このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
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現在、友路トンネル一本で岬をスルーする国道135号線。
だが旧道の方はと言うと白田隧道・城東隧道・黒根隧道の3本で岬をパスしていた。
伊東側から進入し自然へと回帰する旧・国道を進んだ先は白田隧道が残されていた。
しかし、白田隧道は下田側坑口付近が崩落し、通行困難な状況になっている。
その為、現道で反対側へと迂回して残る2隧道の探索を試みるが・・・。
トモロ岬は磯釣りの有名所なんだそうな。 岬の突端へは船に乗って行くのが基本らしいが、強者は海岸線の岩場を通って行くらしい。 ここの海岸線は潮の流れが速く、底も深いのでポイントに付くまでが命懸けとなる。 それでも、大物が多く釣れる為、釣り人達にとって魅惑の場所なのだ。 | ||
で、自分は隧道ハントにここへやって来た訳だが、なかなかここも険しい道程となりそうだ。 ちゅーか、まず第一関門がこの場所に入る事なんだな。 この数m後の旧道跡が釣り人たちの駐車場になっていたりするんですよ。 釣り人たちが今日の成果について語りあっている ど真ん中を明らかに異質な人間が いきなりジャングルへ突入していく。 この上なくアヤシクね? 何やら視線を感じなくも無かったですが、あえて気にしない事にしました。 でも、ここに踏み跡があるって事はここからポイントへアタックする釣り人もいるんだろなー。 | ||
さて、こちら側もコテンパンになってしまっているR135。 横を見ればガードレールが残っていたりするが・・・。 | ||
こ れ は ヒ ド イ。 かつての国道の面影は無く、一面緑の世界。 ただただ木々や草を分け入り、ひたすらジャングルを突き進む。 いったい自分は何しに来たんだァー!と叫びたい気持ちにかられた時だった。 ふと、横を見ると意外なモノがそこにあった。 ・・・穴だ | ||
山の斜面に開いた細長い穴。 明らかに車道とは別物であるのは明らかだが、 突然現れた意外な物に、この時非常に驚いた憶えがある。 コンクリブロックを積み上げられて作られた坑口は、 昭和初期の建造物と同じ雰囲気を持つ。 恐らく、白田隧道と同じ時代に造られたのであろう。 | ||
中を少しのぞいてみる。 かつては鉄板の扉で閉まっていたようだが、完全に朽ちて用を足さなくなっている。 入口に入ってすぐに右側に下へと降りていく階段がある。 んんーーーーー、気にはなるが・・・。 ・・・ちょっとコレはムリ。 この時、 何の明りも持っていなかったし、それ以前にこんなキモい穴入るなんてムリ。 ええ、胸を張って言います。 オイラはへタレです。 ちなみに後にこの中へ突っ込む方が現れました。 どうやら水路隧道っぽいそうだ。 が、地図を見るとすぐ横に伊豆急行の黒根トンネルがいる事からそれとも関係しそうだが・・・。 事実は分からず。 | ||
謎の穴の前を去り、再びジャングル探検へ。 深緑の宴に揉みくちゃにされつつも、なんとか前進をし続ける。 時折アスファルトの欠片やコンクリの法面が現れ、ここが道路だった事を思い出させる。 それにしてもヒドイ状況だ。 旧道化して、数十年近く経っても今だ通行可能な所もあると言うのに、 ここはもう徒歩で進むのも困難な所が多い。 いったい何があったのか・・・? | ||
途中、このようにコンクリ土管をへし折ったような物体が現れる。 果たして何に使われていたモノであろうか? | ||
相変わらず踏み後が続く。 釣り人達によるものであろうか? それとも同業者? とにかく、これに沿って前進。 | ||
が、いつの間にか踏み後は消え、辺りには道路遺構らしきものは一切無く、単なる山の斜面としか考えられない場所へ来てしまった。 | ||
前方を覗けばだいぶトモロ岬が近づいて来ているのが分かる。 そろそろ、トモロ3隧道の一つ黒根隧道が現れてきてもおかしくないハズなのだが・・・。 しかし辺りには坑口らしき物は見当たらない。 | ||
それどころか、足元はトンでもない急斜面。 隧道どころか、道があった痕跡すらない。 ちなみのこの画像は木に跨りながら撮ったもので、正直まともに立ってられない場所だった。 しかも、地盤が緩く体重をかけるとズルズルと下へ落ちていってしまう。 恐らくここは崩落によって出来た斜面なのだろう。 よって道は完全に消滅してしまったのだ。 せめて隧道の痕跡だけでも見つけたかったが、あまりに前進するには危険すぎる。 んーーーー・・・。 しばしこの場で考え込む。 やはり、あの場所から進入するしかないか・・・。 そうなのだ、この旧道へ侵入するには伊東側と下田側入口の他にもう一つあるのだ。 が、しかしその入口から入るにはある場所を通らねばならないのだ。 ただ、ちょっとその場所を一人で通るのはチキンな自分にはちょっとしんどい・・・。 そんな事を考えていた時だった。 何やら声が聞こえる・・・。 まさか、こんな所で? 釣り人か? しばらくして、3人の若者が現れた。 ・・・間違いない、同業者だ! 直感的にそう感じた。 取りあえず自分から第一声を発する。
同行していたお二人も廃墟写真の撮影をされている方であり、 今日は伊豆近辺の廃墟を回っていた所だったそうだ。 この先は行けそうかと 百圓氏に尋ねられるが、 自分は撤退した方が良い、と答える。 百圓氏は残念そうだったが、残るお二人は道趣味は管轄外だったらしく これ以上歩行困難な所を進まずにすみ、ホッとしているようだった。 (だがこの二人、帰りに先ほどの穴に突っ込んでいる。ツワモノ。) ・・・ん? これはチャンスだぞ。 一人で『あそこ』を通り過ぎるのはイヤだが、多人数なら・・・。 それにあそこは『廃墟系』の方の聖地みたいな所だ。 そして、自分は提案をする 「あのー、もう一箇所 隧道へのアプローチがあるんですが行ってみます?」 | ||
続く |
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