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10年 8月
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881. 8/30 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽ 接続を切られるのは不快だが、接続を切るのもまたいい気分ではないな
880 8/29 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽ 短くなるのは大騒ぎ、長くなるのは小躍り
879. 8/25 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽ 長い編成が思いがけずやってくるとうれしいが
878. 8/23 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽ 新幹線の線路際では季節感はなかなか味わえないかなぁ
877. 8/22 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽ ビルの中からガラス越しでは風情が足りないよな
876. 8/18 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽ 着席して熟睡していれば周囲の様子などわかるまい
875. 8/16 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽ 特別な時期なのに特別な列車がない寂しさ
874. 8/15 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽ 列車の中が命の終着駅にならないように
873. 8/6 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽ 「誰のために咲いたの」とひまわり娘を連想する中年
872. 8/3 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽ 「同情するなら金をくれ」の台詞こそがぴったりの状況
871. 8/1 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽ 犯人を捜索するのは警察、車両を捜索するのは車両所
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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽ 接続を切られるのは不快だが、接続を切るのもまたいい気分ではないな
8/30
列車指令の悩み事の一つに接続を取るかどうかの判断があるそうだ。
特に岡山などのような特急と新幹線の接続の場合判断が難しいそうである。
新幹線が遅れてくれば接続する特急を待たせれば済むのだが、特急が遅れた場合に新幹線を待たすのかどうか、ある一定の基準があるらしい。
特に新幹線の場合上りに遅れが出ると東京まで遅れを引きずるし、指定券を持っている客が指定の列車を使えないとなると座席の割り振りなども大変である。
定刻通り、遅れずに列車が走るに越したことはないのだ。
ところで、先週の土曜日の夜、しかも終電間際になって東淀川でまた人身事故があったそうだ。
足止めされた上り電車が野洲や米原に着いたのは深夜の2時過ぎであったそうだ。
もうもう遅い時間になると振替輸送も接続もあまり考えなくてもよいのかもしれないが、でもより遅くまで仕事を続けなくてはいけない
乗務員のみなさんや、家になかなか着かない乗客のみなさんなど、さぞお疲れのことであっただろう。
そんな事故のおかげで、翌朝の長野県内の信越線普通電車に遅れが出たそうである。
どうやら急行きたぐにが京都で1時間以上遅れたそうなので、こんどは直江津での接続待ちだったのだろう。
以前阪和線の事故が小田急線を遅らせたなどと掲示板で話題になったが、
確かに日本全国、目の前の線路や列車が遠い地までつながっていることを実感させてくれるのだ。
もっとも遅れの波及で実感できるようなことでは困るわな。
月曜日、週始めでとっとと仕事を後回しにして、17:53の806Tの客となる。
12両の長い編成で、ゆっくり帰ろうと思ったのである。
目論見通り新大阪で窓側を確保するとホームで買い込んだ缶酎ハイとピーナツを開けて、高槻では既に夢の中。
