このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
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文政11年(1828年)、上成木地区で採掘された石灰の運搬効率を上げるため
吹上峠頂上を9m掘り下げ、切り通しとした。
以後、明治37年に初代随道が貫通するまで「成木街道」として多くの人々が行き来したのである。
切り通しが開削されて、もはや約200年。
峠を最初にショートカットしようとした随道も廃された今、
かつての古道はひっそりと雑木林の中に埋もれようとしていた。
素敵な随道の前で立ちすくんでいた僕はある事を思い出す。 「文政の切り通し」 随道が掘削される以前、人馬を通すために開削された道。 その峠道がまだ残っていると言う。 ではその古道をとおって峠を越えてみようじゃないか。 そんな気分になったのである。 が、いくら探しても古道の分岐点が見つからない。 そして僕は随道の上を見上げた。 | ||
まさか、ここを登れと言うのか? いや、確かに木が伐採されているって事は人の手が入っている訳である。 しかし、プロの林業者と違い、自分は磨り減ったスニーカーを履いたズブの素人である。 ここを登るのちょいとキケンじゃないか? | ||
でももうこんな所にいるんだな。 随道真横、ちょっと写っている竹につかまって撮影。 実はこのとき結構ガクブルしてました。 だって単なる斜面、しかも割と簡単に崩れちゃうトコ登ってんだもん。 | ||
ようやく随道真上に到着。 さらにガクガク、ブレまくり画像になってます。 | ||
へーぃ、斜面以外の何者でもないね。 ちょうど、コレが目線の真正面です。 傾斜が半端無い。 小枝が積み重なっていて、たまにズボって逝っちゃう事もあっておっそろしい事この上ないっス。 そのまま滑り落ちたら随道の真ん前に落ちます。 よろしく逝けば、随道の自縛霊の仲間入り。 | ||
結構な高さになってまいりました。 真ん中の灰色っぽいのが旧々道。 んで、ちょっと窪んでいる所が登ってきた跡です。 我ながらアホな事やってるなー、と思いつつ、出来るだけ安全なルートを進む。 | ||
そろそろV字が近づいてきた。 しかし、上に行くほど傾斜はキツクなり、足場は相変わらず不安定。 身近な物を(ただし、慎重に選びつつ)掴みながら強引によじ登る。 徐々に前方に視界が明るくなり、そして・・・。 | ||
文政の切り通し。 かつて物流の主役が人馬だった頃の交通路。 吹上の道の歴史はここから始まった。 ようやく峠に至った喜びにふけようとした時、横に何かある事に気付く。 | ||
古道、残ってんぢゃん。 いったい、何処から分岐してたんだ? このあと、もう一度古道の分岐点を探すが結局南側分岐を見つける事が出来なかった。 | ||
取りあえず峠の北へ降りてみる。 今度は古道の跡をたどっていけるから多少楽なはずである。 | ||
下を見ると微かに随道から出てきた旧々道が見える。 下って行けばいつかは合流するはずである。 | ||
しかし古道は下っていく程アヤシイ感じになってくる。 つか、ジャングルですか? | ||
かろうじて残っているふみ跡をたどって来ると突然目の前に人工物が。 やべ、行き止まりか?と一瞬思ったがどうやら九十九折れになっているようだ。 しかし、このようにフェンスがあるって事は多少は管理されているようだ。 後で知った事だが、この古道は一応青梅市の市道になっているらしい。 | ||
しかしねー、旧々道との合流地点、どう見ても単なる雑木林で普通にココから入ろうと思ってもわかんないよ。 恐らく北側分岐も同じような感じなのであろう。 たぶん、林業者か地元の一部の人しか入ってこれないだろう。 | ||
さて旧々道に入ったら、イキナリこんなのが。 雨水によって削られた溝が徐々に深くなっていったのだろう。 もう100年もすれば、立派な谷間が出来ているのではないか? | ||
ちなみに溝の真下は昭和随道。 大雨の日には滝が出来てるのかも。 | ||
一旦、旧々道を下りていく。 道の下を見ると100年前の法面が苔むしながらまだ頑張っているようだ。 ここはまだ車一台分の車線があるが・・・。 | ||
場所によっては人一人がいっぱいの道幅しかない所もある。 ちなみに横の画像はかつての路面中央だったであろう場所から撮っている。 植物が殆どの路面を飲みこんでしまっている。 | ||
ようやく、旧道と合流。 前回来た時にはこの分岐に気付く事ができなかった。 まあ、もっとも気付いても行かなかっただろうが・・・。 | ||
さて、峠の北側へ下りてきたのだが南側に原チャリを置いてきてしまっている。 それを回収しに行かねばならないのだが、そこへ至るには選り取りみどり4つのコースがある。
さて、どうしようか? |
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