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11年  2月

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959.  2/28  ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  競合路線があるから安い企画切符が設定される

958.  2/27  ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  駅の改札口からの延長線上に続く道が街の中心

957.  2/26  ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  亡くなった動物たちも動物園入場者の増加を期待しているのだろうか

956.  2/24  ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  他人の旅行目的や経路を想像すると時が経つ

955.  2/21  ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  新幹線栗東新駅の駅施設がおよそ170億円、野洲市の年間予算がおおよそ200億円

954.  2/20  ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  列車の風格も、そして列車の停まる駅やホームの風格も

953.  2/18  ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  競合路線は代替路線

952.  2/16  ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  この日は判断よく楽をさせてもらったが

951.  2/15  ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  和歌山で積雪なら草津でも積もるなぁ

950.  2/13  ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  特急車両といえば485系とまず思う国鉄で育った世代

949.  2/11  ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  かにやらふくやら黒豚しゃぶしゃぶやらいちごやら

948.  2/10  ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  光が示す車両の形

947.  2/7   ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  鉄道が本業でないのに鉄道に欠かせない企業体

946.  2/6   ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  人生節目の勝負時なのだが

945.  2/3   ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  次の電車は後ろで待っています

944.  2/1   ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  制御系の電気機器は本来雪には弱いもの

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  競合路線があるから安い企画切符が設定される

2/28

旧中主町が造成した工業団地用地が売れ残り、野洲市が商業施設を誘致したのはおよそ3年前。

某異音系列のショッピングセンターが入ったが、当初から「そのうち閉めて倉庫になる」なるうわさ話を聞いていた。

で、ついにこの1月に閉めることになって、いよいよか、と思ったのだ。

ところが実は看板の架け替えで、再びショッピングセンターとして再開店したのである。

しかもとにかく安いものしか売らない(というと大げさか)と言わんばかりに派手な安売りをしている。

おかげで週末ともなると大きな駐車場はいっぱい、レジは大行列と以前にはない大騒ぎになってしまった。

野洲のあたりにこんなに人がいるのかな、と首を傾げるほどの盛況ぶりである。

 

そこで彦根本社の某スーパーが地域限定の広告を出すようになった。

野洲市2店舗と守山市3店舗のみ、まさに某異音ショッピングセンターと競合する商圏の店でのチラシを作ったようだ。

もともと車で買い物に出かける土地柄なのであるが、おおよそ10km四方あたりを狙っているのだろうか、

あまり遠くまでは相手にせず、日常の買い物に動く範囲に限定してのチラシのようだ。

まだ開店間もないので断言できるやけではないが、新幹線がよく見える野洲市内の大型店のほうは多少客が減ったように見える。

これgは定着するのかどうかはわからない。

まぁ多くの滋賀県民は某彦根本社のスーパーのポイントカードを持っているし、なんだかんだ言ってもそこがみな好きなようで、

しばらくして客が戻ってくるのでは、と思っている。

もちろんわだらんがなんらこの2つの小売業会社に利害関係があるわけではないので、

どちらを応援するというのもおかしな話なのかもしれないが。

 

しかし選択ができるというのは楽しいものだ。

選択肢があるからどっちをとるか選ぶ楽しみがあるわけで、選択肢がなければ選ぶ楽しみなど出てこない。

もうすぐ九州新幹線全線開業である。

時刻表をぱらぱらとめくっていて気がついたのだが、小倉博多間の特急列車が時間1本程度設定されている。

この3月まで小倉博多間は日豊線直通の特急に小倉熊本間の特急を加えた時間3本であったもののうち、

熊本までの列車を博多で切って存続させているわけだ。

1時間かからないような短区間で、快速でも十分な距離なのだが、でも特急が設定される。

何しろ福岡北九州間はJR九州の鹿児島線に加えてJR西日本の新幹線、さらには西鉄の高速バスが競合中。

速さと快適さ、それに安さも加えた厳しい競合のなかでは、時間3本の特急設定がどうしても必要なのだろう。

 

これがもし国鉄時代なら新幹線と在来線で競合などしないように持っていくのだろうけれども。

そういえばわだらんが今日も利用している新快速の米原延長はJR東海の新幹線の競合の結果と取れないこともない。

阪急や京阪との競合のようにお互い線路が見えているような競合関係はわかりやすいが、

米原京都間のように競合が見えにくいところは一般人にはわかりにくいか。

そもそも新幹線と在来線で別会社といっても多くのみなさんは「JR」としか読まないのだろうな。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  駅の改札口からの延長線上に続く道が街の中心

2/27

昔まだ高速道路などなかった頃、日本の貨物輸送の中心は鉄道であった。

そのため、大きな工場は駅の近くで側線が駅に引き込まれていたり、あるいは駅から専用線を敷いて貨車のやりとりをしていたり、

と線路沿いは工場で賑わったものだ。

その後鉄道貨物輸送は輸送の座から引き落とされ、小口車扱貨物列車の廃止とともに、線路のつながっていた工場が徐々になくなっていくようになった。

そんな工場跡地はまとまった広さを持ち、更地になった上でさまざまに再利用されてきた。

野洲大阪間で言えば、守山駅東口の高層住宅はかつて煉瓦工場だったし、

草津駅西側の広い商業施設は紡績工場だったし、茨木駅の南にある商業施設は昔たばこ工場であった。

多くの場合住宅地や商業施設になるケースが多いのだが、最近は高槻駅北側の電池工場跡地や

茨木駅南側のビール工場跡地には大学が来るような例もある。

いずれにしても過去専用線や引き込み線を持って貨車でやりとりをしていた工場の跡地は駅に比較的近い一等地であるものが多く、

再開発や街づくりの拠点としてさまざまに使われ、その後の経過も成功したり当初見込みの効果が出なかったり、いろいろである。

各地のそんな工場跡地利用を調べてまとめれば本一冊くらい都市計画の教科書としてまとまりそうだ。

 