石山で一旦目が覚め、4人席へ動いて体を曲げて夜行列車体制で再び熟睡。
最後尾なので、草津で3502Mの客が動いてくるまではこれ以上客が増えることはなく、4人席を占領して安泰なのである。
その草津の6番線転線の揺れで目が覚め、大量に乗換客が来れば体を起こすかな、と構えていたのだ。
ところが幸か不幸か、3502Mはいつまで立っても現れず、806Tは接続を取らずそのまま発車してしまった。
野洲で806T車掌に聞くと、3502Mが長岡京で急病人介護であったそうだ。
3502M客からすれば電車が遅れたあげくに草津で待ちぼうけを喰らう最悪のパターン。
接続を切られてぶつぶつ言うことは多いが、接続を切る方に乗っていることはほとんどないよな、
と空いたままの電車で野洲着定刻に感謝するわだらんである。
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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽ 短くなるのは大騒ぎ、長くなるのは小躍り
8/29
先週の木曜日のことである。
12両の長い電車で高槻からゆっくり座ろうかと、大阪駅の9番ホームに上がるとなにやら騒がしい。
18:15の3502M、今日に限り8両だそうだ。
やってきたのは267運用表示のW編成、8両貫通編成であった。
いつも12両の編成が8両になると編成の前後は大騒ぎになる。
しかも12両を狙っている人間はほとんどが慣れた通勤客ばかりなので、よけいにショックは大きいのである。
ちょうどエスカレータを上がった位置にホーム掛のおねえさんがいたので「何かあったのですか」と聞いてみるが特に事故などはなかったようだ。
ということは単純に車両の不具合なのだろうか。
もともと6+6両で草津を往復する運用なので、W編成で代用しても何ら運転上は問題なく、ただ慣れた通勤客がびっくりするだけである。
しかし一見さんばかりの観光列車でない、毎日当たり前に走る通勤電車のちょっとした異変は結構大きな騒ぎになったりする。
先々週のことだが、神戸線内で踏切確認とかで上りが少々遅れ気味の日があった。
おかげで3498M、17:45の野洲行き新快速が草津で打ち切りになったのだ。
3498Mは時折草津で打ち切られるので、迷惑であるがびっくりもしない状態である。
が、やはりせっかく座って気持ちよく寝ている時など、正直迷惑である。
さて、そんな3498Mの打ち切りの日、車掌の「本日に限り出口右側」の通り、この日は直接草津4番に入ってそのまま827Tで折り返しにするようである。
もともと3498Mは野洲着後すぐに827Tで折り返しているが、野洲まで行くと折り返しの827Tまで遅れてしまうので草津で折り返させようと言うわけだ。
これなら下り列車827Tに遅れを引きずることはない。
しかも草津4番は下りホームで直接827Tへ折り返しが可能なのである。
ところが、7分の遅れで上がってきた3498M、そのまま4番へ入れようとすると下り825Tと当たるはずでは、と思っているとやはり草津場内で機外停車。
おまけに825Tも少々遅れているようで、結局3498Mが草津駅でドアを開けたのは定刻より12分遅れであった。
当然草津で上りT電が待っているわけでもなく、しかも下りホームに入った3498Mは大量の上り方向への客を掃きだし、階段は大騒ぎである。
後続の3500Mは乗換客が収まっての発車となって、草津5分延となった。
ほぼ定刻で走ってきた3500Mがかわいそうにも思うが、でももっとかわいそうなのは階段を上り下りさせられた上り方向の客である。
結果論かもしれないが、どうせ草津場内で待たされるのなら最初から5番に入れて引き上げても一緒ではなかったか、
あるいは4番入線を早くに決めていたなら、石山で、「上り方向の客はここで後続の電車に乗り換えろ」告知があれば、
多くの客が階段を上り下りしなくても済むのに、とぶつぶつ独り言。
ダイヤの乱れを戻すには列車整理が必要なことは十分承知しているが、乗客が苦労することを少しでも減らせないものか、と思う。
もちろん結果論だから言える話なのだろうれれども。
この日、草津駅で乗り換えた後続の3500Mはこの日に限ってなんと長い12両。
それなら大阪駅で最初から3500Mに乗っていれば、しかも編成の前後ならゆっくり座れていたのではないか、
ぶつぶつ文句を言っている必要などなかったのに、と草津駅で入線してきた3500Mを見て、がっかりと肩を落とすわだらんであった。
