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09年 5月

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705.  5/29 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  口元が見えないと表情が冴えないように見える

704.  5/27 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  本が読めるほどの明るさはないような

703.  5/25 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  広い田んぼは命の住みか

702.  5/22 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  通学生は鉄道の大事な収入源

701.  5/20 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  致死率の高さでは電車が一番か?

700.  5/18 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  濃厚な接触は避けよう

699.  5/15 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  北南東と背の高い百貨店に囲まれる

698.  5/12 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  一番行きたい旅行先は野洲や京都や亀山なのだ

697.  5/10 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  駅前の一等地の有効利用

696.  5/6  ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  鉄道運賃に上限があったら長距離移動するかな

695.  5/2  ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  観光地に住んでいるといいことあるかな

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  口元が見えないと表情が冴えないように見える

 

5/29

世間を騒がせたインフルエンザ騒動もようやく収束の方向のようで、今日から乗務員や駅員のマスク姿がなくなった。

わだらんの個人的感覚ではマスクというのは不健康な人間の象徴であって、猫も杓子も、病人も病人でない人間もみんなそろってマスクをするというのはどうも異様に映る。

とはいっても、乗務員や駅員が感染してしまえばそれこそ列車の運行や客扱いにすぐさま問題を起こすわけで、マスクで感染防止ができるのなら仕方ないのかな、とも思う。

ただ、どうもマスクが万能でない話をよく聞くので、マスクで感染が防げるのかどうか疑問でもあるのだが。

 

昔、蒸気機関車の機関士や機関助士は防塵マスクをしていたのだが、これが結構暑くて息苦しいそうなのだ。

とはいっても防塵マスクなしでトンネルに入れば石炭からでる細かい煤が容赦なく運転台に飛び込んでくるわけで、それはとても大変なものらしい。

京都から膳所までは戦時中に上り線を2線にする輸送力増強工事が行われたのだが、これもトンネル内の煙を少しでも逃がすために列車間隔を開けるための策だったそうな。

電車で京都から大津まで乗っていてもとてもこの区間が長い勾配区間で坂を上がっているようには思えないのだが、

でも上る一方の二つの長いトンネルはさぞ蒸気機関車の運転台にはきつい条件だったのだろうと思う。

マスクなしでは大変なのだろうが、でもマスクをしていてもさぞ苦しかったのであろう。今は労働条件が格段によくなり体にもよいことだ。

今でこそアスベストの健康被害が問題になっているが、昔は労働条件がいまよりずっと悪く、きっと類似の話がいっぱいあったのだろうな、と思う。

そう考えると今回のマスク姿はずいぶん締まらない、何か中途半端に見えるのはわだらんの思い込みだろうか。

 

しかしマスク姿ではいつも優しい表情の野洲駅のおねえさんや、かわいい車掌のみなさんの顔をよく拝見できないことがわだらん的に一番残念なことである。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  本が読めるほどの明るさはないような

 

5/27

今年も家の裏を流れる小川に蛍が舞う季節になった。

野洲駅から歩いて5分ほどのところ、正確には下りホームのまさにちょっと先にある道ばたの小川で蛍が舞っている。

昔なら蛍が舞うのは当たり前だったのかもしれないが、でも野洲の中でも比較的都市化の進んだ中を流れる小川で蛍が舞ってくれるのはうれしい。

梅田から1時間、大阪市内でも奥まったところならそう変わらないような時間距離のところで、しかも公園や観光名所でない、

生活道路の端で蛍が舞う姿を見ることができるのは何かとても贅沢な気がする。

この先もずっと変わらず舞ってほしいものだと思う。

 