ところで、最近野洲市が駅前の工場跡地を買うとか買わないとかで揺れている。

わだらん個人としては是非とも公共用地として、行政サービスの中心基地として使用してもらうことによって、

駅前に人を呼んでくることができるのではないかと思う。

わだらんが鉄ヲタだからより思いが強いのかもしれないが、やはり駅は人の集まる中心でなければならないと思うのだ。

しかも今の野洲市周辺を見ると、商業施設を新たに作るのは無理があろうから、目玉は図書館とか乳幼児や老人向けの健康保健センターとか、

そして市役所の生活窓口機能とか、身近な行政サービスを行う拠点として駅前に人が集まれば、新たな駅と街づくりのモデルケースになろうかと思うのだ。

南草津も長岡京も市民サービスセンターの類のものが新たにできた駅前ビルにあるし、多くの駅前ビルで住民票などを交付する窓口を持っているが、

そのような窓口を中心にした駅前ビルというのはほとんど例がないのでは、と思うのだ。

少なくとも今の野洲市の状況なら駅前をまだ中心市街地として整備することは十分可能だと思うし、駅前施設に駐車場を設ければ

駅前ロータリーへの自家用車の流入を減らすことも可能かと思うのだ。

なにより駅前通りが街のメインストリートであることが昔は野洲に限らず当たり前だったのだから。

 

まもなく南草津に新快速が停まるようになる。南草津駅周辺は宅地造成などますます開発に拍車がかかるだろうけれども、

では草津市の中心、都市の核はどこなのだろう?

草津の駅前はそれなりにいつも賑わっているが、そこからつながる旧中仙道の商店街は空き店舗ばかりが目についてしまう。

街の顔が駅でなくてはと常々わだらんは思っているが、南草津がそのうち草津の顔になってしまわないか、とふと思う。

もっとも現在でも草津駅は栗東市の玄関でもあるのだが。

ちなみに草津駅前の某私鉄系百貨店が建つ位置は以前鉄道用地であったし、さらに遡れば関西鉄道の車両工場であった。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  亡くなった動物たちも動物園入場者の増加を期待しているのだろうか

2/26

もうかなり前の話であるが、大阪の民放局製作の某探偵番組で「電車の窓かららくだが見えた」という依頼とその調査を取り上げていた。

地元の人間ならほとんどの住民が知っているのだが、守山の駅近くに動物園があって、そこの動物が散歩していたのだ。

もちろん散歩と言ってもらくだが一頭単独で歩いていたわけではなかろうが、知らない人間が電車の窓かららくだを見たらびっくりするだろうと思う。

ちなみにその動物園、動物園と銘打っているが、よくある動物園、例えば上野や天王寺のように園内を歩いて回れるものではなく、

お祭りや行事などの会場に出向いて動物を展示する、あるいは動物と遊ぶためのものであって、

守山のその動物園で直接飼育されている動物を見ることはできないのである。

その動物園が25日未明に火災を起こしてしまい、およそ100種類300頭もの動物が焼け死んでしまったそうである。

人的被害はなかったものの、でも動物が焼死するのもまたかわいそうな話である。

動物の場合成仏とかあの世とかと言うのかどうかよく知らないのだが、とにかく命を落とすことになった動物たちに

安らかにお休みくださいと言うべきなのだろう。

 

動物園というもの、昔から憩いの場であるとともに集客の目玉でもある。

もちろん研究や種の保存などの学術機能も当然あるのだろうけれども、多くの動物園来場者はあまり難しく考えずにその日一日を楽しみに来るものだ。

旭川市の旭山動物園など観光名所の最たる例で、動物園に行くことが観光旅行の目玉になるのは地域経済にとっても、

もちろんその動物園自体も名誉なことだろうと思う。

東京上野動物園に再びパンダがやってきたそうだ。

人気の動物で動物園の入場者が増えれば日本の経済にはよい話。

東京以外の地方からもパンダ目当ての旅行者が増えるといいことだ。

パンダを見に行く団体様専用列車とか、勝手に想像してみると面白い。

とは言っても今の東京向き団体は単純に新幹線で往復するだけだから、ヲタの撮影対象にはならないか。

 

そういえば南紀白浜はパンダの街としてPRを盛んにしていて、特急くろしおの車内にはパンダシートなるものもある。

観光客が動物園に行く移動を少しでも楽しくという心配りなのだろう。

パンダシートに釣られて南紀白浜へ出かける人が多くなるよう、パンダシートでさらに客が呼べるように、

鉄道利用が増えますように、と火災で命を落とした動物たちに祈ってみようか。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  他人の旅行目的や経路を想像すると時が経つ

2/24

帰宅時、新ダイヤのチラシがないものかと野洲駅で窓口を覗いてみようと思ったところ、やたら出札窓口が立て込んでいる。

目的もなく少し様子を見ていたところ、今の客は東京まで帰るのに米原まわりか京都回りかの相談込みでの切符購入であった。

神戸線内の貨物列車点検の影響で次の上りは米原行き810T遅れ20分で走っている様子。

これでは米原でひかり532に間に合わないかもしれない、とその会社員は結局京都回り、のぞみ408の指定券を買っていった。

野洲というのは京都米原のちょうど中間で、基本的には米原まわりの方が安く早い。

とはいえ、米原停車の新幹線が限られるので、駅に着いた時点での速い列車となると京都回りになる例も多い。

今日の場合でもなかなか判断が難しいと思われるが、逆に難しければとっとと京都回りの方が確実、といえるかもしれない。

もちろん運賃料金はずいぶん高くなるが。

 

さて、その次の客はどういう一団か最初わからなかったのだが、話の途中で家族と言うことがわかった。

父親が娘の学割証を出して、岐阜羽島への往復切符を依頼した。

ところが岐阜羽島までは100kmないので学割は使えず、窓口氏が親切に学割を使った場合と比較までした結果そのままの運賃が安いとなって、

ならば大人二枚と岐阜羽島往復の乗車券+米原岐阜羽島の自由席特急券を買って、母親が娘とともに改札内に消えていった。

が、わだらんが推測するに、おそらくは明日25日に入試を受けるのではないだろうか、岐阜羽島駅のそばに岐阜県立看護大学があるので、

そこを受験するのだろうかなどとぶつぶつ独り言。

岐阜羽島なら米原2121のこだま692なので、いまから遅れの810Tでも十分間に合うなぁなどと。

いや、もし間違ってひかり532に乗れてしまうと、岐阜羽島は停まらないぞ、とあれこれ勝手な想像が続く。

結局先の会社員氏は京都回りが正しかったのか、米原まわりではどうだったのだろう、などとさらに勝手な想像。

わだらんは窓口氏でもないし、乗客でもないし、まぁどうでもいい話なのだが。

 

