このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
私の旅日記
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2006年
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湯島天神
〜筆塚〜
東京メトロ千代田線湯島駅を出て、春日通り天神下から
切通坂
を上る。
坂の途中に
学問の神様
湯島天神がある。
湯島天神
御祭神は天之手力雄命
(あめのたぢからをのみこと)
と菅原道真公
(すがわらのみちざねこう)
。
天之手力雄命
(あめのたぢからをのみこと)
は天照大神
(あまてらすおおみかみ)
が天の岩屋に隠れた時、戸を開いて大神を連れ出した大力の神。
梅まつりで人がいっぱい。
梅の写真は難しい。
「湯島の白梅」
湯島通れば 思い出す
お蔦主税の 心意気
泉鏡花の「筆塚」
昭和17年、里見惇、
久保田万太郎
、岩田藤七らによって建てられた。
泉鏡花は「湯島の白梅」の原作である「婦系図」の作者。
湯島天神は森鴎外『雁』の主人公「岡田」の散歩道である。
寂しい
無縁坂
を降りて、藍染川のお歯黒のような水の流れ込む
不忍の池
の北側を廻って、上野の山をぶらつく。それから松源や雁鍋のある広小路、狭い賑やかな仲町を通って、湯島天神の社内に這入って、陰気な臭橘寺
(からたちでら)
の角を曲がって帰る。
森鴎外『雁』
小林一茶が湯島で詠んだ句がある。
白日登湯台
三文が霞見にけり遠眼鏡
『寛政句帖』(寛政4年)
「湯台」は湯島台。「三文」で遠眼鏡が見られたようだ。
文化4年(1809年)3月7日、小林一茶は春里、
雨十
と浅草を始め、江戸市中の寺社巡りをして、湯島を訪れている。
七日 晴 春里、雨十と浅草巡。白金町、白幡イナリ、筋違相生橋、スルガ台
太田姫
、
神田[明]神
、湯島、
上野大石灯籠
、寛永八年十月十七日佐久間大膳亮勝之トアリ。大良
(郎)
イナリ、七軒寺町東陽寺[手]向野アリ。
『文化句帖』(文化4年3月)
不忍池
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