蛍光灯とは蛍のように光るから、と名が付いたのかどうかはよく知らないのだが、でも最近はエコブームで白熱球型蛍光灯やLED省電力照明がはやりである。

同じ明るさなら電気の消費量が少ないほうがいいわけだ。

信号機もLEDによるものが増えてきて、遠目に見ると今までの信号機と微妙に色が変わっているように見える。

最近の信号機は青というより緑であるが、でも緑信号とは言わない。

まぁヲタ的には青と言わず進行現示とか、Gとか言うのだが。

そういえば英語表記ではG、つまりグリーンであって青信号ではないなぁ。

おまけに例えば新幹線はATC車内信号でそもそも青信号という概念があまりないし、

JR東日本の開発している列車位置検出による制御となると信号機自体がなくなってしまうのかもしれない。

運転台の後ろで信号機を見て喜ぶこどもの姿は微笑ましいが、車内信号となってしまっては、こどもはおろかヲタでも楽しみ半減であるな。

 

そんなわけで、帰宅時、蛍を眺めてしばし立ち止まっていると下り電車、12両の新快速がやってきてホームの終端部近くまでいっぱいに停まっている。

電車から蛍を見るのは無理であるが、蛍からは遠くに電車が見えるのだろうか。

青と緑の中間のような、まさに進行現示をしている蛍の光が、行き交う列車運行の無事を祈っているようである。

とはいえ、さすがに蛍の光が届くほど近くもないのだが。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  広い田んぼは命の住みか

 

5/25

田んぼに稲が植わって蛙の大合唱が聞こえる頃になった。

最近はずいぶんと田植えが早くなって5月の連休明けにはほとんどの田んぼで田植えが終わっている。

野洲より南で電車の窓から見える田んぼはずいぶん減ってしまったが、わずかの田んぼでもそんな田植えの終わった美しい姿を見るのはうれしいものだ。

 

農業、特に稲作は減反だの後継者だのいろいろ問題があると周囲の田畑持ちの方から聞いているのだが、

やはり田んぼは日本の一年の四季を作り出すとても大事な場所である、と思う。

滋賀県も米どころとして有名(だと思う)なのだが、野洲もちょっと駅から離れると広い田んぼが一面に広がっている。

田植えの頃は水が張られた静かな姿であるし、秋になれば一面黄金色になる。

最近は田んぼが小さな生き物の住処としての注目もあるし、できる限り田んぼを維持してもらいたいものだ、と思う。

 

そういえば昔は多くの駅に米の積み出し用貨物ホームがあった。

野洲にもまだその痕跡が残っているし、河瀬はまだ平成になっても駅の裏側に貨車側線がつながっていた農協の倉庫が残っていた。

そんな米などの農作物輸送で、昔の鉄道貨物は秋から冬にかけてが繁忙期だったのだが、最近はどうなのだろう?

米は各市町村の農協が持つ大きなカントリーエレベータで冷温貯蔵されているし、地元の駅から積みだすことはもうないのだろう。

そもそもいつの間にか滋賀県内には貨物扱いをする駅がなくなってしまい、コンテナは梅小路までトラック輸送である。

守山ならすぐにコンテナの架線下荷役ができそうなのだが、でも貨物駅としては生き残れなかったのだ。

どうしても小回りが利かず、労働集約型の鉄道貨物は、小口や細かい輸送には不向きなのだろう。

 

日曜日、買い物に出かけたついでに篠原駅近くの田んぼの中に車を停めてしばし行き交う列車を眺めていた。

長い貨物列車を一目で見ることのできる贅沢な空間。

500m近い編成長のコンテナ列車が田んぼに姿を映して走っていく。

大量輸送、長距離輸送が鉄道貨物の長所だな、と改めて思わせる姿である。

でもそう思うと、この眺めている田んぼで収穫された米が東京へ運ばれるとしても鉄道貨物にはならないだろうなぁ、とちょっと寂しく思う梅雨入り前の夕暮れ時である。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  通学生は鉄道の大事な収入源

 