で結局ダイヤ改正のチラシがあるかどうかなど聞くこともなく、駅をあとにした。

駅から自宅への帰り道の途中、もし彼女が岐阜大学を受けるのなら、岐阜羽島ではなく在来線岐阜駅の方が遙かに便利なのだが、

一声掛けるべきだったのか、いやそもそも彼女は本当に国公立二次試験を受けるために新幹線に乗るのだろうか、

とまだどうでもいいことにぶつぶつが続くのであった。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  新幹線栗東新駅の駅施設がおよそ170億円、野洲市の年間予算がおおよそ200億円

2/21

1300億円の納税をして、それが無効と判断されて今度は2000億円還付されると言う、なんとも大きな数字の話がニュースになっていた。

わだらんが生涯働いてもとてももらえない額で、もうどうでもいいような話である。

2000億円あればざっと1500両くらいの電車が買えるので、本線や大阪環状線・阪和線に大和路線、

ついでに湖西線も草津線も今ある電車を全て新車に取り替えることができる。

そもそも5年前、岐阜市に名鉄が試算した600V線が26億円(だったと思う)なので、

600V線を買い取って年間2億の赤字補填をしても987年はもつ計算になる。

個人で鉄道会社を持つのは一般的にできるわけがなく、たいていは鉄道模型か、

あるいは一部の人は庭先に軌道を敷いて楽しんでいるわけだが、もし2000億あれば本当にオーナーになれるわけだ。

とはいってもそんな資産家が鉄道経営に興味を持つとは思えないし、だいたい十分裕福な鉄ヲタというのはあまり聞いたことがない。

まぁ要するにどうでもいい話なのだ。

 

とはいえ、鉄道の世界でも金の話を抜きにして語れない。

特にこのところ地方は子供、特に高校生の減少と高速道路延伸で乗客数は減る一方だし、都市部でも大きな伸びは期待できない。

ましてや国土交通省が近い将来今の1/4の地域で居住人口がなくなる、などと言い出すようでは

地方の鉄道はもう生き残れないのではないか、とどうしても悲観的になってしまう。

北近畿タンゴ鉄道も兵庫県が負担金の増額を拒否していてこのままでは久美浜から先がなくなりそうだし、

そのうちまた地方路線の廃止ラッシュが再び来るのかもしれない。

とはいえ、例えば中国山地の中を縫うように走る路線を廃止したところで、もともと収支が小さいところではさして大きな経営改善となるようでもないが。

 

ちょっと立ち寄るところがあって、仕事を終えて急いで駅へと向かい、17:45の3498Mの客になる。

うまい具合に新大阪での下車客を読むことができ、着席後石山まで熟睡していた。

石山で目が覚めると、向かいに草津線5372Mが入ってきた。

お互いダイヤ通りで結構なこと、おまけに5372Mの前4両は今や貴重な湘南色。

ボロい車の代名詞にもなっているカボチャ塗装であるが、何と言ってもわだらん的には113系は湘南色であってほしいと思うもの。

でも二色塗りは手間がかかると、緑一色に塗られた113系が少しずつ増えてきているのは残念なこと。

経費削減の錦の御旗のもとには刃向かえないが、2000億円還付という話を聞くと、塗装工程一部省略であっても、

またなんともちっぽけな話だなぁ、とその還付金の額に改めてため息をつくわだらんである。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  列車の風格も、そして列車の停まる駅やホームの風格も

2/20

新型車両の試乗会があったり、駅員や乗務員が名札に宣伝をつけたり、観光キャンペーン隊が各地で宣伝を繰り広げたり、

と新幹線九州直通のPRがますます盛んになっている。

鹿児島まで3時間45分というのはなるほどいかにも早い。

しかもそれがほぼ時間1本走るわけで、時間短縮も大きいが、乗換なしの直通列車が大量に出ることが凄いことだと思う。

ちなみに現在でも実は新大阪博多間ののぞみや博多鹿児島中央間のリレーつばめとつばめで時間2本それぞれあるので、

運転本数自体がこの直通開始で大幅に増えるわけではないのだが、乗換なし直通列車というのはやはり大きなPRポイントだろう。

列車を選ばず、時間帯を問わずに長距離移動できるのはすばらしいことだと思う。

新幹線博多開業前の1974年10月の時刻表を開いてみると、大阪から鹿児島への昼行列車は特急なはの1本、

大阪7:05発で西鹿児島20:04のみ。昼間がまるまる列車移動で、これでは当日の観光も仕事もできるものではない。

というか、そもそも移動後に何かしようと思えば夜行列車移動が当たり前であったわけで、

それが半日かからず列車移動できるようになっては、夜行列車での移動理由もないよな、と思う。

 

ただ、どうも新幹線に長距離列車の風格がないように思うのはわだらんの勝手な思い込みだろうか。

新大阪駅新幹線ホームで発着している列車を見ていても、今ですら東京やら博多やらと十分長距離列車のはずなのだが、

本数も停車時間もまるで通勤電車並では風格も余韻もなかろうと思うのだ。

いや、今の世の中、長距離列車であろうとなかろうと、列車の発着に余韻も余裕もなくて当たり前か。

特に東京駅での新幹線列車の折り返し作業を見ているとそう思う。

 

