このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
私の旅日記
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2008年
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宝珠院弁天堂
〜芭蕉の句碑〜
港区芝公園の東京タワー下に宝珠院弁天堂がある。
宝珠院
浄土宗
の寺である。
左手に弁天堂がある。
開運出世辨才天
三井寺
の開山智証大師が858年竹生島で奇縁に依り彫られ、その後源家に伝わり、再興に当り
頼朝
公深く信仰し天下を平定される。
又
徳川家康
公も厚く信仰され、天下の平和を築かれ、除波辨才天を改め開運出世辨才天と改称されました。
右手の奥に芭蕉の句碑があった。
古池や蛙飛ひ込む水の音
出典は仙化編『蛙合』。
貞亨3年(1686年)春、
深川芭蕉庵
で詠まれた句。芭蕉42歳の時である。
碑には古調庵萬嶽の句も刻まれているようだ。
あれほとの雲を起すや雨蛙
文化10年(1813年)4月、建立。
『広茗荷集』
(文政9年刊)に収録されている。
芝増上寺山内子権現ニ有
[ ]山中清林院[ ]社ノ辺
ニ
在
古池や蛙とひこむ水の音
祖翁の高吟也
あれほとの雲を起すや雨蛙
古調庵万嶽
八十五歳
碑陰
ニ
文化十年初夏 松蚤堂門光
此句師固辞すといへと既に直筆を乞ふて[
不朽の
]石面に彫刻しける
『広茗荷集』
古調庵萬嶽は出羽上山藩の家老金子万嶽。
寛政6年(1794年)、江戸に出て麻布広尾野に草庵を結び、俳人となる。
文政4年(1821年)2月27日、93歳で没。
港区南麻布の
天現寺
にも古調庵萬嶽社中建立の句碑がある。
宝珠院弁天堂の南に弁天池がある。
落ち葉が降りしきる。
木々の間から東京タワーが見える。
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