このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

斎藤茂吉の歌碑

湯田中の河原に立てば北側は

     はつかに白し妙高の山


湯田中温泉 栄橋に斎藤茂吉の歌碑があった。


湯田中の河原に立てば北側ははつかに白し妙高の山

斎藤茂吉記念館によれば、74番目の茂吉歌碑である。

 斎藤茂吉先生が下高井教育会の講演に招聘され、昭和2年10月18日上林温泉、19日湯田中温泉に宿泊、翌20日の午前、湯田中の川原を散策し、飯綱、戸隠、黒姫の連山の北に聳え、雪僅かに白き妙高山を遠望して詠まれた短歌である。

 この短歌は 上林温泉地獄谷 、湯田中温泉等で詠まれた他の短歌24首と共に、歌集「ともしび」に収められている。

 茂吉先生は著書「作歌四十年」に、この短歌について「湯田中の河原で作った。結句のひびきがよい。かういふ字音名詞ですわりのよいのは萬葉にもない。」と記述されている如く、非常な傑作である。また、きわめて重要な作品である。

 歌碑の書は、茂吉先生が書かれたものである。

昭和59年5月2日

穂波温泉旅館組合



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