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暗峠
国道308号線
大阪府東大阪市〜奈良県生駒市
2007・8・22 来訪

全国トップレベルの『酷道』と知られる暗峠。
Wikipedia国道308号線の記事 には『暗峠攻略法(注意事項)』が掲載される始末で
この道が生半可な物ではない事をうかがい知らされる。

さて、自分は大阪側より暗峠へとやって来た訳だが、
しょっぱな奈良側からのみ一方通行という障害が立ち塞がった。
そして、その一通路を覗いてみれば国道とは思えぬ激坂狭路が待ち受けていた・・・。

激しく一方通行である。
上から下へと流れるのが国道。
大阪側からは進入できず、名無しの市道で迂回するしかない。
またちょっと気になるのが、迂回市道の方が幅員が大きそうなのが微妙。

ちなみに、この場所で看板を見上げながら立ち尽くしていた所、近所のおっちゃんが近づいてきて
「兄ちゃん、峠行きたいんか?」
と話しかけてきた。
そうなんです、と答えるとおっちゃんは、丁寧に迂回方法を教えてくれた。

やっぱ、同じようにここで立ち尽くす人多いんだろうな・・・。(特に事前情報が無い人はかなり戸惑うだろう)
迂回路を回ってきました。
突き当たった道はどう見ても住宅地の路地です。
でも、間違いなく国道です。

一般国道との事ですが、道の状況は一般的な国道ではありません。
住宅地を通る完全一車線の激坂。
こういった風景自体はそれほど珍しくは無い。
関東で言えば横浜・横須賀辺りにはザラにあるし、山間部近くまで都市部が広がる神戸や仙台、広島でも見られるだろう。
坂の町「長崎」ではもっと強烈な勾配の住宅道路もあるかもしれない。

ただ、此処が単なる市道ではなく『国道』だと言うコトが問題なのである。
しかも、奈良と大都市 大阪を結ぶ本来だったら幹線道路にもなってもおかしくないルートの道である。

でも、こんなにショボイ。
迂回路合流地点より200mほど進むと牧岡公園内に入ります。
公園内の遊歩道のような状況になりますが、国土交通省が認めた幹線道路網の一部です。

んで、まだ先ほどの一方通行出口付近から400mも過ぎていないんですが・・・
もうこんなに標高上げちゃいましたw
眼下に大阪の街が広がります。
さて右の画像をご覧ください。
一応、車体は路面に対して水平に立っています。(ちょっと右に倒れてるかもしれませんが)
ただし、ペットボトル内の液体は激しく傾いています。
つまり、液体の傾き=路面の傾斜と言うコト。

また、画像が少しブレていますが、これは全力でブレーキをかけているカメラを安定させている余裕が無かった為です。
他にも何枚か撮りましたがもっとブレブレです。

つーか、とにかくブレーキ緩めるのが怖いの。
ブレーキを緩めた瞬簡に猛烈に地球の引力が襲い掛かってくるんだよ!


この暗峠の最大の特徴とも言える事は、とにかく交通量が多い事。
自分が訪れた時間が平日の朝7〜8時だった事もあるが、引っ切り無しに車やバイクが前から後からやって来た。

まあ、大都市圏のすぐそばにある訳だから当然といえば当然なのだが、このような『酷道』で何度も離合を繰り返すのは結構神経をすり減らす。
バイクと車でさえそうなのだから、車同士だったらそれはもうキツイ事だろう。

ちなみに実際この場所でそのような場面に出くわしたのだが、それはもう一種の駆け引きである。
道を譲る方はとにかく細心の注意をしながら、運転しなければならない。
「え、これ底溝に脱輪するんじゃね?」
と言うぐらい端によせ、対向車を通らせるのである。

そして、それを何度も繰り返し峠を越えていくのである。

暗峠通勤は過酷だ。


激坂+モーレツクランク区間。
バイクもシンドイと言えばシンドイが、四輪の方は更に堪えるだろう。
しかも、やはりここも対向車に気を配らなければ危険である。

ちなみに、この画像を撮った際、セローさんを画像左端に見えるスペースに置いて撮影した。
本道に駐車するのは通行車の邪魔になるだけでなく、
あまり傾斜が激しくてバイクを置いた途端に倒れてしまうのである。

というか、本音ココの探索をしていた時に思っていた事が
『もう立ち止まりたくナイ!』

つーか、発進する時も怖いんだよ!
ブレーキ解除してアクセル廻すタイミングが少しでもずれると後方へ引きずられんの。
しかも、勢い良く。

当然、停止時は握力全開でブレーキ。


まあ、アレだ。
二輪車に関して言えば、対向車に注意しつつも勢い任せに突破さえすれば
暗峠はそれほど苦労はしない。(でも初心者にはやっぱ薦められない)

しかし、STOP&GOを繰り返すのは激しくしんどい。


そして、ついにその時はやって来た・・・


上の画像を撮り終えた後、再び恐る恐る発進。
一瞬イヤーな後方への『力』を感じたものの、何とか前方へ進み始める。
ギア1速から2速へ上げるため、つま先でチェンジペダルを上げる。

が、その時異変は起きた!

けたたましく唸りを上げるエンジン。
ガクンと落ちるスピ−ド。
メーター横の『N』字にはランプが点いている!

やっベーーー、ニュートラル入っちまったァァァっ!


セロー、地球の引力に敗北。


ドガシャーーーーーン!

・・・・・・。

取りあえず記念撮影。
(下段ミラーに注目。)

続く

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