このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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種田山頭火の旅

〜下賀茂温泉〜

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  下賀茂温泉「伊古奈」 大浴場の入口に種田山頭火 (1882−1940)の句が飾ってあった。

下賀茂温泉「伊古奈」


この道しかない春のゆきふる
あらつては大根いよいよ白し
椿のおちる水の流れる
開け放ち月を眺めつつ寝る
われ今ここに海の青さの限りなし
今日は凩のはがき1枚
振り返らない道をいそぐ

山頭火は伊豆が大好きで、下賀茂の温泉をこよなく愛したそうだ。

昭和11年(1936年)4月17日、藤沢より茅ヶ崎、熱海を経て徒歩で伊東へ。

伊豆は生きるにも死ぬるにもよいところ

稲取、谷津を経て、22日下田へ。

4月23日 曇、うすら寒い。

下加茂温泉は好きな温泉場である、雑木林につつまれて、のびやかな湯けむりがそこここから立ち昇る、そこここに散在している旅館もしずかでしんみりとしている。

その一軒の二階に案内された、さっそく驚ろくべき熱い強塩泉だ、ぽかぽかあたたまつてからまた酒だ、あまり御馳走はないけれどうまいうまい。

『旅日記』

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