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広島県道50号線

広島県三原市
2008・4・27 来訪

全く予定外のコースにて見つけた強烈険道。
2桁県道でここまでガツン!とくる物件もそうそうない。
この時、うっかり写真の設定を間違えてしまい、小さい画像でしかお伝えできないのが非常に残念。

だが、はっきり言う。
某酷道 以上に、

「落ちたら死ぬ。」


2008年のG.W。
僕はR486・旧山陽道に沿って西へ向かっていた。

なんでもない長閑な農村地帯。
穏やかな日差しを浴びてまったりツーリングを楽しんでいたのである。

この分岐を最初に差し掛かった時も、良くある農道の分岐と思い特に気にせず通り過ぎようとしていた。

が、気付いてしまったのである。
狭路の脇に立つ、青い六角形の標識に。

そして、更にその奥にある異形の物体に。


ああ、悲しいかな。
果たしてこの画像で、どれだけここのシュールさが伝えられるであろうか。

この、どう見ても農道にしか見えないショボ道の横に巨大な恐らく数百万円するであろう電子規制標識。
ローカルとハイテクが混在するカオスに思わず見とれてしまった。
税金の無駄使いもいいトコだが、もう酷・険道フェチはこの上なくたまらない物件である。

二桁険道の魅力にメロメロとなった僕はまったく予定になかったこのルートにフラフラと吸い寄せられていった。


一見ダートに見間違えそうになるが、一応舗装路である。
路面中央に草が生えるほどガタボロであるが。

さて、先程の電子規制標識と言い、ここのショボクレカーブ手前の標識といい、幾度と無く現れる警告。
いったい広島県はナニを恐れているのだろうか?

縮尺が大きいツーリングマップルで見る限り、そこまで切羽詰った感じはしない。
まあ、ちょっとした山の中を走るプチ険道と言った感じ。
3桁台だったらザラにそんなのはあるし、時折2桁台でも見受けられる。

ちなみ マピオン で見ると こんな感じ
こっちだと少々アヤシイ雰囲気がある。

確かに酷い有様である。
ヘキサが強く「2桁県道」を主張しているが、明らかに古い規格のヘキサでロクに整備されず放置されているのがわかる。(なのに電子規制標識設置の矛盾)。
すぐ横には沢が流れ、これと共に山を下っていくようだ。

結構な険道ではあるが、沢の音に癒されながら行けるまったり系の道じゃん。
これが、この時点での認識。

しかし、これから5分後も立たないうちに覆される事になる。
アイヤー、谷深いアルヨ!

え、沢は何処に行ったの?
地図上では道のそばに沢があるようだが、深い谷底は木々に隠れて見えない。
いつの間にか瀧か急流によって一気に下降していったのか?
すぐ横は断崖だと言うのに、この幅員の狭さ。
完全一車線。
さらに当然の如く、ガードレールなんていう高級品は殆どございません。

それなのに路肩の脇はほぼ垂直。
落ちる時はパチンコ球の如く、木々に跳ね飛ばされながら落下する事であろう。
谷底へ着いた時には自分も車体も大フィーバー。

運良く、加速がつく前に木に引っかかれば良いが、それでも路面に這い上がるのは中々過酷である。

こんなワンダフル広島険道r50。
だが、路肩の下を見ると非常に年季の入った石垣が。
実は歴史ある道なのではないか?
そんな事をここでイロイロ妄想していたら、なんと大変な事が起きてしまった。


対向車が来た。


えーーー、マジか!
画像の通り、たまたまここはガードレールがすぐ傍にあったのだが、
何故か自分はそれを頼りにぜずその場で、
しかも谷側で道を譲ろうとしてしまった。(と言うか存在を忘れてた)

精一杯、端に寄せるがそれでもミラーが当たってしまいそうだ。
車内を見居ると、その「筋」と言うよりごく普通の家族連れ。
恐らく地図、もしくはカーナビに騙されてきたのだろう。

なんか後部座席の女の子が不安そうにしている。
よく見なかったが、ドライバーのパパさんはもう一杯一杯だったろう。

だが、道を譲っているこっちも後一歩で谷底だ。
今まで、何気なくレポで「離合困難」なんて言ってきたが、本当にその身を持ってこの時「困難」を感じてきた。
と言うより、命懸けだ。
小柄なバイクでそこまで切羽詰った離合を体験できる場所は早々ない。

なんとかギリギリでファミリーセダンは抜けて行ってくれた。
が、これがもし四輪同士だったら・・・

この道、離合箇所の記憶が残っていない。

またもや、対向車が来ないかビクビクしながら断崖絶壁狭路を下っていく。
幸い悪夢の再来はなく、なんとか最困難区間を抜ける。
道は相変わらず狭いが、先ほどと比べれば万一があっても谷が深くないので十分リカバリーできる状況だ。

仏通寺川と共に下ってきた市道と合流。
解りにくい事に県道はここで一度切り返す形のルートとなっている。
ただ画像左側から進行してきた場合、むしろ県道に沿っていかない方が正解とも言える。
だって、こっちの市道ならばr50のバイパスへ抜けれるんだもん。

そう、実はこっちのr50は旧道。
とっくにこの極悪区間を迂回する新道が出来ているのだ。
しかし何故今だこの区間が県道から格下げせず、ピンポイントながら高価な設備を投資されるような状態でいられるのか?


その答えはここにある。

先ほどまでの険しすぎる山道から一転、穏やかで落ち着きのある雰囲気に。
実は、このr50の旧道沿には広島県内有数の観光地である佛通寺があるのだ。
600年近い歴史を誇るこの寺を訪れる人々は多く、特に秋は紅葉の名所として親しまれているという。

そんな訳でr50旧道は佛通寺の最短距離の参道としての役割があり、今だ現役の県道として存在しているのだ。

あと、このr50のもう一つの正体。

それは「旧・山陽道」。
あ、たしかにR486との分岐の所、国道が右折で県道が直進だったしね。
この先で新道と合流し、しばらくたった後に山陽線「本郷駅」近くで現・山陽道R2とぶつかります。



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