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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽ 長い編成が思いがけずやってくるとうれしいが
8/25
月曜日のことである。
相模の国からある人が上洛するというので、京都駅で待ち合わせをして、軽く食事をしてきた。
わだらんが日頃お世話になっているとてもありがたいお方なのだが、また気さくにわだらんにおつきあいしていただけるのはありがたい。
人間味あるというのはこういうお方のことかと思うし、わだらんにはとても真似のできない振る舞いである。
できることからでも見習わなければ。
この月曜日は夕方に明石で、そして夜には南草津で人身事故があった。
ありがたいお方のお布施なのか、わだらんはどちらの事故の影響も受けずに上手にすり抜け、京都へもそして帰宅時も何ら問題なく電車に乗ることができた。
おまけに翌朝の713M,はそんな事故の影響か通常8両のところを12両の大盤振る舞い、もとから快適な通勤がますます気分のよい朝であった。
事故が起こるのを期待したりすることはもってのほかだが、でもそんなおまけがあるのはうれしい。
もっとも火曜日は編成が伸びたからよかったが、短くなることもあるわけで、これぞ諸刃の剣であるわな。
あいも変わらず人身事故は多く、ダイヤは乱れる。
とはいっても先日の京王線新宿駅のように酔っぱらいがホームに並ぶ乗車列の先頭を押し倒し、
その方が列車に接車し命を落とすような話があるのでは、警察の検証に時間がかかるのもやむを得ないのかもしれない。
周囲が明らかに飛び込んだり線路に降りたりしたのを目撃できたのなら話は早そうだが、事故か自殺か判断に悩むような場合もあろうかと。
とにかく列車に当たって命を簡単に落とすことがないように、と願うばかりである。
大阪駅の8番ホームがいよいよ拡幅されるようで、一旦剥がされた8番線と9番線の間に再び線路と架線が姿を現すようになった。
ホームが広くなれば当然混雑度は下がり、事故の可能性は減る。
早くホームが拡張されればいいなと思う。
が実は今度の新8番線、もとは6番線と7番線の間にあった中線で、荷電や113系の4両付属編成がお昼寝していたところ。
その頃は今のようにホームから突き落とされるようなことも、故意に線路内に入ったり列車に飛び込んだりするようなこともなかったような。
列車は速くなり本数も増え便利になったけれども、今の世の中、平和が足らないように思う。
事故もダイヤの乱れもなく、毎日決められた時間に決められた編成で電車がやってくることが一番の平和であろうかと。
大阪駅8番の拡張で少しは状況がよくなるかもしれない。
でも当たり前のこと、これがなかなか難しい。
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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽ 新幹線の線路際では季節感はなかなか味わえないかなぁ
8/23
毎日暑い。
夏が暑いと経済効果はあるようで、少なくともビール業界などは好調のようだし、コンビニでは冷たい麺類がよく売れているらしい。
もっともあまり暑いと外に出る人間も減るだろうから、鉄道にとって暑いことがいいのかどうかはわだらんでは判断が付かない。
ただお盆を過ぎ新年度であろうか思われる部活の中高生が早朝大量に電車に乗り込む姿を見ていると、暑いのにご苦労さんと思う。
暑い時期に外で頑張って運動すれば体力も気力もつくだろう。
天気予報では半井小絵さんが「山沿いでは雷雨も」と言っているのに、野洲ではちっとも雨が降らない。
水田はもう稲の穂がずいぶん垂れてきて、いよいよ収穫の季節。
これだけ高温の日が続けば稲の生育はいいよう思うが、どうだろう。
色の変わった水田を見ると、季節の進み具合を感じるのである。
だからここ野洲のような適度な田舎、暮らしやすいが田畑も山も多いところが気に入っている。
もちろんわだらん的には電車が適度に便利で、それでいて自然の中を走る姿を眺めることができること、あるいは新幹線も街中を走っていているでも姿を見ることができるし、うれしい限り。
ところで、そんな野洲市内で14日早朝、新幹線の線路敷石が陥没する騒ぎがあったそうだ。
上りの始発列車から8本が徐行運転をしたそうだ。
市街地を走る新幹線、特に山陽以降は高架橋で線路を造るのが一般的なのだが、野洲のあたりは築堤部分も多い。
それだけ地盤がしっかりしているのか、あるいは建設当時どうせ周囲は水田だから手っ取り早く盛り土にしたのか、よくわからない。
新幹線工事史あたりには何か記載があるのだろうか?
しかしこれだけ毎日暑いと保線の方など外でのお仕事の方はさぞ大変だろうと思う。
この陥没も保線の方が朝4時45分頃発見したそうである。
もうそこそこ明るい時間だが、逆にこの時間でもう充分暑そうだ。
今は夏の暑さでレールが延び変形することはあまり聞かない。
ロングレールになって、あるいは保守方法も確立されて、あるいは他にもいろいろな理由があるのだろう。
揺れの少ない静かな走りは保線のみなさんの努力の賜物であろう。
そんな関係する方のがんばりで今日も電車は走っている。
みなさんが暑い中線路を保守してくれることが毎日の電車をたくさん見ることができるわだらんの精神安定剤になっているのである。
せっかくの築堤なのだから、何か花、例えばひまわりとかゴーヤとかひょうたんとか植えたら面白かろうに、などと無責任な発想をしてみる。
新幹線の線路脇で花が咲き誇るのは野洲の売り文句にならないかな、などと。
もっともそれで保線の方の仕事が増えるのならよろしくないわな。
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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽ ビルの中からガラス越しでは風情が足りないよな
8/22
木曜日、ちょっと捜し物をしに梅田で百貨店に入った。
目的のものと関係なく、せっかく梅田の百貨店にきたのだからとおもちゃ売場も覗いてみることにした。
ところが、歌劇百貨店は本館におもちゃ売場がなく、球団百貨店も以前よりずいぶん縮小されてしまったような気がする。
ちなみに歌劇百貨店のおもちゃ売場は別館にあるそうなので、一度機会があれば見てみようかとも思う。
ただ、最近は家電量販店でのおもちゃを扱うところが多く、家族連れでおもちゃに買いに来ることも少ないのだろうか、とちょっと残念に思う。
もっとも子どものおもちゃ、特に幼児向けのものは昔とあまり代わり映えがあるわけでもなく、それこそわだらんがまだ子どもだった頃にあったようなものは、
今でも姿は多少変われどもまだ残っているものも多くうれしい限り。
もちろん通勤電車はE231に、あるいは新幹線はN700になっているのだが。
ところで最近はますます大きな百貨店に百貨店の客が集中するようで、有楽町や四条河原町のような中心地の店ですら閉店するものが出るくらい。
そんな球団百貨店の9階に屋上庭園なるものがあって、ちょっとした芝生の広場やベンチがある。
高いフェンスに覆われているものの北側もちゃんと外が見えるので、ちょうど大阪駅御堂筋口とその上の線路が見える。
環状線の赤い電車も北陸特急も、そしてちょうど発車していった特急日本海も、まるでテレビの画面のように見ることができる。
北向きのベンチでも置いてくれればさぞ心地よい時間が過ごせるのに、とちょっと欲を言う。
しかしまわりは高層ビルばかり。
歌劇百貨店の新館が目の前にそびえ立ち、大阪駅南側の27階ビルは急に太くなり、極めつけは大きな大阪駅の屋根。
そんなわけで梅田は新店1つに既存店の拡大2つ、さらには現時点で手つかずの球団百貨店も近日建て替えらしく、ますますどの店もが大きくなっていく。
百貨店の大型化はもちろん梅田だけでなく、ミナミでも同様に既存店の拡大が進められていて、このご時世大丈夫かと人ごとならず思ってしまう。
もっとも百貨店の集客効果で電車の利用客が増えるのなら喜ばしい話、地域経済の牽引役になってもらえれば、と思う。
とはいえ、以前なら威容を誇ったであろう某球団百貨店の9階から眺める大阪駅はずいぶんと狭い範囲しか見えなくなってしまっている。
今度この百貨店が建て替えられたときにはこんな屋上庭園は残ることはないだろうし、そのころはもっと大阪駅の周辺はビルが高くなっているだろうし、大阪駅を眺めることができるのかどうかすら怪しいように思われる。
そう考えると屋外から列車を見ることができる、ましてや青い寝台車を見ることができることなど、あとどれだけの期間だろうか。
大阪駅を屋外から見ること、それが急に贅沢なことのように思えてきた。
