このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

私の旅日記2013年

霧降の滝〜雪中菴蓼太の句碑〜

日光市所野の霧降の滝入口に「山のレストラン」がある。


「山のレストラン」に 雪中菴蓼太 の句碑があった。


 鳥者驚慈悲心耳
 瀑布者洗止観胸

くだけては三千尺や滝の月

 「三千尺」は李白の絶句「望廬山瀑布」の「飛流直下三千尺 疑是銀河落九天」(飛流直下三千尺 疑フラクハ是レ銀河ノ九天ヨリ落ツルカト)による。

宝暦13年(1763年)10月、建立。

霧降の滝


 霧降の滝は、上下2段に分かれダイナミックにしぶきを上げています。45mを一気に落ちる上滝、40mを滑り落ちる下滝、落差85mの滝で途中の岩にあたるしぶきがその名のように霧を降らします。赤薙山から流れ出る霧降川が岩を駆け降りる名瀑で 華厳の滝裏見の滝 と並ぶ日光3名瀑のひとつであります。

上滝


下滝


 元文3年(1738年)3月22日、山崎北華は江戸を立って『奥の細道』の足跡をたどり、4月霧降の滝に行く。

荒澤。 かんまん(など)といふを見て。霧降といふに行く。疊れる山の頂より湧出して。萬仭の谷に落つ。彼處の岩。此處の石に當りて。碎け玉散ること霧の如し。よつて名とす。見終り。 大渡り といふに所に出宿る。


 宝暦2年(1752年)、白井鳥酔は霧降の滝で句を詠んでいる。

○霧降が瀧 ちりちりて霧に交るや瀧の裾


私の旅日記2013年 〜に戻る



このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください