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11年 9月

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1044.  9/30  ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽   大阪駅の混雑を知らずに新たな発見でちょっと優雅

1043.  9/26  ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽   昔紀勢中線という両端に接続のない孤立路線があった

1042.  9/24  ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽   なかなか取替のできない高価な電化製品

1041.  9/20  ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽   日帰りで観光、見たり買ったり

1040.  9/19  ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽   風が吹けば桶屋が儲かり、遠いところの輸送障害で列車がこない

1039.  9/16  ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽   月を楽しみながらの風流な帰宅

1038.  9/11  ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽   続 売り手よし、買い手よし、世間よし

1037.  9/9   ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽   売り手よし、買い手よし、世間よし

1036.  9/8   ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽   つまみはとりあえずピーナツだと思う

1035.  9/5   ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽   大気が不安定だと、列車の運転も不安定

1034.  9/3   ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽   野洲から竜王某商業施設経由で近江八幡へ

1033.  9/1   ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽   昨日の敵は今日も敵

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽   大阪駅の混雑を知らずに新たな発見でちょっと優雅

9/30

月末前の木曜日、あれこれすることがあってなかなか帰れそうになく、ここはなんとか12両で座りやすい19:45の3520Mに乗って帰れるようきりを付けようと思っていた。

そんな中、ふと仕事場のPCで運行情報を見ると「線路内人立入でJR京都線振替輸送中」と出ている。

これはただごとではない、と仕事を途中で放棄して駅へと向かった。

ホームに駆け上がって乗った電車は阪急梅田19:30の快速急行。

例によってどこでJRに乗り換えるか迷いつつ、長岡天神に各駅停車がいるかと乗務員氏に聞くとダイヤを開いて「いない」と教えてくれる。

なので、高槻市で普通電車がいれば大山崎、いなければそのまま高槻市で降りようかと思っていた。

 

この阪急の快速急行、これがなかなかあまり気持ちよい走りをしない。

淡路手前は仕方ないにしても、正雀場内や富田場内の停止信号を見ながらのろのろ走るのはどうも気分がよくない。

もちろんJRであっても新快速は高槻場内でT電開通待ちをするし、そのT電は茨木場内でC電の開通待ちをするのだから、決して順調にばかり走っているわけでないのだが、

でもせっかく快速急行という停車駅の少ない速達列車に乗っているのに、停車駅でないところで速度が落ちるのはちょっとつまらないなぁ、とぶつぶつ。

とはいえ、そもそも今日はJR京都線が当てにならないからこうして阪急に無料で乗れるわけで、文句を言うのは筋違いなのだけれども。

 

高槻市で向かいのホームに普通電車がいて、快速急行のすぐあとの発車であることがわかった。

これで大山崎まで乗車する。

梅田19:30で大山崎20:03は案外早いように思うがどうだろう。

JRが定刻であれば19:30の新快速で山崎着が19:57。

この6分差を大きいと見るか小さいと見るか。

大阪山崎間の阪急とJRのシェアはどうなのだろう?

気にはなるが、具体的な調査結果などあるのだろうか?

大山崎駅でJRの道を聞くと、前の道をすすめ、と教えてくれる。

実際行ってみないとわからないのだが、山崎駅は大山崎駅から見れば西国街道を西へ向かう位置にある。

JRの電車の窓から見ていると駅が南北にほぼ揃っているように見えるのだが、改札の位置は案外東西にずれている。

とはいっても、徒歩2分もかかっただろうか、すぐに山崎駅に着いた。

山崎からは15分遅れの820T。定刻なら大阪19:37のもので、結果的には阪急で振替であったとしても同じ電車になっていたのだろう。

なかなか振替輸送といっても時間短縮にはならないものだ。

まぁ今日の場合は山崎駅の改札にイコヤン運転の117系漫画があったとか、 ちょっと洒落たプチホテルが山崎駅前にあったとか、 そんな発見ができただけよしとしよう。

いや十分楽しめたのかもしれない。

大阪駅はかなりの混雑だったようだから、そんな山崎駅の優雅な雰囲気に浸ることができれば上出来だ。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽   昔紀勢中線という両端に接続のない孤立路線があった