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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽ 着席して熟睡していれば周囲の様子などわかるまい
8/18
摂津富田で起きた事故の影響で電車は混んでいた。
幸いにも乗った電車の直前にも新快速が出ていたので、さして特別な込み具合でもなく、ちょっと普段より多いな、という程度の混み方である。
とはいってもいつも通りでも混む時間、京都を19時20分に発車したのだから、当然勤め帰りや買い物帰り、あるいは観光客らしき人、
多種の目的であろう人たちが座席はもちろん通路も埋めている。
わだらんが乗っているのは大阪17:45の3498Mである。
が、新大阪で乗車した時点で45分遅れているのが、さらに25分も遅れが拡大している。
願わくはせめてこのまま野洲まで無難に走ってもらいたいものだ。
そんなわけで、車内はなんともけだるい、言いようのないどんよりとした空気なのである。
しかもこの先無難に走ってほしいと思う願いも叶わず、山科の場内で停められてしまって動かない。
誰もが駅の手前でずっと待たされていれば気分が滅入るものだ。
そんな中、京都で乗ってきたとある女性が気になった。
かばんに妊婦マークを下げている。
京都駅で階段を地下から上がって一番最寄りの扉は8両編成の先頭位置、従って車内にはいるとまず優先席の位置になるのだ。
ところが、だれもその女性に気づかない。
中扉前にいるわだらんが通路をかき分けて進めば誰か優先席に座っている人間をどかせるのだが、さすがにそこまでする勇気もない。
もし山科でわだらんの前の座席が空けば当然譲ろうと思うのだが、残念ながら降車の気配はない。
そもそもわだらん自身、京都降車の当てが外れて、ずっと立っているのだから。
山科場内で停められて進めない電車の車内はますますどんよりした重たい空気に見えるのだ。
と見ていると、どうやら優先席に座っているまだ比較的若そうなサラリーマン風の男性がマークに気づいたのだろうか、ちらちらと女性の鞄を見ている様子。
その本人は某京都に本社を置く花札屋のゲーム機(たぶん)をしていた(ゲームかどうかは全くわからない)のだが、ちらちらと鞄を見てついに席を立った。
正確ではないが、その間およそ5分くらいだろうか、わだらんとしてはちょっとほっとしたし、席を替わったかと見たそのほぼ同時に電車は動きだし、山科に着いた。
どうせなら気づいた時点で最初から席を譲ればもっとスマートだったのに、と人ごとをあれこれぶつぶつ。
でももっとぶつぶつなのは、京都乗車からの約10分間、妊婦の方の周囲が無関心であったことだ。
もちろんわだらんの位置からは正確にその周囲の人たちの様子を伺い知ることはできないのだが、でもなんらかの動きがあってもよさそうなのだが。
もっとも席を譲る仕草にすら周囲が誰も気づいていないような状況では無理な話だろうか。
みなさん電車が進まずお疲れいらいらなのは充分よくわかるのだが、でも、もう少し心に余裕を持つことはできないものか、と思う。
いや、まずは電車が進まないのが問題か。
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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽ 特別な時期なのに特別な列車がない寂しさ
8/16
何となく夏休みも終わってしまった。
わだらんの勤務先は今日16日から仕事で、朝の出勤時は電車ががらがらだろうと期待していたのに、案外と乗客が多かった。
今日から仕事のところも多いのだろうか。
16日に仕事をしていると特に京都ではご先祖様に怒られそうだが。
しかし最近は盆の帰省ラッシュといっても変わった列車があるわけでもないし、昔に較べて特に帰省ラッシュに対する何かわくわく感がずいぶん減ったように思う。
最たる原因は車での帰省が増えたことなのだろうけれども、やはり大きな荷物を持って家族で移動するとなると車の方が何かと便利なのは仕方ない。
ましてや日本各地かなりのところに高速道路ができていて、渋滞がなければ快調に走ることができるし、在来線特急となら所要時間も変わらない。