5/22

仕事も片づき、事故や遅れの情報もないので、のんびり804Tで帰ることにした。

大阪17:38の快速電車で、6連の短い編成である。いつもは何かと話題の多い、というよりいつも痛みつけられ、ヲタから「地雷」と揶揄されるものである。

この電車に草津から乗るときは悲惨な目にあうわけだが、大阪からずっと乗っている分にはまぁ許せる。

ただ、今日は小雨模様の天気で、ちょっと心配。

なにしろ雨で遅れる有名な電車なのだから。

 

ところが今日は様子がいつもと違う。

やはり空いているのだ。

大学や高校の休校のせいだろうか、大阪発車時点でわだらんは着席。

まじめに列に並んだわけでもないのだが、車内滞留客がとても少なく、あっさり座れてしまった。

車内はざっとドア付近に人が立っている程度で、新大阪を出ると車内は閑散としてしまった。

この次の快速、12連の806Tならよく見かける雰囲気であるが、6連の804Tでここまで車内が落ち着いているのはまず見ることができないような気がする。

高槻を過ぎ、静かなまま電車は淡々と進むが、さすがに長岡京や西大路で乗車が多く、大阪駅時点より車内は混んでしまった。

その後京都で半数程度入れ替わり、ドア付近にはそれなりに人だかりができた。

いつもより空いているとはいえ、やはり帰宅ラッシュである。

 

ところが、今日は車内が静かである。

いつもだと京都で大量の乗客、しかも高校生や大学生が乗り込み、車内で話が弾んでいる。

特に新入生の頃はネタが豊富なのだろうか、トンネルに入っても大声張り上げて話し込んでいるのだ。

通勤客ばかりとなるとやはり仕事の疲れか、単独での移動ばかりなのか、極端に話し声が少ないのである。

もともと比較的遅い時間の電車はそんな勤め人ばかりで車内が静かなのだが、

今日はまだ外が充分見える時間帯であるにもかかわらず、電車の中がとても静かでちょっと異様に思える。

 

さて、この804Tに乗った理由は瀬田・南草津の様子を見たいということである。

学生がいないとさぞ駅も人が少ないか、どの程度まで人が減るのか気になっていた。

ところが、電車がホームにはいると意に反して結構人がいる。

瀬田も南草津もだが、閑散とまでは行かない。下りホームも同じような状況である。

特に南草津の場合、山手に家電メーカーの大きな工場があったりして、やはり勤め人が多いのだ。

南草津は利用者のほとんどが某大学生などという半ば揶揄的な書き込みをよく目にするが、やはりこんな状況を見る限り、

「ほとんど某大学生」と言い切るのはいささか行き過ぎ、と実感できるのだ。

もちろん利用者の多くが某大学生であることは間違いないのだろうけれども。

小雨模様にもかかわらず、804Tは定刻で野洲に着いた。

車内はさらに閑散とし、まるで終電間近のような様相である。

高校生がいないとずいぶん寂しいものだ、とあらためて思う。

早い時期に新型インフルエンザ騒ぎが収束してほしいものだ、などといつもは学生の話し声に癖壁しているわだらんがまるで学生援護のような独り言。

 

 

PS

先日の題名で「致死率」なる言葉を使ったのですが、送信後に考えると適切な書き方でないように思います。

もし気分を害された方がおられましたら申し訳なくお詫びします。

人の死を期待するようなことでは決してありませんので、ご容赦を。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  致死率の高さでは電車が一番か?

 

5/20

新型インフルエンザがついに滋賀県でも発生したようで、野洲市内の学校も休校になった。

県立高校も、多くの大学も休校となったので、明日から少し電車が空くであろう。

電車が空くのはありがたいが、でも決してうれしい話ではないのだが。

滋賀県の最初の患者は南草津駅からほど近い某大学の学生だそうで、学生数の多いところ故、この後大量に保菌者が出てくるかもしれない。

幸いにも患者の多くが10代の若者だそうで、中年(ではないと自負しているが)わだらんにとっては少し救いであったりする。

とはいえ、毎日電車に乗って大阪まで出かけているといつ感染しておかしくないのだが。

 

しかし今回の場合、弱毒性である。

強毒性ならこんなレベルでない、もっと厳重な大騒ぎな話になるのだろうけれども、まだマスク売り切れ程度の話ですんでいるのはありがたいことだ。

結局水際検疫ではなかなか防ぎきれないわけで、現場で頑張っている検疫官のかたなどはさぞ悔しいであろう。

まぁ死人が出ないのがとにかくありがたい話だ。

 

そんな物騒な世の中、火曜日もとりあえず早く帰ろうと大阪駅へ向かうと、上り新快速打ち切りの案内。

なんでも膳所で人身事故があったそうで、上りはT電が京都まで、C電は高槻まで、そして新快速は大阪打ち切りだそうだ。

とりあえず17:38の804Tは定刻で出るというので、なんとか乗り込む。

幸いにも助手席側すぐ後ろが確保できて、前面展望しながらの帰宅である。

とはいっても、例の地雷6連のT電である。車内はぎっしり詰まった状態で、ドア閉めに苦労する状況。

それでも余裕のあるT電ダイヤのおかげで、高槻場内までは順調に走ってきた。

高槻1番のりばには運転打ち切りとなった大阪17:00の新快速3492Mがドアを閉めた状態で停車中、804Tは2番乗り場で客扱い。

それでも3分遅れで発車できた。

がその後ひと駅ずつ客扱いに手間取る状況で、京都で車内が一旦少しゆるんだものの、それ以上に乗車があって大騒ぎ。

満員電車、しかもかなりきつい状態なので、今年の新入生らしき連中があーだのこーだの大声で騒いでいる。

大げさに「死ぬ」などと声を上げているが、周囲もそれどころではない。

とにかく新快速は休み、草津線直通も休み、そして電車は短い6連、とまさに阿鼻叫喚に近い状態なのである。

 

こんな状況なら、車内でひとたび感染者が咳をすれば一気に広まりそうである。

感染防止にはマスクより電車の増発をするほうがよほど効果がありそうだ。

しかし大騒ぎに対策を防げないインフルエンザで死ぬ人はまだ出ていないが、電車に挑む人たちはなかなか減らない。

年間3万人もの方が自ら命を落としているそうなのだが、弱毒性インフルエンザより自殺防止対策のほうが重要に思えるのはわだらんだけか。

もちろん自殺防止対策といっても単にホーム端に柵を付けたり、線路にフェンスを貼るようなことでなく、もっと社会全体の話であるが。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  濃厚な接触は避けよう

 

5/18

インフルエンザが世の中の話題になって久しいが、さすがに感染者が次々出てくるようになると、あまり人ごととバカにしていられなくなる。

実際にいくつか社会活動に影響の出るような話もあるが、しかしまさか駅の売店がインフルエンザでまっ先に閉まるとは誰も想像していなかったのではなかろうか。

こんな時のための緊急マニュアルや行動指針が役立つのはあまり喜ぶべきことでもないが、役に立つかどうか見極める格好の実験材料にはなったようだ。

少なくとも鉄道の世界では、まずマスクを乗務員や駅員がする、という自体はかつてなかったことだろう。

幸いに今回の豚インフルエンザは人体にそう大きな影響を及ぼすことはなさそうなのだが、なかなか机上のように感染を止めるのは難しかろう。

もしこれが強毒性のものだとすると、それこそ大騒ぎであろうから。

実際乗務員に大量の感染者が出たら、電車の運転は可能なのだろうか、もし夜間の乗務員宿泊所で感染が広まれば、

悪くするとその翌朝車庫から電車が出せないなどという騒ぎにもなりそうだ。

考え出すと恐ろしいが、まぁそんな極端な場面がないことを祈ろう。

今回の場合はとりあえず人混みを避け、仮にかかっても安静にしていればほぼ直るそうなのだから。

 

そんな騒ぎが気になってというわけでもないが、とりあえず急いで帰ろうと大阪駅9番に上がると17:40であった。

ちょうど10番線に「寝台特急日本海」が入線し、カニの発電器がホームにたいそう大きな騒音をまき散らしているその横を、魚津行きサンダーバードが発車していった。

いつもとそう変わらぬ風景、と思っていると、サンダーバードがホームにまだ編成半分を残して停まってしまった。

第一出発は既に踏んでいるので赤だが、第二出発は青。

ということは防護無線か?といやな予感がよぎる。

ホーム端の3498M乗務員氏と無駄話をしようかと寄っていくと、隣のEF81からピーピーと防護無線が聞こえてくる。

塚本で公衆立ち入りがあったとのことで、しばらくサンダーバードは足止め。

やがて運転再開となって、わだらんの乗った17:45発新快速3498Mは大阪9分遅れで発車である。

高槻京都と順調に走って遅れ7分まで戻ったのだが、やはり草津で切られることとなった。

淡い期待は裏切られ、草津には802Tの姿はなく、さっき西大路で抜いてきた804Tを待つ羽目になった。

少なくとも西大路ではほぼ定刻であった804Tは案内で既に10分遅れ、しかも遅れは拡大し、結局草津で20分遅れになった。

6連の短い編成でもともと混んでいる804Tは3498Mから降ろされた客を全て引き受けることなどできず、ホームには大量の乗り残し。

なんとか804Tの車内に入ったわだらんは、手足がまともに動かない状態に押し込まれたのである。

5番から本線へのポイントで車内は人が大きく揺れ、わだらんは一瞬浮いてしまった。

相も変わらず3498Mが切られるとこの状態なのだが、今はできるだけ人混みを避けなさい、

不特定多数の人との近接を避けなさいという世の中、まさに見知らぬ人が顔のすぐ横にいる状態である。

せめて802Tを待たしておけばここまで電車が混むことはなかろうに。

もしわだらんがインフルエンザに感染したら、運転指令に文句を言いたい、などとぶつぶつ。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  北南東と背の高い百貨店に囲まれる

 

5/15

大阪中央郵便局の建て替えの話を書いたすぐ後のことだが、先日の新聞を見ると「テナントが埋まらないので開業延期」とある。

オフィスの入居率が全体に落ちているそうで、梅田の一等地でもそう簡単には埋まらないのだろうか。

駅前で通勤や移動に便利でも、賃料が高い(だろう)から、このご時世難しいのだろうか。

 

四方八方を高いビルに囲まれてしまい、大阪駅がずいぶん窮屈そうだ。

現在の大阪駅の建物、つまりアクティ大阪ができる前の大阪駅前の写真を見ると、先代の大阪駅舎が周囲を見渡す形で親分のように建っている。

阪神や阪急の百貨店は今と変わりないものの、何か空がとても広い。

昔の大阪駅ホームで下り列車の先頭を写すと遠くに阪急百貨店が入るのだが、今となっては大阪駅の橋上駅舎部分が視界を遮ってしまう。

ホームを見下ろせる大きな橋が架かるのはうれしいが、ホームから空が見えにくくなるのはちょっと寂しい、と思ってみる。

 

ここ大阪も、あるいは名古屋も、そして博多もだが、大規模な高架駅はおおよそ地平部分、通り抜け可能なコンコースの構造が何となく似ている。

中央に大きな通路があり、改札が通路の真ん中あたりにどんと構え、両側には店舗が広がり、

そしてあまり高くない天井と太い柱が目立つ、そんな雰囲気である。

おまけにこの3駅、いずれも駅ビルにある百貨店が立て替えまたは増設などの大規模化が進んでいる(あるいは完成した)ところも同じようなもので、

状況や地理的条件が似ているのかな、と思ったりする。

わだらんはまだ高架になった札幌駅を知らないのだが、札幌も同じような雰囲気なのだろうか?

ちなみにこの4つ、札幌・名古屋・大阪・博多は各旅客鉄道会社の本社駅であったりもするわけだが。

 

いつものように大阪駅9/10番ホームにあがる。先頭位置で何となく10番側、つまり北側を見ると、

いつの間にかホームの前よりでもずいぶん駅ビルの鉄骨が見え始めている。

新しい駅ビルが集客の目玉になって乗客が増えればうれしいが、でもやっぱりホームがどことなく暗く感じられるようになった。

以前のこの時期、大阪駅の夕方は西日が射し込んで明るかったのだけれども。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  一番行きたい旅行先は野洲や京都や亀山なのだ

 

5/12

昨日「名古屋中央郵便局は駅の横」と書いたところ、一宮市在住の方からお叱りを受けた。

わだらんの知らないうちに、名古屋中央局は西区に移転していて、今の駅横の郵便局は分室なのだそうだ。

まさかそんなことになっているとはつゆ知らず。

もちろん何か移転に絡む情報でも持っていれば一通り書く前に調べてみるのだが、そんな情報すら持ち合わせがないというのは困ったものだ。

わだらんの記憶は牧瀬里穂が名古屋駅構内を駆け抜けた頃から全く進んでいないのかもしれない。

要するにきちんと調べてみないと、自分の記憶だけでは実にいい加減か、の証明である。

記憶をたどるのは楽しいが、それが正確かどうかはまた別の問題で、事実は正しく、きちんと整理しておかねばならない。

 

お叱りを受けたからというわけではないのだが、日曜日に久しぶりに弁天町の交通科学博物館へ出かけてみた。

みなさん連休疲れなのか、あるいは食博に吸われたか、館内は比較的空いていた。

パノラマ模型の運転もさらりと立ち見が出る程度で、後方列がのぞき込むようにして必死になる状況にはほど遠い、ちょっと寂しげな感じであった。

シミュレータも長い列ではなかったのだが、でもわだらんはもちろん目的が展示物や模型運転ではなく、資料室での閲覧である。

わだらんHPのネタ探しであって、大阪工事局50年誌、60年誌を読んでいた。

湖西線の建設にかかわる資料がないなと思っていたのだが、資料室を出てから「湖西線は鉄建公団」だと思い出した。

今の若いヲタには鉄建公団といってもぴんとこないだろう。

複々線工事や野洲川橋梁改築などの資料を得て、近日HPを更新しようと思う。

 

ところで、その博物館内で、説明員による探検ツアーなるものがあるのを知って、さっそく参加してきた。

日頃はいることのできない展示車両の中に入って、しばし思い出に耽ることのできた、いい時間であった。

わだらんはキハ81を小学校の時代によく眺めていたものだが、実に生まれて初めて車内に入ったのであった。

もちろん車内の構造はなじみ深い485系初期車とほぼ同じなのだが、実際紀勢線でいつも見ていた車に乗ってみることができたのはちょっとうれしかった。

また湘南電車クハ86にも入ることができた。

大垣配属の80系電車には何度となく乗っていたものだが、そういえばこんなのだったか、とあらためて思う。

同じボックスでも北陸線で現役の475系に較べてずいぶん質素な作りであるが、それでも狭いボックスで楽しく過ごせた時代を、懐かしく思い出した。

 

いまやすっかり姿の減った湘南色113系も今日の帰りに草津で見ることができた。

方向幕はLEDになって原型ではないが、でもほとんど昔と変わらない車体は、わだらんがまだ小さかった頃、

ちょうど大垣の80系電車が高槻から転属の113系電車で置き換えられた頃を思い起こすのに充分であった。

夢が叶うのであればその頃にデジカメを持って出かけていって、当時の写真をたくさん撮ってきたいものだ.。

野洲をまだ名古屋発熊本行き特急つばめが走り、亀山にはD51がたむろしている時代に、などと空想してみるのだが、

でもまずはその頃に戻ってもっと本を読んでまじめに勉強するか。

何せ図書館に通い、本を読み、と現役の学生の頃よりずっとまじめに調べものをしている中年わだらんである。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  駅前の一等地の有効利用