ところでこの春の改正から大津京停車の特急がなくなる。

堅田停車のものは残るし、大津には通勤特急(私鉄の列車種別みたいだな)のびわこエクスプレスとはるかは停車しているので、

大津市内の駅がすべて特急無停車というわけではないのだが、長距離を走る特急らしい特急が

中心地最寄り駅を全て通過していくのは県庁所在地としてはちょっと寂しいか。

とはいっても大津京に北陸線特急を停車させる意味はほとんどないだろうし、

そもそも大津京自体が大津市の中心でもなく、仕方なかろうと思う。

大津や膳所から北陸へ向かうなら京都まで一旦出るだろうし、大津京停車の現在の特急が大阪への通勤に便利なものでもない。

さきほどの1974年、つまり湖西線本格開業前の時刻表を見ると、大津に1往復の北陸線特急が停まっている。

いままでの大津京への北陸特急停車も、その頃の流れを汲んでいるというわけなのだろう。

当時は特急の停車駅は今よりずっと少なく、いわば権威あるものだったのだ。

特急列車が停まるのがいわば駅の格付けみたいなものであったのだ。

もちろんこの湖西線開業前はまだゆのくにや立山といった急行列車もたくさんあって、大津にすべて停まっていたので、

他東海道や信州方面へも合わせて長距離列車の大津駅停車はいまよりずっと華やかだったのだろう。

12両編成の特急がホームに停まるのは、今の6両はるかなどよりずっと風格があったのだろうなぁ。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  競合路線は代替路線

2/18

批判めいたことになるので生意気だと怒られそうなのだが、どうも新快速を中心とする鉄道路線の競合についての

考察を鉄道雑誌が特集すると内容が浅く薄い話ばかりである。

少し前の某雑誌10月号でも新快速vs阪急京都線・京阪本線とのお題目での記事があったが、

梅田から三条などというどう考えても一般人が必要としないルートで比較されても意味がないと思う。

出発を梅田周辺とするのはよしとしても、京都であれば例えば学校なら東山七条とか百万編とか、

観光地なら東山三条とか北野天満宮とか、あるいは仕事なら四条烏丸とか竹田とか、

ともう少し具体的な例を出さないと本当の比較論にならないのではないか、と思う。

 

実際大阪駅から竹田駅までで考えると一般的には京都までJRでそこから近鉄か、あるいは京阪電車で丹波橋、近鉄乗換となろう。

実際にルート取りをしない、つまり利用していない立場ではなかなかこのあたりの具体例は出てこないのではないか、と思うのだ。

これが岐阜名古屋間のように単純にその区間だけ競合で、駅まで、駅からの手段や距離を考慮しないのなら

単純な鉄道利用だけで競合を語ることができるのだけれど。

例えば山科区内、醍醐や石田団地の人はどうやって大阪市内に出るのだろう?

六地蔵まで地下鉄か京阪バスで出て、京阪電車で中書島乗換で京橋、あるいは六地蔵からJR奈良線で京都、そこからJR京都線?

いや山科へ地下鉄かバスで出てそこからJRか。

実際に使っている人がわだらんの周囲にいないのであくまで憶測でしかないのだが。

とはいえ、おそらく山科なり奈良線京都回りなりのルートは新快速の強化で初めて得られるルートであって、

国鉄時代にはまず考えられなかったのではないかと思うのだが。

 

平日夜の上り新快速は京都で大量に降車がある。

休日午前なら観光客だが、平日夜はほとんどが通勤客または学生である。

大量に降りるものの、そのみなさんの多くはおそらく嵯峨野線や奈良線、近鉄電車や地下鉄に乗り換えるのであろう。

つまり新快速の大阪京都間であっても、それが京阪間利用だけでなく、その先へのつながりがあることが

鉄道雑誌の取り上げ方ではあまり理解されていないのではなかろうか、と思うのだ。

おそらく新快速が京阪宇治線の競合だと言っても、土地勘のない方、その方が鉄ヲタであったとしてもたぶんぴんとこないだろうな、と思う。

 

16日のことであるが、いつものように18:52の3512Mに乗って、225系の走行を楽しんでいたときのことである。

向日町のあたりで車掌が突然

「京阪墨染駅にて人身事故があり、京阪本線の運転が止まっています。京阪宇治線の代行振替輸送を行っています。

京阪電車の定期券をお持ちの方はそのままJRにご乗車になれます(言葉は正確でなく、内容をわだらんが筆記したもの)」

とアナウンスをしていた。

日頃JR京都線の振替の案内は聞き慣れているものの、他線の振替をJR京都線で行っていることはほとんどいままで聞いたことがなかった。

首都圏では他線の障害情報なども車内で情報通知があるそうだが、関西でもそうやって広まっていくのだろうか。

とはいえ、果たして上り京都向き新快速で京阪電車の定期券を持っている客はいるのかな、とふと考え込んでしまう。

深草のように少しJR駅に離れたところなら、あるいは摂津富田から淀ならありうるか、もちろん実際にそんな人がいるのかどうかわからないが。

ちなみにこの墨染で起きた踏切事故、あとからの報道によると単なる自殺ではなく、電車に挑戦を挑んだ男は殺人犯であった可能性が高いそうだ。

そんな人騒がせな話の結末を鉄道事故で幕引きしてもらわなくてもいいのに、と今日も客扱いに手間取る京都駅停車中の3520Mで考える。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  この日は判断よく楽をさせてもらったが

2/16

さて、バレンタインデーの月曜日の話の続きである。

大阪市内でも積雪となって、微妙に電車は遅れている。

加速も思うようにできず、またホームの足場の悪さのせいか客扱いにも時間がかかり、

高槻8分延で出た804Tはその遅れを引きずったまま草津駅に到着である。

途中南草津で45分遅れ表示の草津線5375Mとすれ違う。

雪まみれになっていて、さぞ甲賀の山中は雪が多かったのだろうと思う。

南岸低気圧だと、日本海に近い山よりもむしろ南に近いところの山間地のほうが雪深いことが多いのだ。

なので、今日は草津の駅構内も結構な雪景色。

このあたりのみなさんはあまりスタッドレスタイヤを履いていないから、車通勤の方はさぞ大変だろうと思う。

その点電車ならこの程度の雪なら問題ない。

もちろん少し遅れ気味であるが。

 

さて、その草津駅に804Tが入ってくるとどうも様子がおかしい。

やたらホームに人が多く、扉が開くなり大量に乗ってくる。

どうやら3498Mは草津で切られたようで、そのために人が多かったようだ。

804Tは10両編成で、わだらんのいる先頭10号車はホーム屋根からもはずれ、待っていた客は少ない。

3498Mが8両なので、804T先頭10号車位置にはあまり人がいないのである。

これがホーム中間なら結構な混雑になったのだろうけれども。

ホームと反対に目をやると、高槻まで乗っていた3498M充当の223系が停まっている。

少なくとも高槻の時点で3498Mが草津で打ち切りという話はなかったので、京都あたりで急遽決まったのだろうか。

いずれにせよ、高槻で目の前にいた804Tに乗ったおかげでその後ずっと着席し睡眠もとれ、

そして草津で寒い中を次の電車を待つこともなく、そして草津からも座り続けて野洲まで帰ってくることができたわけである。

ほんのちょっとした判断であったが、これでゆっくり帰宅できたわけで、ありがたいことこの上ない。

とはいえ、そもそもそんな判断をせずともちゃんとゆっくり帰ってくることができることが一番いいことであるのだが。

 

野洲に戻って、ちょっと改札で聞いてみるとやはり827Tは切られ、後続3517Mが栗東停車で救済していたそうだ。

栗東からの乗客、特に高槻以遠の乗客は乗り換えせずとも新快速に乗ることができたわけだが、

京都までの客は若干827Tよりも遅れて着くことになる。

かわいそうなのは南草津・瀬田・膳所へ栗東から帰る客で、結局次のT電に乗る羽目になるので、まるまる15分遅れてしまう。

仕事でお疲れのみなさんがたくさんおられるはずで、待たされたり遅れたりはかわいそう。

でもやはり一番かわいそうなのは草津で階段を上り下りしかつホームで待たされる3498Mの乗客か。

やはり電車はダイヤ通りに走ってもらわねば、とあまりチョコに縁のないわだらんの独り言。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  和歌山で積雪なら草津でも積もるなぁ

2/15

バレンタインデーの演出なのだろうか、14日月曜日は大阪市内のわだらんの仕事場も午後から雪になった。

うっすらと屋根も歩道も白くなり、仕事も捗らないのでとっととあきらめ、17:45の3498M狙いで大阪駅に戻ってきた。

大阪駅の構内もホームをはずれた線路上は白く雪化粧。

いかにも寒々とした夕方の色合いで、ホームで新快速を待つ人の列はみなコートの襟を立てて

大阪駅新北駅ビルなどの華やかそうな雰囲気とはまるで別世界。

大きな屋根が付いても寒いときは寒いのだ、と当たり前のことをあらためて思う。

そういえば京都駅の駅ビル内も寒さ暑さが結構厳しいものだ、などと一人で納得しながら電車を待つ。

 

3498Mはほぼ定刻で到着し、車内から大量に人を吐き出し、また大量に吸い込む、いつもながらの光景。

ただ、隣8番は雪のためか何かの理由で804Tが8分遅れで停車中。

しかもどうも遅れC電を新大阪まで先行させるようでなかなか発車しない。

結局3498Mは804Tの後ろを追うように大阪駅9番を4分遅れで発車した。

4分くらいなら野洲までで2分は戻るか、これなら野洲まで大丈夫かな、と思いつつ最前部に立ち、前を見ている。

新大阪を発車したのち外側線を順調に走っていくが、前を行く804Tの姿は見えず、追いつかない。

夕刻のT電は特に岸辺あたりから茨木場内までとろとろとやる気のない走りをするものだが、

C電に詰まることのない今日は804Tががんがん走っていったようだ。

これなら混雑した3498Mに乗るより、車内に余裕のある804Tで回復運転を楽しめばよかったと後悔。

とはいえ、3498Mも高槻入線を青現示で進んだので、いつものような場内信号手前で徐行するようなこともなく、快調に走っていたのだ。

 

ところが高槻駅1番のりばに到着すると、向かい側2番のりばに804Tが停まっている。

このあとの普通電車まで時間が空くので、途中駅への人は804Tを利用するようにと構内放送が案内している。

扉を開け、3498Mからの乗換客を待つ804Tの車内の落ち着いた様子を見て、思わず飛び移ってしまった。

どうせ804Tで高槻から野洲まで各駅停車に乗っていても10分少ししか早くならないのだから、座れるほうがいいわな、と思う。

 

そして804Tは高槻をあとにし、雪で車輪が滑っているのかの、あるいは人の使う目的のせいか、

なんとも滑りやすそうな音を出しながら加速していく。

上牧のあたりで、徐行中の新幹線700系に追いつく芸当までしてくれる804Tは遅れながらも快調。

わだらんも例によって眠りに落ち、目が覚めると南草津であった。

今日は太平洋上の南岸低気圧で発生する雪雲で降っている雪である。

日頃日本海からの雪雲に縁がない南草津のあたりでもホームは雪かきされ、逆に雪かきされていないところはきれいな綿雪。

3498Mで南草津を通過するのも今の内の楽しみではあるが、でも南草津の雪景色を見ているのもいいものだ、

とのんびり座席に腰を下ろしながら804Tに乗り換えたことを一人悦にいるわだらんであった。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  特急車両といえば485系とまず思う国鉄で育った世代

2/13

春のダイヤ改正まで1ヶ月を切った。

九州新幹線関連の一番列車の指定席が瞬時完売などと報道がある。

何も一番にこだわらなくてもこれから毎日走るのにとわだらんは思うが、でもこだわりのある人は二番ではだめらしい。

まぁ新幹線の開業というおめでたい話なので、そんなこだわりもおめでたい話として伝えられるのだろうけれども。

逆にこの春の改正では葬式厨の対象になる列車はあまりない。

さすがに廃止されそうな夜行列車はもうほぼ全滅してしまったのだから。

 

とはいえネタがないわけでなく、そんな葬式厨が集まりそうなのが九州でも北陸でも485系の定期運用がなくなる話。

既に485系引退関連の各種イベントや記念品の発売も始まっているが、こちらの指定券が即時完売とは聞かなかった。

わだらんとしては何かとずっとお世話になった485系なので、ちょっと引退前に何かと思ったりもするが、

最終列車を見送るまで考えているわけでもなく、せいぜい週末に京都大阪間で乗ってみるくらいのことだろうかと思う。

そもそも683系と485系の乗り心地はかなり違うので、一般人がわざわざ485系を好むとも思えず、

結局乗っているのはヲタばかりだろうか、と。

先日のはまかぜキロ180はどうしてもグリーンに乗ってみたかったのだが、

485系、少なくとも今の雷鳥編成にあるパノラマグリーン車は485系本来の車ではなく、

よってグリーンにこだわりがあるわけでもなく、乗っておくなら自由席で十分、と思う。

できることなら車両引退前にかつて国鉄時代にあった京都大阪間で内側を走る新快速との

競争を再現してほしいなどと思うが、どうだろう。

683系の白い車体もきれいだとは思うが、でもやはり赤とクリームの国鉄時代からの特急塗装は

より一層風格があるように思えるのはわだらんの思い入れなのだろうか。

まぁその昔からの塗装ゆえに古くさいと思う方もおられるだろうけれども。

 

冬の季節恒例になった湖西線内の強風のため、12日に一部の北陸線特急が米原迂回をしていた。

迂回運転に気がついたのは既に雷鳥33号が京都を出てから1時間もあとのことで、後悔あとの祭り。

ひょっとすると485系定期列車の野洲通過の見納めだったのではなかろうかと。

また風が吹いて迂回してほしいなどと願うこともできないしなぁ。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  かにやらふくやら黒豚しゃぶしゃぶやらいちごやら

2/11

225系の画像広告枠になんとなく見入ってしまう。

321系にも動く広告はあるのだが、日頃321系に乗ることがなく、

せいぜい乗っても新大阪までの一駅なのでなかなかゆっくり見ることがない。

が、さすがに新快速の車内で座席に腰掛けて落ち着き、眠りにつこうかと思う間は意味もなく動く広告を見ている。

まぁこの画像広告のおかげで、蛎殻の主成分は炭酸カルシウムだなどと知識を得ることもあるわけで、

たかが広告、されど広告、身につくものがあればと思う。

 

ところで、その動く広告の何本もある広告の中で、この時期九州の広告が目についた。

福岡県と鹿児島県がそれぞれ広告を出している。

この動く広告、案外短期間で内容を差し替えているようで、先日まで某関西の人気深夜番組をもじったかとおもわれる

「福岡県をスクープせよ」という探偵もので、新規開業となる九州新幹線各駅の紹介をしていたのだが、

今は農協が福岡特産のいちご「あまおう」の広告を出している。

一方鹿児島県は九州新幹線直通での鹿児島県認知度向上狙いか、駅貼りのポスターの動く画像版をやっている。

まもなくの新幹線鹿児島直通で九州各地がそれぞれPRしたいと願う気持ちはよくわかる。

でも福岡県の広告では博多の次は久留米になっているし(つまり福岡県から見れば新鳥栖はout of眼中なわけだ)、

奄美大島は新幹線で行けないし、いろいろ突っ込みどころがあってなかなか面白い。

佐賀県と長崎県が共同で新鳥栖の宣伝をしてもいいようにも思うが、

佐賀県と長崎県は長崎新幹線や有明海干拓で利害対立があって共同作戦は難しいのだろうか、

などと地元民でないわだらんがあれこれ考えてみる。

せっかくならあまおうに対抗してさがほのかの広告でもどうかと思ってみたりするが。

 

昔京阪特急テレビカーと言えばなにか高級なイメージがあったのだが、

今や321系でも225系でも車内にモニターがあって動く画像を見ることができる。

でもテレビカーとは言わないし、当てはまらない。

モニターに映すのは列車の案内と広告であって、ニュースやプロ野球中継をするものではない。

最近は携帯画面でテレビを見ることができるわけで、よほどの大事件でもないかぎり、

電車の中でテレビ画面を見ることは必要ないのだろうな。

まぁ電車の中でまでニュースで追いかけられるのはしんどいか。

世の中平和でないと困るし、せめて電車に乗っている間は世間が変わらないように、と思う。

ちなみにこの鹿児島県の画像広告がなかなかわだらんのお気に入り。

モデルは鹿児島在住の方だそうだが、ちょっといい感じに思う。

鹿児島のPRに全く関係ないところが気になってしまうのである。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  光が示す車両の形

2/10

大阪18;52の3512Mに乗って帰宅。

大阪駅で10番ホームに上がったのが18:40で、ちょうど3512Mの入線に間に合った。

この列車、大阪始発の座りやすく、しかも225系に当たる確率も高く、わだらんにとってありがたい列車である。

今日も隣11番ホームの681系サンダーバードの車体に白い光の筋をあてながら入線してきた。

遠くからでも225系と判別できる前照灯の光はなかなかうれしい。

225系の少し高めに感じられる座面とまだ新しいからなのか、少し固めに感じられる椅子の感触はわだらんのお気に入り。

光を見て225系だと内心小躍りする。

もっとも今まだ数が少ない225系なのでそう思うだけで、これが当たり前になればまた違うのだろうか。

 

そういえば223系が出たばかりの頃は、黄色い光を見ると223系だとわかった。

221系はいわゆる普通の白色なので、221系と223系は容易に区別できたもの。

223系は黄色のフォグランプをつけているので、前照灯が黄色に見える。

ちなみにその頃は113系もまだたくさん本線にいたが、221系と113系はおでこの方向幕などでこれも見分けがついた。

ライトの色や位置は結構車両を特定することができるありがたいもの。

朝方きたぐにでやってくる583系のおでこライトはなかなか目立つし、

3つ目の特徴ある新型貨物機関車の光は遠くから見えてくるとちょっとわくわく。

夕方やってくる383系しなのの上下左右にある4灯ライトを見ると、なぜかいつも名鉄パノラマカーを思い出すのだ。

 

前照灯の位置は車両の正面、顔の大きなウエイトを占めるのだが、それ故遠くからでも目立つライトは車両を印象づけるもの。

80系電車のおでこライトなぞ、愛嬌があってかわいいものだ、と思う。

もちろんもしクハ86のおでこライトがHIDの白いまっすぐな光だとまた印象が違っているのだろうけれども。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  鉄道が本業でないのに鉄道に欠かせない企業体

2/7

卒業後の仕事先がまだ決まらず苦労されている学生さんが多いそうだ。

世の中厳しいのは当たり前としても、せめて世の中に出るスタートは難なく切らせてあげたいと思うもの。

とはいえ、わだらんが何をできるわけもなく、ただそう思うだけであるが。

ところでそんな世情なので余計に思うのか、あるいは政府の事業仕訳のためなのかは知らないが、

某公共放送が若者向け職業紹介番組を放送している。

時折乗り物関係もあって、わだらんが見た分ではJR九州の電車運転士、亀の井バスのバスガイド、

そして先週は富山地鉄の車両整備士を取り上げていた。

出てくるみなさんがそれぞれ苦労しながら懸命に働く姿を上手に描いていて、ヲタ的にも楽しめる。

山地鉄の稲荷町車庫(工場が正式なのかな?)での整備士場面では元京阪3000系の懐かしい車内や、

またその車体を支える京阪時代には想像できない国鉄DT32台車など、

番組本来の目的以外にずいぶん楽しませていただいた。

番組中の解説は一般人向けなので、その映っている状況をヲタ的に自己分析するとさらに面白かったりする。

パンタ擦り板に雪が積もったら上がらないよな、などと妙に納得してしまったり。

とはいえ、この番組がきっかけで鉄道業界、輸送業への職業的関心が高くなってくれれば、と思う。

 

ところでよく自動車産業は裾野が広いと言われるが、よく考えると鉄道業というのも結構関連する企業体は多いように思う。

一般人が見る鉄道に関する仕事とはおそらく鉄道会社のことを指すのだろうし、

わだらんもあまり世間がわかっていないときはそう思っていた。

ところが実際には車両を作るのは車輌製造会社だし、車輪はこの2、3日急に合併騒ぎで

賑やかな某金属工業が強いし、電装品などそれぞれの分野で強い会社がある。

あるいは保線に関するもの、土木に関するもの、駅施設、情報通信システムといろいろな業種が実は鉄道に関係している。

最近も某黒猫宅配会社のHPに鉄道コンテナのページがあるのを発見してびっくり。

いろいろな関連があるものだと思う。

直接列車の運行や駅業務に携わるのも面白そうだが、間接的に裏で列車を支える仕事も面白そうだな、と思う。

調べればいろいろな仕事が鉄道関係にもあるわけで、世の中まだまだ広いなぁと思う。

 

帰宅時225系に乗る。

座るまでの暇つぶしに車内設置の動く広告画面を見ていると、もと鉄道ブレーキ機器製造を母胎の一部に含む会社のCMをやっていた。

ここも会社全体では鉄道部門が今や小さいが、鉄道側から見ればとても重要な会社であったりする。

まぁ知っている人しか知らない会社なのだろうけれども。

そういえば富山地鉄の稲荷町車庫に近い某機器会社のベアリングも鉄道車両にはとても大事なのだよな。

とはいえ、その会社もベアリング以外の方がよほど会社内の規模が大きいのだろうけれども。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  人生節目の勝負時なのだが

2/6

受験生が列車を間違えて乗車し、温情停車をしたという話が一時期話題になった。

わだらんからすれば、そもそも事前にちゃんと調べろと言いたいのだが、極度の緊張の中ではいろいろと人間焦りもあるかもしれない。

まぁわずかのことで人の人生を救えるのなら良しとするか。

そもそも最近その話を聞かなくなったのはやはりあまり取り上げるような話でもないということなのか、

それとも本当にその手の話がないのかわからないのだが。

 

そんなわけで世間は受験シーズンである。

先日のセンター試験に続き関西私大の試験があり、さらには国公立大の二次試験と受験生の方々はさぞ大変だろうと思う。

最近は国公立の人気がやたら高いとか、私大の受験回数が減ったとかと聞くが、世の中の景気もまた受験を左右するのだろうか。

受験生も鉄道からすれば現金利用のお得意様なわけで、たくさん試験に向かうみなさんがいればありがたいもの。

そしてそんなみなさんが希望の学校で新しい人生を踏み出せればうれしいものである。

とはいえ、最近は夢を持つことが少なくなってしまったようだし、ましてや長生きしてもいいことが本当にあるかどうかわからない。

何を人生の楽しみにするかは個々それぞれだろうし、幸いにもわだらんの場合まだ見ぬ車両も路線も無数にあるので、

そんな趣味に感謝をしなければならないと思う。

とりあえずはオランダ南部高速新線に乗ってみないことには人生終われまい、と考えているのだが。

 

しかし昔の苦しい時代を生き抜いたお年寄りがなぜ駅で列車に轢かれなくてはならないのか、どうも納得がいかない。

金曜日、3528Mで野洲駅に夜10時前に帰ってくると、まだ朝に起こった人身事故の痕跡であろう消毒剤の痕跡が下りホーム中央に残っていた。

新聞によると命を落とされた方は野洲市内の82歳のお年寄りとのこと。

せっかく長生きされたのに、何か残念に思える。

おまけにもう一つ納得がいかないのが、朝の混雑する時間帯でありながら、

このお年寄りにホームの誰も気づいていなかったのかというところ。

ホームの端から線路に降りたと新聞にあるが、もしそうならホーム端から中央まで線路上を歩いている間に

誰も非常停止ボタンを押せなかったのかと疑問に思う。

もちろんその場にわだらんが居合わせたわけでないので、細かい状況がわかるわけもないのだが。

 

そのお年寄りが命を落としたことは悲しい事実なのだが、何か終わり方があまりに寂しいように思う。

言い方は悪いがもう間もなく人生も終わりなのに。

ちなみにその事故の影響で某R大学の試験に間に合わず別室試験となった受験生の方がいたそうだ。

試験開始時刻を気にしながら動かない電車に乗り合わせたみなさんの焦りはさぞ大変であっただろうかと。

受験生の温情停車もいい話だが、試験遅れの理由が人身事故ではなんとも締まらない。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  次の電車は後ろで待っています

2/3

水曜日の晩のことである。

19:45の3520Mに間に合わないかとあわてて走り、なんとか改札を抜けたのが19:43であった。

御堂筋口は改札内コンコースからホームへの移動がすべてエスカレータで、やっかいに思えるときもあるが、

でもこんな発車間際にホームに駆け上がるには上下がしっかり分離されたエスカレータの方がありがたい。

まれに慣れない客が行く手を阻むこともあるが。

 

ところがこの日に限ってだれも降りてこない。

遅れているのだろうか、と心配になりつつホームに上がると、既に新快速がいる。

が、行先の長浜表示を見てびっくり。

理由はわからないが、とにかく前に走るべき19:30の3518Mが目の前にいるのだ。

かもこれから発車するのであとの電車を利用してほしいとしきりに駅員が連呼している。

実際車内はドア周囲が相当混雑していてこれから乗り込むのはちょっとしんどい状態。

とはいっても新快速がホームでドアを開けていればホームに上がってきた客は乗り込もうとするもの。

次々客が流れ込んでなかなかドア扱いができない状態。

結局15分近く遅れて3518Mは発車していった。

ホームにはいつもより短い乗車列が残り、次の電車を待っている。

3518Mがホームを去ったすぐ後ろには特徴ある白いライトを持った新快速が停まっている。

場内信号で待たされていて、場内開通とともにそろそろとホームに入ってきた。

車内は目立って空いていたわけではないが、ドアが開くといつも通りに大量の下車客、そして少な目の乗車客。

わだらんも4号車中扉3人目であっさり窓側前向きを確保、めでたしめでたし。

客扱いはあっさり終わり、3520Mは4分遅れで大阪駅を発車したが、

車内は空席こそないものの、立ち客はずいぶん少なく、落ち着いた雰囲気。

わずか少し前に出た3518Mとは雲泥の差である。

確かに駅での案内通り、次の電車を待ったことでこの長閑な雰囲気を味わえるわけだが、

ただ本当に次の電車がいるのかどうか、なかなか安心して信用できない感覚があるのもまた確か。

混乱時に次発列車の正確な位置と到着見込みがきちんと案内でき、またそれがその通り信頼できるものであれば、

もう少し乗客の流れも変わって、先行列車に乗客が集中することもなかろうと思うのだが。

 

落ち着いた雰囲気の3520Mは新車225系である。

座席も適度に固めでわだらんのお気に入りであるが、また車内の画面案内も適度に暇つぶしの材料。

願わくばもう少しリアルタイムで正確な列車の運行状況を知りたいものだが、無い物ねだりだろうか。

いや、昔は全くなかった列車の遅れ時分を駅で表示できるこのご時世、

走行中の列車に対する情報提供がこれから先進んでくれればいいものだ。

もし3518M車内で、3520Mが場内で停められています(と言っても一般の方はわからないだろうから、

意訳が必要なのだろうけれども)と車内で流せると、乗客の分散化が進むだろうか、どうだろう。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  制御系の電気機器は本来雪には弱いもの

2/1

北陸地区でJRの列車が一本も動かないというまさに異常事態であった豪雪の一日が明け、なんとか列車は走り出したようだ。

早く貨物列車も含めた全ての列車が正常に戻ってほしいと願うものだ。

雪に行く手を阻まれたとはいえ、まる一日列車の中で過ごされた乗客の方々はさぞお疲れのことであろう。

いくら列車の中が好きなわだらんであっても、動かない列車に缶詰になるのは御免被りたいものだと思う。

残念ながら今日も特急日本海は運休であったが、大阪駅を18時前に若干遅れながらも

魚津行きサンダーバードが出ていく姿を見て、ちょっと安心したりする。

そしてそのサンダーバードのあとを追うように10番線に機関車単行が入ってきた。

雪を屋根に積んだトワイライト色のEF81が単行でホームにいる姿はちょっと不思議。

日本海が運休になったが、機関車だけでも敦賀に返すのだろうか。

早く自分の家に帰りたいとEF81も願っているに違いない。

機関車が客車を牽かずに走るのはいわば無駄なのであるが、無ダイヤ状態、

しかも羽越線内はまだまともに列車が走れない状態では致し方あるまい。

自宅で傷んだ部分を直すこともあるかもしれないし、自宅の検修の方々はさぞ自区の機関車の状態が心配なのだろう。

 

ところで報道で知る限りでは今庄にサンダーバード37号と40号、そして南今庄付近にしらさぎ15号が立ち往生したようだ。

正確なところははっきりしないのだが、これらの特急電車が雪に埋もれていたのだろう。

気になるのは、今からもう40年近く前、1974年の年初の豪雪である。

このときは秋田県を中心に東北地方を豪雪が襲ったのだが、上越線も雪に悩まされることになった。

雪に埋もれながらも必死に走っていた181系電車は次々故障を起こし、

ついに雪によるためでなく、車両不足による運休騒ぎとなった。

折しも国鉄には世間の厳しい視線があり、翌冬に向けてあわてて183系1000番台電車を新規に作る事態になってしまった。

もちろん今と当時では車両の構造など同じではないので一概には言えないが、

雪に埋もれた681系が故障を多発させないかとちょっと心配になる。

毎日高速で北陸路を駆け抜けている車両であり、ちょっとしたことで大騒ぎにならないだろうか、と。

まだ車体のぴかぴかのヨンダー4000番台の魚津行き35号を見ながら、

この最新増備車と681系初期車とはずいぶん車体の印象が違うなぁと思う。

 

ちなみに681系のデビューは阪神大震災の95年、しかも当初3月改正で登場の予定が

地震による車両落成遅れから4月に運転開始が延びたもの。

そういえば阪神大震災の前夜から朝にかけて信州や北陸は大雪であった。

 

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