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神奈川険道515号線 
神奈川県相模湖町〜津久井町
2005・12・31来訪
   

神奈川県の道は油断ならない。
今までにも陣場街道、ヤビツ峠等の神奈川の険しく狭い県道をいくつか走ってきたが、
何とか1〜1,5車線のラインで留まっていた。
が、今回紹介する神奈川道515号線ははっきり言って
県道として踏み越えてはならない一線を越えていた。

県道513号線。
こちらの道は2車線でそこそこの整備をされている、いたって普通の県道。(ただし大部分が二輪車通行禁止なのがちょっとムカつく)
そして、左手に分岐していく細い道。
こちらも立派な県道です。
この時点でも十分県道としてちょっとアレなんですが、それでもなんとか1車線をキープしています。
実はこの道、まったく走る予定はなかったんですが、この日が土曜日と言う事忘れていて、国道20号大垂水峠が通れなかったんです。(大垂水峠は土日・祝日125cc以下通行止め)
んで、何とか相模湖方面に抜ける道は無いかと地図を見たら、なんか津久井湖の脇を通って相模湖町に至る県道がある。
その県道こそが515号線だった訳です。
しかし、少々この道のルートで気になる所がある。

なんか地図を見ると一部区間が県道色から単なる白線道路に変わってるんですけど・・・。
もちろんその地図とはツーリングマップル
道は津久井湖脇の住宅地を縫うようにはしる。
まだまだこの辺は東京の通勤圏内(とは言え都心まで一時間以上かかるが・・・)であり、人口もそこそこある地域である。
そんなところにこんな道路があるとは・・・。
さあ、やってまいりました!
酷道・険道お約束の規制表示板!
さて、この先どんな険道ぶりを拝ませくれるのでしょう!
ジャーン!
ました!

幅員1,7mです。
正直、僕はこれを見たときキュン、としちゃいました。
僕のときめきメモリアルに刻まれました。
感激です。
いえーす!
これが県道だってのかい?
津久井湖自然遊歩道とかの間違いじゃないのかい?
でもね、これがまた結構、車が来るんだな。
恐らくここが最狭区間。
普通車通るのがもう、いっぱいいっぱい。
そいで、ガードレールの向こうには津久井湖がお待ちかねです。
一応、離合区間もそれなり用意されてますが、車一台すれ違うので精一杯。
2台以上の列が離合するのは不可能で、その場合一台が数十mバックしまければなりません。
超激狭道路を。
(ちなみに今回、逆光写真が多くなってしまいました。すいません)
狭い上にこんなヘアピンカーブも用意されています。
これはもうドライバーへの挑戦としか思えません。
そんなおり、自分の後ろからお姉ちゃんが運転するワゴン車がやってきました。
自分はちんたら写真を撮りながら進みたかったので、少しだけ車線が広い所で脇によせ(やはりこういう時には原チャリは良い)ワゴン車を先に行かせました。
するとどうでしょう!
それはもう鮮やかハンドルさばきで、このヘアピンを駆け抜けていくじゃありませんか!
すげー、恐るべし地元民!
豆腐屋のハチロクもびっくりだ。
さて、とりあえず激狭区間は終了しました。
反対側にも当然1,7mゲートがあります。
というか車の車種かかわらず4輪車の立ち入りは控えた方がよさそうです。
慣れてないドライバーは必ず泣きを見ます。
ここで一旦小さな集落に入り、そして又再びダム湖の脇を通るのですが・・・。
うおっ!?
廃道です。
四輪車はゲートでアウト、更に奥には超強力な柵があり二輪車、自転車、歩行者すら立ち入らせない厳重ぶりです。
この先に猛獣でもいるのか?
仕方が無いので湖の対岸を走る国道413号線にて迂回。
てか、最初は国道20号を迂回するはずだったのが更に迂回するはめに。
ぶっちゃけ、県道の白線区間(地図によっては点線)、荒れたダート道が出てくるくらいの感覚で向かったら、まさか完全立ち入り禁止の廃道が出てくるとは思わんかった。
ツーリングマップル恐るべし。
湖面が谷間の下なので見えませんが一応対岸にいます。
カーソルを画像に置いてみて下さい。
赤い線が引かれている部分が廃道区間です。
ていうか、ダム湖脇の廃道っていうあたり国道418号線に似てるな。
青看板にて記された通行止めの道。
ここら辺も国道418号線に似ているかも。
ちなみに現在の県道515号線はこの交差点にて旧道から国道方面に迂回している。
あと、この青看板にもう一つ記載されている斜めに横切る道。
これ、 大垂水峠の旧道 です。
こちらも同じく廃道通行止め。
ただしこっちは頑張れば突破可能(推奨はしません、自分失敗してるし)
県道515号線旧道は集落の中をぬけ山の中へ
またもや逆光写真で申し訳ないんだが、ここにある看板すべてに通行止め標識。
ただし規制表示板だけのんきに「徐行」の表示。
まあ、あともう少しだけ進めるって事もあるんだが。
徐々に路面が荒れてくる。
そして、レア標識の代表格「警笛ならせ」。
こんな標識がまだ残っているって事は相当前から放置されていたのだろう。
さらに「路肩弱し」の警告。
標識の下をよく見ると・・・。
彼は身をもって、そのキケンを知らしめていた。
コイツが倒れる時はいつの日か。
そしてついに現れた最終局面。
こちらも何人足りも近づかせぬとばかりに、道幅目一杯に柵がしかれている。
さらに柵に立てかけられた「通行止め」の看板。

路面は落葉が体積して泥沼となっており、もう何年も人が立ち入ってないようだ。
そんなにこの先に行かせたく無いのか。
いったい、何がこの道を止めを刺してしまったのか。

柵の向こうをうかがい知る事はできない。


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