列車で帰ろう、と広告をしては見るものの、特にオレンジの会社は割引切符がほぼ全く使えない状況では、果たしてどれだけ家族での帰省を客と思っているのかどうかと疑ってしまう。
確かに昔は座席を取り合うような状況だったのだから定価販売でもよかったのだろうけれども、お盆の期間中でさえ列車によっては埋まらないものが多い状況では、時間帯や列車を限ってでの特別切符があるべきだろうに、と思う。
やはり家族で移動するとなると運賃料金はかさんでしまうのだから。
それに加えて今は直通列車が減って、どこに行くにも乗換を強要されてしまう。
昔、まだ新幹線や特急網が整備されつつある頃は、特に急行列車でいろいろな線区をまたがって走る列車が多かった。
例えば今三重交通他の高速バス津京都線はなかなか堅調のようなのだが、かつては京都から草津線亀山経由で伊勢市や新宮に向かう列車があって、津から乗換なしで京都まで出かけられたのである。
同じルートを列車で今のダイヤで進むと、亀山と柘植で必ず跨線橋上下を含む乗換が発生するわけで、大荷物を持っていたり、小さい子どものいる家族であったりすれば、そんな乗換など大騒ぎになってしまう。
せっかく熊野古道ブームだったり、式年遷宮を迎えたりするのだから、かつての急行志摩やくまのが運転日限定の多客臨で復活してもよさそうに思うのだが、今の事情はそんなことができないのだろうか、とちょっと残念に思う。
そういえばいつの間にか若狭へ、小浜線へ直通する海水浴臨時列車もなくなってしまったな。
今なら敦賀経由でも舞鶴経由でも223系なり他直流車が直通できるし、名古屋からでも313系やあまり気味の117系など高浜までくることができるのに、と思う。
とはいえ、車の帰省に慣れたものを鉄道利用に戻すのは容易ではあるまい。
やはり制度とか運賃料金とか列車とか、合わせ技の施策が必要なのだろうな、と思う。
でも今日帰宅途中ですれ違ったしなのの大阪行きが堂々の10両で、かつ各車両とも適度に、グリーン車も2両ともそれなりに客がいたのである。
グリーン車を2両含む10両の編成はなかなか立派だし、なにより乗客がそれなりに乗っているのはやはりうれしいものだ。
やはり直通列車であるが故にこんな時期は重宝されるのだろうか。
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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽ 列車の中が命の終着駅にならないように
8/15
今日は終戦の日である。
もともと鉄道は大量輸送ができる、大量輸送のために敷設されるわけで、当然輸送物資の中には軍事に関するものも多い。
関門海底トンネルも戦時中の物資輸送のより大量効率化のために急いで完成したわけで、
同じように関ヶ原の迂回線や膳所京都間の3線化などの輸送力増強ももし戦争がなければできていなかったかもしれない。
もちろん線路の敷設が全て軍事目的ではないのだが、結果的に多くの路線や列車が戦争に巻き込まれたわけで、
鉄道の本業とはいえ、わだらんとしては何か割り切れないものがある。
もっとも当時は戦争に反対する発言などできなかったのだから、やむを得なかったのだろうけれども。
しかし軍事物資を運んでいるとなれば、当然鉄道施設や走っている列車は攻撃対象になる。
幸い日本の場合、鉄道施設、時に橋梁などに大きな損害が終戦まで出なかったのが幸いで、
多くの路線、多くの列車は終戦の日も疲弊しながら頑張って走っていたのである。
もし鉄道施設があちこち損傷を受けていれば、逆に日本の戦後復興も違ったものになっていたのではなかろうか、と検証できそうにもない仮説をぶつぶつ唱えてみる。
とはいえ、鉄道への空襲や爆撃で多数の人命が失われたことはやはり悲しいことである。
他所にも同例があってあまり全国的には知られていないと思うが、終戦間際の7月30日の午後4時頃、
守山駅を発車した上り列車に米軍のF4グラマンが来襲し、列車の乗客や駅周辺の民家で11名が亡くなっている。
空から突然鉄砲が向かってくるわけで、列車の乗客など逃げるところなどなかっただろうに、とその修羅場を想像してみるが、でもとても想像がつかない。
無念に散った方々の魂はどこへ行かれたのだろう?
列車はどんなときでも平和でなくてはならないと強く思う。
もちろん戦争に対する平和であるが、でも日頃の列車に身を投げる事故もこれも平和でないと言えるのではなかろうかと思う。
無駄に命を列車で落としてほしくない、と先祖さまが家に帰る日に思うのである。
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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽ 「誰のために咲いたの」とひまわり娘を連想する中年
8/6
日曜日の夕方、自宅から近いところにある踏切に出かけた。
もともと国鉄が線増用地として確保している土地、もちろん線路の隣になるのだが、そこに立派なひまわりが咲いているのである。
立派すぎて背が高く、花と電車を併せて撮ろうとすると車両が隠れるくらい背が高い、まさに林のようなひまわりの集団である。
夏らしくていいなぁ、と思う。
どうも最近は線路の近くで季節感を味わえるようなところが少なくなってきて残念である。
昔は線路に沿って通称はえたたきと呼ばれる通信線とその電柱があって、夏になるとツタ類が柱や電線にからみついてそれこそいわば怪獣のような様相をしていたのだが、
はえたたきは今は姿を消し、さらに築堤には除草作業を省くためだろうか、シートで覆われて草すら生えていないところも多い。
もちろん背の高い雑草が鉄道にとって招かざる客であることは十分承知しているのだが、でもなにか草も生えない線路際とは、ちょっと寂しい気もするのである。
もっとも今は除草剤自体があまり歓迎されるものではないようで、薬を撒けない、草刈りもできないとなれば、草を生やさない方法が採られるのはものの道理か。
でも車窓に見える季節の花があれば、毎日が楽しい。
春は桜や最近は菜の花も多いが、案外夏から秋にかけて花が少ないように思えるのだがどうだろう?
さすがに琵琶湖線のような本線では無理だろうが、地方の閑散線では線路際で地元の方が勝手に耕作していることが多い。
線路際で育つ野菜類はなにか一般の畑の作物と違うのだろうか、適度に線路が振動して土が軟らかいからおいしいのではないか、などと妄想してみる。
そうだ、どうせなら地方の閑散線の線路際で菜の花とかトウモロコシとかを植えて、走っている気動車の燃料にしてみたらどうだろう?
環境に優しいと謳い文句ができて、しかも燃料代も少し安くなる。
で、手入れをボランティアのみなさんにしてもらったら、と。
ところでこの野洲産のひまわりの種が収穫後どうなるのだろう?
いや、収穫自体しないのだろうか、電車を見下ろすまでに育った大きなひまわりの花を見ながら、その花と種の行く末を考える。
ちなみに伊藤咲子が「ひまわり娘」をヒットさせたのは1974年のことだそうで、まだ本線快速に冷房車がほとんどいなかった時代である。
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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽ 「同情するなら金をくれ」の台詞こそがぴったりの状況
8/3
世間は夏休みである。
電車の中には小学生の姿も多いし、大きな鞄やバックを提げた人間も多い。
もともと人の多い大阪駅で、不慣れな人間が朝の混雑時にうろうろされるとちょっとやっかいである。
まぁほとんどの場合慣れていない人間は申し訳なさそうにうろうろするのだが、中には改札前で人集めをする学生の団体とか、
横一線で歩くおばちゃんとか、どう見ても迷惑なものもいる。
慣れないところで慣れたもののまねをするのは難しいとは思うが、せめて流れを阻害することを避ける気配りがあればずいぶん違うのに、と思う。
もっともわだらん自身、時折発作のように歩く向きを急に変えたりするのだから、決して人の批判などできるものではないが。
先日、岩泉線で脱線事故が起きた。
車両が線路内にあった土砂に乗り上げたもので、事故の形態としては珍しいものではない。
もちろんそんな土砂に列車が乗り上げる事故がたびたび起きては困るわけで、それ故雨量による運転規制や速度制限が化されてきたのであるが。
まぁ今回の事故も確かに車両と線路は大きな損傷となったが、乗客乗員に大きな被害がなかったのはよかったことだ。
しかし乗客7人が全員県外というのもまた笑える話である。
そもそも7人ならどうみてもがらがらのはずなのに運転台の後ろに立っていたとか、胸ポケットに18切符を挟んだクリアポケットを差した人間とか、
事故の印象を語るテレビに出てくる乗客はヲタばっかりである。
もちろん時間的には地元の方が使うような時間ではなく、遠方からの人間が列車に乗ることを目的としているとしか思えないのである。
なので、事故の当該列車に乗り合わせてテレビのインタビューに答える人間がみんなヲタで何ら不思議はないのだが、それがいいことなのかどうかはよくわからない。
そういえば、もう5年くらい前だろうか、根室線で始発の普通列車が保守用機材かなにかに乗り上げる事故を起こしたことがあって、
この時は4両編成に乗客1人、これも実はヲタだった、という話があった。
まぁヲタであっても金を落としてくれればいいのだろうが、例えば名松線なんぞ乗っている客はほとんどが遠方からで、
しかもそのほぼ全員が18切符か青空フリーパスばかりで、これでは存続できるかどうか、やはり疑問なのだが。
かといってわざわざ正規の切符で名松線や岩泉線に乗ろうとする人間がいるとも思えないが。
何か列車事故があると、周囲がみな「乗っていなくてよかったですね」と半ば皮肉がてらわだらんのことを心配してくれる。
もちろん岩泉線も乗ってみたいのだが、なかなか遠くて出かけられないのだ。
もっとも岩泉線にわだらんが乗るとしても、その場で直接岩泉線の収入になるような切符を買うことはないのだろうけれども。
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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽ 犯人を捜索するのは警察、車両を捜索するのは車両所
8/1
先日某公共放送で「大誘拐」という映画をやっていて、録画しておいたのを深夜に見ていた。
もう20年近く前の映画で、わだらんは今までに何度か見たことがあるのだが、何度見ても面白く好きな映画である。
そもそもわだらんはあまり映画を見る方ではなく、とにかく人が死ぬ話は好きでないのだ。
誰も死なず傷つかず、笑って安心して見ることのできる話が好きなのである。
その点、この大誘拐という話、楽しくわだらんのツボにぴたりと入る話なのだ。
北林谷栄演ずるおばあちゃんが誘拐され身代金を取る物語、話は真剣なのにもかかわらず常に何か笑える、いい時間を過ごせる作品であると思っている。
ところで、この話、百億円の現金が出てくる。
百万円の束を持っただけで手先のふるえる小心者わだらんに取ってはまったく理解のできない金額であるが、ふと考えてみる。
標準的な新車、例えば225系あたりのイメージで1両1億2千万とすればおおよそ80両。
きのくに線と和歌山線の電車を全て新車にして少しお釣りが来るか。
百億円あれば、名鉄の岐阜600V線を上下分離して40億で資産を購入し、残り60億を毎年2億赤字補填に回して30年。
いろいろ使い道はありそうだが、いずれにしてもわだらん一人で使える金額ではないわ、とどうでもいいような妄想をしてしまう。
自分が鉄道会社でも持っていればいろいろと使い道はあるかもしれないが。
ところで話の筋はよしとして、作られたのがもう20年前である。
車のナンバーは「和」の一文字だし、もちろん携帯電話など出てこない。
ましてや犯人の隠れ家ではテレビが映らない。
今なら地デジ難聴地域などと大騒ぎなのかもしれないが、そんないわばのんびりした時代、それでももう平成になっているのだが。
わだらんは途中にちらりと映る165系にちょっと涙ぐんでしまったりする。
しかしこの映画のスジ、とくに百億円の現金を積んだヘリコプターが紀伊半島の上空をうろうろし、
警察が目撃情報を元に大きな地図に航跡を書いているような様子は、話の見せ場なのだろうけれども、でも今ならGPSできっと簡単に追跡できそうに思える。
今は何でもGPSで位置検出ができる。
何しろ線路の閉塞をGPSで行う実験をJR北海道がしているようで、昔からの通信とか回路とかどうでもよくなってしまうのだろうか、とちょっとびっくりである。
もちろん列車の本数が少ないから、宇宙からでも列車の判別ができるのだろうけれども。
ところで、どうやって運用されているのかよく知らないのだが、網干区の電車はGPSを積んでいて、ダイヤが事故障害で乱れたときに、
車両がそれぞれどこにいるのか監視をしている、と何かで聞いたことがある。
確かに運用変更の連続で網干に帰るはずの車が全く帰れなかったりするらしく、検査期限に間に合わないことのないように、とのことだそうだ。
今の世の中、電車が行方不明になるなどにわかには信じられないが、でも実際にそんな話があるらしい。
そういえばJR貨物の機関車も列車の位置把握のためにGPSを積んでいると聞いたことがある。
線路の上にしかいないはずの車両がどこへ行ったのかよくわからないというのが今の世の中でもあるものなのか、でもこれもGPSのなせる技なのだろうか、と思う。
そうか、よく考えると昔は各駅で列車監視や進路構成をしていたのを、今は宇宙から列車を監視しているといいうことか。
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このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |