このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
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二股の分岐点。 左側のチェーンで封鎖されたアヤシゲな道こそ、これより向かう鎌房・甲子林道である。 右側は西部林道であり、 前レポ で述べた自衛隊の爆破演習場の横を通りながら羽鳥湖方面へ抜ける。 06年にカブで訪れた時、恐らく左側鎌房・甲子林道であろうと思いつつも前述の通り濃霧の中と言う事もあり、「こんなアヤシゲな道とおりたくねェ!」とばかりにスルーしてしまった。 | |
取りあえず、ゲートの向こうへワープ。 | |
さあ、ゲートを越えた途端、めくるめく笹薮の世界。 目測の幅員は人一人分。 先ほど見たとおりゲートも設置されており、四輪完全アウトに見えるが 以外にも07年までは四輪通過記録(当然、ジムニー等のオフ四駆)があったり。 | |
路面には野球ボール以上の石がゴロゴロ。 さらに傾斜がある所には雨水によってできたクレパスが現れる | |
中にはタイヤ一個すっぽり埋まってしまうような雨裂も少なくない。 うっかり此処に嵌ってしまうと中々抜けられず一苦労。 いくらエンジン回しても、タイヤで溝が削ってドンドン深くするだけで一向に脱出できない。 この時初めて気付いたのが、近くにある石で溝を埋めると以外と簡単に抜けられることが判明。 なんか、サルからようやく人類に進化した気分。 | |
見た目は干上がった沢だが、れっきとした車道なんですよ。 | |
徐々に標高を上げ、前方に鎌房山(1510m)が見えてきた。 林道はあの山の裾を横切るように進む。 勾配の緩いところに出たせいか、先ほどまでのガレ具合とうって変わってフラットな路面。 最悪区間は抜けたか? | |
そんなァこたァ無い。 ここは一度コンクリ舗装をしたっぽいが、 幅員の3/1残して舗装面は崩壊。 左側にはゴツイクレパスも出来ており、ヒドイ有様である。 まあ、バイクなら残ったコンクリ舗装部分を通って楽が出来るが 四輪では車体を大きく傾けながらの走行となり、 かなりのハードポイントとなるであろう。 | |
見晴らしの良い広場にでる。 ここで少々休憩。 向こうには登山国道が通っている甲子山が聳えている 此処まで文章上では淡々と進めているように思われるだろうが、 実際現地ではこの時点でかなりヒーヒー状態であった。 此処まで区間では廃道とかに見られる崩落や倒木等の障害物は一つもないのだが とにかく石によってあっちこっちにハンドルが取られるので 物凄い神経を使わせるのである。 ホント、カブ来ないでよかった。 (と思ったら、 カブで突破した人のレポ があったwすげェ。) | |
一服して先に進むと、突然『落石注意』の標識が現れた。 まあ、一応「現役の車道」なので標識があってもおかしくは無い訳なのだが、 先ほどまでのグダグダ状態からすると物凄い違和感。 と言うか、もうここ『落石注意』ってレベルぢゃないだろ。 | |
こんな状態だしな。 左側の斜面が崩れ路面と一体化、右側がいい具合に断崖である。 しかもデカイ石というか小岩がゴロゴロしていて思いっきりコントロールしづらい。 うっかりしていると何時の間にやら崖ッぷちに立たされヒヤヒヤもん。 ハンドルワークはもちろん、 暴走しないようパワーのさじ加減も考えながら走行しなければならず 神経はすり減らされる一方。 そんな路面との格闘最中、 突然どこからか不自然かつ不愉快な音が聞こえてきた。 pipi・・・ pipi・・・ pipi・・・ pipi・・・ アァーーーーーーッ! うぜェーッ! ケータイの目覚ましが鳴っていたのだ。 この時丁度、普段だったら起きて仕事に行く時間。 なんと言うか、こんな時こんな状況でとても聞きたくない音が。 ブチ切れ気味にウエストポーチより携帯取り出し鳴動停止。 気を取り直して、再度進行開始するが・・・ pipi・・・ pipi・・・ (以下略) またか! そうさ、ふだん目覚めの悪い僕は二重に目覚ましをセットしているのさ。 しかし、なんでまたこんなタイミング悪い時に・・・ 目覚ましをセットしたのは僕だが、この時ばかりは携帯に殺意を持った。 危うく折りたたみの携帯を感情に任せへし折りそうになる。 ムキィーーー | |
そんな半発狂状態で進んでいた中、路面に先人の苦闘の跡を見つける。 おそらく、ハンドガードの一部。 ここでスっ転んで折れてしまったのであろう。 この人も苦労したんだろうなァー。 | |
何とか大崩区間を突破。 多少、荒れ具合が収まり一息つけたと思ったら・・・ ズサーッ! | |
ウホwww、崖っぷち手前やんww。 油断していた所、足元に大きめの石があるのに気付かず、 思いっきり乗り上げた後コントロール不能。 会えなく横転という有様。 ともかく落ちんでよかった。 | |
うーん、まっさかさまやね。 ちなみにこの転倒時に開けっ放しにしていたバックの中からツーリングマップル東北が吹っ飛んだ模様。(画像に写るマップケースにあるのは関東版) 一月後に知人が鎌房を訪れた際、路面付近には落ちてはいなかったと言う事から谷底に逝ってしまったようだ。 この下に今でも僕のツーリングマップルが眠っているのだろう。 | |
さて、そろそろ鎌房林道も終盤に差し掛かってきたのだが、路面は相変わらずというか更に酷くなってくる。 特に九十九折れがしんどかった。 丁度曲がりきった所にあった岩が隠れていて、それにタイヤが跳ね返されてそのまま転倒と言うコトも。 もう僕、涙目です。 | |
もはや死んだ魚の目をしながら、フラフラ状態で運転。 「あーー、何でこんなトコ来ちまったんだァーーー!」 と、お約束の心の叫びをあげる。 だが前方を見ると遠くに見えた山の嶺が、すぐ近くにまでに近づいてきている。 道の雰囲気も心なしか変わったような・・・ | |
しばらくしてゲート用のポ−ルと何かが書かれた看板が現れる。 そう、このポイントで一応鎌房・甲子林道は終了、コレより先は林道甲子線となるのだ。 まあ、名前が変わるだけで殆ど一本道なのだが。 さて、殆どの体力を鎌房で使い切ってしまったのだが、 果たして林道甲子線の状況は? |
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