 

5/10

以前に書いたのだが、大阪駅隣にあった大阪中央郵便局の窓口が好きだ。

世の中ではとある政治家が東京中央郵便局の立て替えに文句を付けたのだが、ここ大阪中央局も立て替え計画が進んでいるのは知っていた。

確かに駅前の一等地で、世の中厳しいとはいえ、大きなビルを建てれば中は埋まるであろう。

ただでさえこのところ急激に高層化の進む大阪駅周辺で、いつまでも古いビルを残しておく理由もなかろう、と容易に想像はつく。

ではあるが、高い天井と連続するカウンター、そして重厚な柱は欧州の大きな駅を思わせるに充分で、どことなくウイーン西駅をいつも想像して楽しんでいた。

ところが、事情はそんなのんきな話でなく、この連休明けから郵便局が移転してしまっていて、もうあの窓口を使うことはできなくなってしまったのであった。

かなり残念である。

 

昔郵便を鉄道で運んでいた頃は、大都市の中央郵便局は駅の隣にあったものだ。

今でも京都や名古屋は駅の隣にあるが、これも移転してしまうのかもしれない。

そういえば米原も駅の隣に郵便局があったのだが、これも移転してしまった。

今の米原駅では、郵便局につながる通路があったなどと想像できるものは一つもないのだが。

そんな大阪中央郵便局移転の案内を見ての帰り、何となく環状線ホームに上がってみると、いつの間にか南側アクティとの境にあった広告看板が一部切り取られて、

ホーム上にかかる橋への階段となるであろう鉄骨が見えているのに気がついた。

いつも環状線を利用する方には珍しいものではないのかもしれないが、なかなか環状線に乗ることのないわだらんから見ればちょっと驚きである。

そもそもいつの間にかホーム上の橋が大きくなっているのだが、それすらいつも大阪駅を利用しているのになかなか観察できていない。

北側の新ビルはもうずいぶんと高層階まで鉄骨が上がって、堂々とした姿を見せているのだが、通勤の往復時になかなか気にしていないものだ。

 

大阪駅が大きくなって、橋の上からホームを見下ろせるようになる頃には、大阪中央郵便局の敷地はどうなっているのだろうか。

全面保存は無理であろうけれども、新しい建物に、せめて雰囲気が残っていればうれしいな、と思う。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  鉄道運賃に上限があったら長距離移動するかな

 

5/6

連休の間、津に帰省していた。

連日の観光地賑わい報道、ETCさまさまの中で近鉄特急が元気に8両編成連発であったり、

南紀も5両に増結されていたり、と日頃なかなか見ることのできない長編成にはちょっと安心。

行楽地へ安く行けるのは今のETC1000円上限に勝てるものはないと思うのだが、

それでもかつて特急くろしおが10両の長大編成、しかもグリーン車2両+食堂車の豪華編成であったことを考えると、ワイドビュー南紀の5両を喜んでいいものかどうか。

しかも先日高速が大内山まで伸びて、鉄道にはますます不利になっている状況では、この先5両すら危ういのかもしれない。

とはいえ、人が動くというのは地方経済にはいいことなのであろう。

東海地方のニュースでは伊勢志摩あたりで関西や関東からの車が多数、としきりに大入り満員を報道していた。

後半の天気がよければもっと客足が伸びていただろうに。

車ばかりとはいえ、これで観光地がより活性化して、リピーターの観光客とその鉄道利用者が増えればいいのにな、と思う。

まぁわだらん自身、津への帰省で草津線〜関西線利用となるのはほとんどないので、人に「電車に乗れ」、と大きく叫ぶにも限度があるわけだが。

 

しかし、1000円上限が発表されてあちこちで報道されていた例えば青森から大津まで1000円というような

新幹線や航空機に対抗するような長距離の高速道路移動が、現実論としてどの程度あったのか、疑問に思う。

確かに報道ではサービスエリアなどでの長距離利用者をずいぶん取り上げていたのだけれども、多数の取材の中から目立ったものを挙げたのだろう。

連休だから長距離客が多いのは事実だろうけれども、1000円上限での大多数はもともと4、5時間まで、

つまり南紀やしなの、ひだ、雷鳥しらさぎあたりの特急列車と競合する区間だろうと思う。

最近の高速道路、例えば新名神だの東海北陸道だのといったものは従来の川筋や峠を全く無視して距離が短くなるようなルート取りをしているわけで、

その点旧来の線路、自然に沿ったままでの鉄道はさらに持ち点少ない状況である。

新幹線は確かに高規格の直線であるが、でも高山線や紀勢線に沿って新幹線を作れ、というわけにも行かないし、しばらく苦戦だろうな、と思う。

また盆に帰省することになるだろうけれども、南紀がまた5両になっているかどうか、今から気にしてみたりする。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  観光地に住んでいるといいことあるかな

 

5/2

大阪市営御堂筋線の江坂駅から徒歩の移動に至便なところに住んでいるあるお年寄りが吹田市民であることを嘆いていた。

曰く、「大阪市民は江坂までただで電車に乗れるのに、吹田市民は地下鉄に乗るのにお金がいる」、と。

さらには「天王寺動物園も吹田市民は金が要る」、と。

もちろん敬老パス使用前提の話であるし、さらにはその方が大阪市営地下鉄を最寄り駅とし、話す相手が電車好きと知ってのことなので、いくつも特殊事情はあろうけれども。

同じ吹田市でもおそらく岸辺や関大前が最寄り駅の方ならそんなことは考えないと思うのだが、でもそんな発想は面白い。

実際例えば海遊館にも入れる市営交通一日乗車券を江坂で買えば2400円だが、そこからほど近い阪急豊津で買えば2800円となってしまう。

もちろんそうしょっちゅう大阪市内でうろうろするかどうか、あるいは天王寺動物園や大阪城博物館に行くかと考えるとそんな大きな問題ではないのだろうし、

市民生活上大阪市と吹田市でどちらが住みやすいかの評価は人によって違うだろうから、甲乙付ける話ではないと思うのではあるが。

 

ふとそんな話を思い出したのは通勤帰りの新快速の車中で日帰り旅行の吊り下げを見たからである。

5400円から12000円と手頃な料金を目玉にした日帰り旅行のポスターの中に野洲のもち豚しゃぶしゃぶなる日帰りプランである。

野洲が観光地であるかどうかという問題はあるが、わざわざ野洲まで豚を食べに来ていただけるのはありがたい話だ。

もっとも観光地であっても京都のように大都市もあるわけだし、観光地がどこも秘境だの辺鄙なところである必要もないし。

そういえば黒豆と猪の里から毎日大阪へ通う福知山線利用者も大量にいるわけで、人が来てもられるのならなんでも観光地、それが地元民多数の地であっても観光地であるわけだ。

 

連休に入って高速道路は最近にない繁盛なのだそうだ。

人が動くのは経済効果につながるわけでとても世の中にいいことではある。

野洲にもたくさん人が来てくれればありがたいものだ。とはいっても高速道路では野洲市の地名は出てこず、知名度はいまいちなのだろうと思う。

電車の利用者なら知名度は高いと思うのだが、でも1000円高速でのにわか観光客には野洲の受けはよろしくなかろう、

まぁ無理に観光地にならんでもいいわな、と野洲の日帰りグルメプランの料理屋まで徒歩わずかのわだらんがぶつぶつ独り言。

 

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このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください