二月十六日夜、上野驛を立ち、十七日上ノ山著、
      上ノ山の裏山あたりを歩きて作歌、金瓶村に移る。三月六日
      上ノ山發、仙山線、常磐線、三月七日東京著。四月十日東京
      を發ち十一日上ノ山著。十四日より金瓶移居

松山に杉山つづき雪ふればただにうつきしみれど飽かなくに

南より止まずうごける白雲は山脈(やまなみ)のうへに即きて離れず

『小園』

 金瓶には三瓶泰氏邸の庭にも「幽かなるもののごとくに此処に果てし三瓶與十松君を弔ふ」の歌碑があるはずだったが、よく分からなかった。

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