このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
栃木県足尾町〜日光市
足尾町銅親水公園から日光市中禅寺湖間、林道 ファイナルステージ
道の終点。中禅寺湖までの道のりの中で重要なポイントとなる最高標高地点、阿世潟峠までここは直線距離800mの地点。ここからいよいよ阿世潟峠までの登山開始となりますがまず、登山道が存在するか否か。以前、阿世潟峠を中禅寺湖から登り見に行ってみた所、阿世潟峠から足尾方面へ登山道が伸びていた事は確認しましたが、その登山道がこ の地点まで伸びているものかどうかは不明。そこでまず、登山道を探してみる。
それにはまずこの終点分岐を直進するか左折するかなんだけど、直進はありえないと感じる。直進の終点を写真に撮ってきてないので文章の説明になってしまいますが、 沢で途絶してて切り立っているんですよね。直進は分岐写真から100m行かずして終点、左折は50mもせずに途絶してますが、位置的にはさして変わりないので左折方面に登山道っぽい物が無いか探してみる。
ここは道の終点分岐から、左折方向に進んだ所です。沢で行き止まりになっており、沢もこの地点で分岐しているので沢の行く方向を頼りに阿世潟方面への参考にしたい所なんですが、地図にはこの沢すら表記されていないんでどうにもならない。
周囲を見渡し、怪しい部分が沢の左岸の↓。
森に入っていくような方向ですが、縮小した写真だと分かりづらいですね。通常サイズだと微妙に獣道風な道が見えるんですよね。早速見に行ってみると・・・
紛れも無い登山道である証、発見。沢を渡るまで木陰に隠れてまったく見えませんでしたが、左岸に着いたらこの登山道の証がありました。もうちょっとダイナミックに自己主張して頂きたかった所なんですが・・・。
沢の左岸、登山道の証が確認できる地点から振り返って撮影。
こんな風に登山道が続いています。あんまり踏まれていないらしく、ちょっと道筋が不鮮明ですが・・・。
登山道の隣を流れる沢。しばらく沢沿いに道は進む。
これも登山道を写した一枚。この辺に来ると沢から離れ、道は高度稼ぎに入ってくる。そしてこの道、ほとんど使われていないらしく道筋がはっきりとしません。なので、よく道を見失います・・・。それを記したのを掲載しますと・・・
登山道に入ってからの歩行ルートの一部抜粋です。ここには往路と復路が載っています。登山道で登山、下山とこなすと通常歩行ルートはほぼ一緒で、往路復路とも ピッタリとまでは言えないものの重なるように記録されるのですが、登山道が不鮮明であっち行ったりこっち行ったりしてるがため、この様にグチャグチャな歩行ルートになっています。途中でチャリを放棄しているほど体力が無くなっているので、ここでこういう仕打ちはかなりキツイ。アレ ・・・って思ったら登山道でなく獣道を歩いている事しょっちゅう。その都度地図で確認して、戻る時は戻る、見える範囲に登山道を発見すればゴリ押しでそこに向かうなどなど。こうなってくると気力勝負。 足が痛くて辛いけど、ここまで来て引き下がる訳には行かない。 そして、飲み水も異常なほどない。この登山道に入った時点で、二回ほど口をつけたら終わるような量。250mlなかったですね・・・。その水を一回だけ、登山道中盤ほどで口をつけて後はひたすら我慢する。
獣道と大差ない登山道と格闘し、この地点に出る。ずっと森の中を右往左往させられてたのがここに来て、急に開けてくる。
この開けた地点から足尾側を振り返って撮影。そして・・・
走った。写真に写る立て看板、あれが目に入った瞬間とにかく走った。あの立て看板、あれを知っている。あの看板には阿世潟峠って書いてあるのを知っている。以前、阿世潟峠の状況を見に中禅寺湖側から見に来た時にあの看板を見た。だから走った。足は痛い。一段一段、登山道を登るだけでも足が痛い。けど走った。あの看板の袂に立つ事で、この旅の到達点に立ったも同然になる。中禅寺湖があの看板の袂に立てば見える!!
看板!! そしてっ!!
中禅寺湖!!
時間、14:46、阿世潟峠到着。銅親水公園から中禅寺湖への道中、最高標高地点を攻略。ここからは下るだけ。そして目指す中禅寺湖も目と鼻の先・・・。
阿世潟峠から向かう中禅寺湖畔、阿世潟まで600m。ここまでの道のりに比べたらもう、カスみたいなもん。ただ帰り600m登る事になるってのがちょっと堪えたり。だって、足痛いんだもん、マジで・・・。
阿世潟峠から阿世潟までの道はこんな感じ。今までと違い、廃から現に戻った感じ。ちなみに阿世潟峠その物は、杜山や半月山へ向かうためのポイントとなっているので、これらの山に登る登山者には普通に使われています。ここまでの道中で初めて、まともに人が使う部分を使って進んでいく。
さらに下った所。策が設置してあって、登山道マーカーもしっかり記してあります。しかし、ここって策の必要あんのかな。特にヤバイ崖際って訳でもないけど・・・。
さらに下り、いよいよ湖畔に接近。
もう目の前。こんなに中禅寺湖って遠かったっけ・・・。なんかこう、汗水鼻水垂らした分、違うものに見えるよ・・・。そして・・・
時間、15:00、中禅寺湖到着。
クタクタになった上着を脱いだけど、脱いでビックリ重さ何割増しだよ。エラい事、重くなってた。そして、手持ち飲み水1500mlの最後の一口を飲む。帰りの阿世潟峠までは登りだけど、あとは下る一方でもう我慢する事はないからね。
男体山を撮影。ちょっと雲が多めだったので、霞んじゃってますね・・・。
阿世潟からだと対岸になる、中禅寺湖畔の街。
湖の色が綺麗だった・・・
ファイナルステージ、中禅寺湖到着 15:00。2ndステージ到達点からの走行距離2.9km(手動計測)。登板高度179m(GPS+地形図計測)。
銅親水公園から中禅寺湖、実走行距離12.3km(手動計測)。
と言う事で、11時スタート、中禅寺湖到着15時。銅親水公園から中禅寺湖、中禅寺湖へ至る第三の道は昼飯時間を含み4時間の行程で幕を下ろしました。いつの日かまた、挑戦する日が来るのか。いや、多分もうしない(苦笑)。
・あとがき
今回この道中を作成するに当たって3部作としましたがこれは、道中の交通手段が分かりやすいようにと思い(あとサボれるようにw)3部作としました。つまり、1stステージはチャリ漕ぎ、2ndステージはチャリ押し(まともなMTB及びブロックタイヤなら、漕ぐ事は可能かも知れません)、ファイナルステージは歩きとなっております。やってみたいと思う方は是非参考にしてください。
以下はおまけの復路の画像です。
ここは 1stステージ 到達点の道の消失地点。行きは薮漕ぎしましたが、帰りは渡河しました。で、ここに至るちょっと前で今回の道中初めてコケる。ここに至るのにチャリを担いでちょっとした坂を下ったら、足が滑りました。もう大分気が緩んじゃってましたね。 そして、ここをザブザブ〜と渡河。ビショビショと言うか靴の中が水になっちゃいましたね。でも冷たくて気持ちよかった。まぁ、、、それもしばらくすると体温で暖まって不快要素満点になりましたが・・・。
ここは 2ndステージ 到達点付近なんですが、今回の道中でお気に入りの写真。何の変哲もない写真だけど、普通車だったら対面余裕の道幅の広さと法面施工。道としてはしっかりと作られてるのに放棄されて廃道と言うアンバランスさが好きですね。しかし、、、ちょっと謎なのはこの道の意味。何のために作られたんでしょうねこの道。元から何もない山奥がどんずまりの終点林道にしては、普通車が対面しても余裕と言う道幅は広すぎるし、何かの工事のための林道だとすれば、 2ndステージ 道中にあった「警笛鳴らせ」や「カーブあります」の標識なんか立てなくても構わないからね。それが仮に工事が終わって後から立てられたのだとしても、やはり道幅のこの広さ、ここに謎が残るね。工事のための林道どころか、ただの車の往来のための林道だってこんなに道幅は広くないし。考えれば考えるほど謎なこの林道。まさか本気で中禅寺湖に至る第三の車道を目論んでいたのかな。まさかそれはないと思うけど・・・。
と言う事で、これにて銅親水公園⇔中禅寺湖、中禅寺湖へ至る第三の道は終わりになります。3部に渡ってお付き合いして頂き、ありがとう御座いました。
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