9/26

26日の台風の日は無事になにもなく、平穏であった。

台風の日などという日はわだらんが勝手に名前を付けているもので、本来きちんと決められているものではない。

が、実際9月26日は過去に何度も大きな台風で甚大な被害の起きた特異日である。

でもここ数年26日に台風が襲ってきた記憶がないので、平穏なことはありがたいことだ。

とはいっても今年のように26日が平穏であっても、その前に既に台風で多くの被害があり、命が奪われているので、とても無事にすんだなどと言えるわけではないが。

 

ところであまり報道されていないような気がするのだが、身延線が路盤流出や土砂流入で大変なことになっているようだ。

7月の豪雨ではいまだに磐越西線と只見線が部分運休中なのに、加えて紀勢線も南海高野線も三岐鉄道も一部区間で不通のままである。

もちろん過去に大糸線や高山線など長期に運休を余儀なくされた例は多いし、名松線のように被害後の復旧に一悶着あった例もあるので、長期運休が決して珍しいことではない。

とはいえ、これだけあちこちで列車が停まってしまうのはなんとも残念な話である。

本当に最近の雨の降り方は極端にひどくなっているように思えるのだ。

それでも只見線も身延線も紀勢線も廃止の話は聞かず、復旧工事が進められているのはうれしいことだ。

高千穂鉄道は豪雨による橋梁流出がきっかけで廃止されてしまったし、近鉄八王子線は水害で部分廃止となって八王子に行かなくなった。

豪雨など天災による線路の損壊が路線廃止に繋がる可能性もあるわけで、天災とはいえ被害がでないに越したことはない。

とはいっても、輸送量の少ないローカル線に過度の防護設備をつけるのもまた不経済で、その見極めは難しいものだと思う。

特に地方ローカル線の場合、地元自治体などの協力理解がないと、異常時の対応は難しいのだろう。

 

新宮駅構内にJR東海とJR西日本の紀勢線運用車両が孤立している。

ヲタはJR東海の試験計測車など足止めをされた列車のことばかり気にしているが、まぁヲタの性分か。

少しは列車の運休で通過収入が減っている伊勢鉄道の心配もしてほしいものだ。

そういえば鵜殿に製紙会社を荷主とする貨物列車を牽引することを仕事としている機関車がこれもまた足止めされている。

今はトラック代行で輸送しているのだろうけれども、この災害をきっかけに貨物列車が廃止されるような事態にならないようにとちょっと心配するのである。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽   なかなか取替のできない高価な電化製品

9/24

家の扇風機をふと見ると1991年製とあった。

いまから20年前、221系と同じ歳生まれであった。

家電製品の保守部品は7年までは保障されるが、それ以降は修理不能といわれることも多いし、最近の扇風機には「経年劣化は危険」と書いてある。

テレビはその多くが地デジ化で新しいものになっていっただろうし、冷蔵庫やクーラーもエコポイント制度で新しいものが増えたのではないかと思う。

そう考えると鉄道車両というのは本当に長持ちするもので、最近では20年はまだまだ働き、40年近くで引退するものが多いようである。

113系の中では新しいグループである湖西線用700番台ももう登場して37年になるし、阪急3300系は大阪万博前後に登場した車なのだが、いまだに京都線の一大勢力である。

もちろんJR東日本やJR東海のようにこの数年で積極的に車両の取替を進めている会社もあるし、

必ずしも鉄道車両が古い車両ばかりではないのだが、一般的な家電製品よりははるかに長持ちしているのは事実だろう。

路面電車の中には車歴が50年を越えるものも多いし、旧名鉄モ590など50歳にして新たな活躍先が見つかる長寿の車もある。

もちろん適度な整備点検があってこそ長持ちするわけで、一般的な家電製品よりはよほどよく面倒を看てもらっているからであるが。

 

とはいえ、221系にしてももう登場して20年である。

モーターや台車などはまだ長持ちするだろうが、半導体などはこのさきいろいろ部品調達に問題も出てくるだろう。

登場当時斬新であった車内の電光表示器もこの先保守に手間取るのだろうか。

というか、今でも表示にバグが多いのに、どうなるのだろう。

しかし長生きの多い電車は時代の最先端を持ってしてものちにそれが当たり前になると中途半端になる例が多い。

かつて東海道線こだまや近鉄特急にはシートラジオなるものがあって、NHKのラジオ第一放送を座席にあるイヤホンジャックを通して聞くことができた。

今やラジオどころかテレビすら手のひらで各個人が持つ時代、座席にはイヤホンジャックの代わりにコンセントが付くようになった。

特に情報伝達の進歩が著しいこの頃、225系の画面表示も、のちの日には陳腐化してしまうのだろうか。

というか、225系の寿命はどの程度なのだろう。

少なくとも30年は十分現役で働いていると思うのだが。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽   日帰りで観光、見たり買ったり

9/20

帰宅時にふと車内を見回していると秋の関西1dayパスの宣伝が電車の吊り広告にあるのに気が付いた。

2900円で敦賀や播州赤穂まで行くことができて、なぜか近江鉄道まで乗ることができるという、かなりお得なきっぷである。

追加で特急にも乗れるところが18きっぷと違うところで、使用範囲というか目的さえ合えば、使い勝手もなかなかいいものである。

近江鉄道にどの程度収入があるのかよくわからないが、これで観光客がたくさんきてくれればいいな、と思う。

もっともおそらくはアニメの愛好者を狙いとしているのだろうから、関連施設には金が落ちても、いわゆる近江の観光地にアニメヲタがお金を落とすようにも思えないが。

 

とはいえ、何のきっかけであっても有名になって人がやってくればそれでよかろう。

彦根にしても、もともとちゃんとした観光地ではあったが、猫が踊るだけで今までの倍(だったかな)の客が来るようになったわけで、そんなしかけが当たれば大きいものだ。

滋賀県内の博物館が合同で仏像の企画展をしている。

これも電車の車内に広告の掲示があって、是非きてくださいと、仏さまの顔が訴えているようだ。

仏像も美術もわだらんは全くわからないのだが、きっとそれがわかる方には楽しいものだろう。

奥が深いのだろうな、と思う。

 

9月のこの週は休みが多く、おでかけにはもってこいである。

大きな旅行は円が強くてとても有利に出かけられる時期だが、日帰りの小さな旅行もまたよい季節。

大阪周辺からは滋賀県あたりが日帰りで遊びに行ける便利で身近なところ、鉄道利用の観光客がたくさんきてくれればいいものだ、と思う。

そういえば野洲駅も最近できた某商業施設、これもりっぱな観光地であるが、の窓口である。

駅から観光地までバスで450円。

大きな駐車場を用意するコストの少しを公共交通の運賃負担にまわしてくれてもいいように思うが、どうしたものか。

もっともその商業施設に出かける客は目的がはっきりしているのだから、運賃の高い安いはあまり関係ないか。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽   風が吹けば桶屋が儲かり、遠いところの輸送障害で列車がこない

9/19

灘と吹田に折り返し線を作る、とJR西日本の社長会見にあった。

輸送障害があったときに、折り返し運転を容易にするため、だそうだ。

ただ、わだらんが個人的に思うのは無理に折り返し運転をすると今度はダイヤの回復に手間取るのではないのか、と思う。

もちろん輸送障害に関係ない区間の利用者の方からすれば、まずは列車が来ることがいいことなのだろうけれども。

 

直通運転は利用者にはいろいろ便利だし、鉄道側も車両運用の効率化などのメリットがある。

広い意味では名鉄は名古屋を通るほとんどの列車が名古屋を跨ぐ直通運転をしているが、これももし直通運転でなければとても2面3線で時間30本近くの列車を捌けまい。

JR大阪駅もホームの数は確かに多いものの、本線電車は実質2面4線みたいなもので、しかも福知山線を加えても6線ほどですんでいる。

もし京都方神戸方それぞれ折り返しならもう少しホームがいるだろうか。

阪急梅田なら神戸宝塚京都線それぞれで合計9線、阪神梅田で4線と、大阪駅がある面コンパクトに収まっているのは直通運転さまさまである。

そういえば、もし新大阪で東海道新幹線と山陽新幹線が分離していたら、どんな駅構造になっていただろうか、

あるいは東京駅で東海道と東北上越新幹線が直通運転だったら、もっとホームが少なかったか、などと考えてみればきりがない。

ホーム数が減らせるのは鉄道側のひとつのメリットであろうし、大阪を跨ぐ利用者からすれば直通運転の利便性で新快速は他線からの客を奪えた一因であろうし、列車が直通するのはいいことなのだろう。

とはいっても、輸送障害が多発するようではよろしくないし、実際国鉄の末期前(微妙な言い方だな)、東海道山陽新幹線でダイヤ乱れが多発した際、ダイヤ改正で東海道区間と山陽区間の列車分離を進めたこともある。

吹田や灘の折り返し設備が有効活用されて、列車の運転確保とダイヤの早期回復がはかれればうれしいことだが、さてどうなるのだろう。

いや、そもそもそんな設備が使われずにすむことが一番いいことなのだが。

 

しかし、これだけ世の中天災で不意に命を落とす方が多い中、敢えて自分の命を絶つ方が一向に減らないのはどうしたものか。

某鉄道会社の社長が身投げをされたが、そんなニュースを聞くと悲しくなる。

もちろんいろいろな事情や心労が重なってのこととは思うが、でもやはり命を粗末にすることはよくないことだ、と思う。

少なくとも人が命を絶つことによる輸送障害は利用者も鉄道も、そして社会も困るはずなのである。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽   月を楽しみながらの風流な帰宅

9/16

水曜日の晩である。いつものように18:45の新快速に乗っていた。

ホームに上がるのがぎりぎりで、列に並んではみたもののやはり座席は取れず。

でも幸いにこれは新大阪で降りそうだと思われる男性の横に立つことができて、まずまずである。

もともと派手な混雑にならない3510Mの先頭12号車だが、今日はいつもに増して空いている。

立ち客が通路やドア付近にぱらぱらいる程度で、車内は極めて落ち着いている。

これが通勤電車だというと東京の人間にはにわかに信じられないかもしれないが、ありがたいことだ。

グリーン車でもないのに前向きの座席に座れるのは関西圏ならではのことであろう。

ちなみによく新快速が混んで困るというのはわだらんからすれば一見さんの見方であって、よく観察すれば前後の列車とか、同じ列車でも編成位置によって混雑度はずいぶん変わる。

とはいってもそれを観察できるようなら一見さんではないわな。

 

さて、そんな落ち着いた車内から外を眺めていると、ちょうど上淀川橋梁の上で、まさに天に上がろうとする満月を見つけた。

低い位置なのでとても赤い月である。

いいものをみた、とちょっと感激。

月の出をみるのもあまり経験がないし、満月で適度な暗さの季節というのもあまり巡り合わせがないのだろうか。

だからこそ、月見に最適ないい季節なのだろう。

古来平安時代から昔の人も月を眺めて癒されていたのだろうか。

そんな月が膳所を過ぎて少し登った位置で輝いているのに気がついた。

新大阪で狙い通り座ってから熟睡していて、目が覚めたらちょうど窓に月がいた、という訳である。

月に照らされながらの帰り道、ちょっと風流でいい気分。

 

電車は定刻通り野洲に着き、待っていた810Tが3510Mから降りた客を拾って出ていくと、ホームは静かな明るい月の夜。

車内の点検が終わると3510Mは車内灯を消して、やがてゆっくりとホームを離れていった。

進行方向のちょうど右上に浮かぶ満月のきれいな姿を愛でながら広い水田の中を走っていくのはさぞ気持いいだろうな、とホームから回送列車の姿を見送るのであった。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽   続 売り手よし、買い手よし、世間よし

9/11

まず断っておくが、わだらんはチケットショップの関係者と直接利害関係も知人友人関係もない。

あくまで個人の感想としてご理解をいただきたい。

 

この夏の18きっぷ期間が終わった。

いかにもそれ利用と思われる人間が新快速に結構見かけられるのだが、よく観察すれば一見さんの18族は編成内でおおよそいる位置が決まってしまうし、

列車もある程度限定されるので、それを避ければあまり苦にならない。

というか、わだらん自身が18族になることもあるので、あまり批判ばかりもできないが。

 

ところで、1日のことである。

18きっぷを売りにチケットショップに出かけた。

いつも野洲大阪間の回数券ばら売りを購入するために利用する梅田の地下街の中にある店で2枚残り券を5600円で買ったものである。

1回を身内が名古屋の往復に使い、一回をわだらんが浜松あたりへ出かけようと思っていたのだ。

ところが、やれ台風だの、あるいは行事だのと有効期間内の週末がいろいろありそうで日程的に厳しく、残り一回泣く泣く売ることにしたのである。

とはいえ、名古屋、正確には野洲金山間の往復を正規運賃で利用する計算で考えると1680円以上で売れれば損はしない計算になる。

そこでまず地下鉄梅田駅横のチケットショップに行ってみた。

ここは昔わだらんが何度か利用していたのだが、どうも販売価格が高いので、最近は全く使っていないところだ。

カウンターを覗くと1回券3700円と出ている。

それなら高く買ってくれるかと思ったが、聞くと買い取りは1500円だという。

1500円で買って3700円で売るとはずいぶん阿漕な商売ではないか、と、わだらんがいつも利用する地下街のチケットショップに行ってみた。

すると1回券は2200円で買うという。

これなら悪くないな、と買い取り伝票を作ってもらっていたちょうどその時、横から1回券がいくらかと尋ねる人が現れた。

売りは2900円だという。

もちろんその人もわだらんが今売ろうとしている切符を見ているわけで、そこでお互い目があった。

2500円でどうかとわだらんが言うと、相手ももちろん、と返答がきた。

あわてて「売却やめ」と切符を引き上げ店外へ。

そこで2500円の現金商売で一件落着。買い手から見れば400円安く、わだらんは当初見込みより200円高く売れたわけで、丸く収まった。

もちろん店は商売のネタを奪われてしまったわけだが、こんなタイミングで売り手と買い手が現れるなどまずなかろう、と許してもらおう。

 

ちなみにここのチケットショップはいつも繁盛しているように見えるが、御堂筋線梅田駅横のチケットショップは以前の行列状態から最近は人が少なく閑散としているように見える。

売価が他店より高いのがみなわかってきたのだろうか。

場所代とかさまざまな理由はあるだろうが、やはり薄利多売でないとこの手の商売は難しいのではないかな。

ちなみにこの店とわだらんがいつも利用する店では野洲大阪の値段が130円も違うのである。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽   売り手よし、買い手よし、世間よし

9/9

昔地下鉄御堂筋線の梅田駅、阪神百貨店地下一階前に地下鉄の切符を売るおばさんが多数いたことを覚えておられる方はいるだろうか。

おばさんは回数券を買ってそれを正規料金でばら売りする。

例えば200円区間回数券を2000円で駅で買って、それを11枚x200円で売ると200円の儲けが出る。

つまりおばさんたちはその回数券の割引額を自分の儲けにしていたわけだ。

交通局としても、駅の切符売り場の混雑解消になるし、案内役にもなるし、悪い話ではない。

一方一般客も切符売り場や自販機に並ぶ必要はないし、行き方や乗換など地理に詳しいおばちゃんに聞くほうが駅員よりもよほど親切という、つまり誰も損をしない話である。

美観によくないという理由でなくなってしまったが、今でもわだらんは梅田駅の前に広がる丸い柱を見ると、おばさんが指に何冊もの回数券を持って立っている光景を思い出す。

 

ところで、今はやりのチケットショップは結局このおばさんと変わらない。

ただ、おばさんと較べれば今のチケットショップは扱う品種がたいそう多く、割引切符の区間は実に豊富で、確かに覗くだけでも楽しいと思う。

とはいえ、某新幹線会社はみすみす自分の利益を金券屋に取られるのはもったいないと新幹線の回数券の割引率を抑えているし、

JR系夜行バスも以前のような回数券がなくなって、少し商売のうまみが減ってきているのかなと思う。

とはいえ、昼得切符がある限り、チケットショップは安泰であろう。

 

大阪から琵琶湖線内の各駅へは大阪京都間の昼得に琵琶湖線内の回数券を併せるもので、切符は二枚になるが、正規運賃よりずいぶん安くなる。

いつも買う店で見ていると、結構出張利用と思われる人も多い。

一方買い物などで大阪に出る滋賀県民のために、梅田だけでなく琵琶湖線の各駅近くにも金券屋があって、同じように二枚の組み合わせの切符を売っている。

ちなみに某巨大掲示板で琵琶湖線が語られるとき、琵琶湖線の駅前を表現する文字絵は駅と某スーパーと金券屋がセットになっていて、こればなかなか笑わせる。

もちろん野洲も例外でなく、駅前に金券屋と自販機がちゃんとある。

残念なのは梅田で買う野洲大阪間の方が野洲で買う野洲大阪間切符より安いこと。

ICOCAをそのまま叩けば1280円取られる野洲大阪間を昼得利用で野洲駅前店舗で買えば850円と正規運賃よりはずいぶん安いが、これが梅田の地下街にあるわだらんのいつも行く店では770円。

ベースとなる京都大阪間の昼得切符の扱い量からくる差なのだろうか。

 

とはいえ、回数券をばら売りする商売とか駅前にある割引切符の自販機とか、 おそらく関東の方はぴんとこないだろうな。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽   つまみはとりあえずピーナツだと思う

9/8

仕事場で人の出入りが激しく、いつもより遅い大阪20:15の新快速に乗って帰ることになった。

この時間の新快速は12両編成が多いのだが、乗っている3524Mは8両。

2006年の改正以降、この3524Mが野洲着後そのまま草津へ折り返し、草津線5388Mになって柘植に行き、そのまま夜を越し、翌朝草津線からの大阪直通となる運用パターンが続いている。

もし12両になると野洲に一旦入庫するかなどパターンの変更が必要で、次の改正でどうなるのか気になるところである。

とはいえ、8両の新快速はよく混んでいて、かろうじて最前部扉から車内に滑り込んだわだらんは座れるどころか座席の横に立つことすらできない状態である。

それでも新大阪の降車客のおかげで、運転助手席後ろに立つことができて、暗闇に浮き上がる信号や標識などを見ながらの帰宅になった。

線路が道路と平行しているところも多く、よく道路の信号やナトリウム照明と列車の信号機を間違えないものだと感心するが、

でもそもそも運転士氏はみな信号機の建植位置を覚えているわけで、改めてすごいものだ、と感心する。

 

ところがである。

そんな感心ごとを知ってか知らずか、わだらんの隣に立っている女子高生二人がやたらうるさい。

そもそもこんな時間になんで女子高生が電車に乗っているのかも気になるが、それをさしおいてもこの女子高生二人があたりめを食べているのかの方がもっと気になる。

コンビニで袋に入れ吊り下げて売られているおつまみのあたりめである。

飲み物がビールではないのは当たり前だが、なぜかレモンジュースの500mmパックにストローを突っ込み、あたりめを「臭い臭い」といいながら食べているのだ。

臭いのならそんな大人の食い物を買わなくてもいいのに、と不思議でしょうがない。

最近は電車のなかで何を食べていてもあまり驚くことはないが、これだけ混んでいる車内で立ったままであたりめを喰わえている女子高生など見たことがない。

酔っぱらったおっさんでも混雑しているドア付近では飲食はしないよなぁ。

 

電車は順調に進み、京都に着いた。

件の女子高生の一人は奈良線に乗り換え東福寺から京阪電車で淀へ、もう一人はもう少し乗り続け山科から地下鉄椥辻へと帰っていった。

楽しそうにあたりめを喰わえながら、帰宅の手段を大声で話している姿は酔っぱらったおっさんそのものである。

いや、おっさんはつまみを喰わえながら話すことがしないわな。

こいつら(失礼な言い方だが)は何の目的でどこへ出かけていて、でなんであたりめを食べているのか、どう考えてもわからない。

電車の客層が時間によって変化するのは当然だが、この二人は特異だ、と思いたい。

興味半分でまたいつか逢ってみたいが、でも逢えばまた不思議が増えるだろうな。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽   大気が不安定だと、列車の運転も不安定

9/5

紀伊半島の水害被害には本当に驚かされる。

そもそも年間3000mm近い降水量があること自体すごいのだが、その半分以上が5日間で降ってしまうのもまた恐ろしい。

多雨に慣れているはずの地域でこれほどの被害がでるのはまさにびっくりである。

決して地元の方々が災害に対して無防備であったとは思われないし、河川も道路も住宅もそれなりの備えはあっただろうが、それを上まわる雨が降るとは恐ろしい話である。

熊野川にかかる国道42号線の橋の上を水が流れていくさまは、現場で目の当たりにすれば生きた心地はしなかっただろうと思う。

ほんの一瞬でも勢いよく水が流れていけばそこにあるもの、車だろうと住宅だろうとみな水とともに流していく。

行方不明の方々がどこかに逃げていて無事が確認できるよう、そして被害に遭われた方が一日でも早く今までの生活に戻れるよう、

そして不幸にも亡くなられた方がせめて安らかに眠られるよう祈るばかりである。

 

ところで、この週末は鈴鹿山脈も大雨になった。

三重県側では一日で500mm近く降ったところもあり、鈴鹿山脈を限流とする河川はどこも水位が上がっていた。

野洲川も例外でなく、上流の杣川とともに一部地点で警戒水位を突破して、横を走る草津線は徐行を強いられることになった。

日曜日の夕方、野洲市内で野洲川を渡ってみたが、河川敷部分近くまで川幅目一杯に水が流れていた。

野洲川は昭和28年の洪水後流路の付け替えなど大規模な改修がされて、水害の心配はまずないと思われるのだが、

日頃ほとんど水のない川床部分を含めて広い川幅を持っているおかげで耐えられる状態である。

野洲川ですらこの状況なのだから、周囲の川はたいへんだったのだろうと思う。

 

まだ雨が上がらない月曜朝、駅へ向かうと上りの急行きたぐにが通過していった。

遅れているのだろうか、と改札を抜けると、6:07発の711Mは15分遅れという。

河瀬能登川間徐行というので、犬上川や愛知川のあたりが何か問題あったのだろうかと心配になる。

いつもの713Mは6:14野洲発で定刻であったが、守山以降711Mの客も拾って栗東でほぼ座席が埋まる。

さらに草津以降は713Mのすぐ後ろを走る草津線からの5323Mをいつもなら待つ客も拾ってもう大騒ぎ。

どうせ711Mが15分遅れなら、713Mを野洲から711Mのスジで走らせばずいぶん違ったと思うのだが、とにかく713Mは頑張った。

車掌氏(ちなみにかわいいおねえさんであった)の手際よいドア閉めもあって、大阪駅2分延で無事到着であった。

 

とはいえ、大阪近辺では週末風雨ともに強くなかったようで、電車が大雨の影響で遅れていると言ってもあまりぴんとこなかったのではないだろうか。

まぁ大雨にはなったものの、滋賀県内では風に煽られてのけが人のみで済んだのは不幸中の幸いか。

新宮の前後は和歌山県内も三重県内もしばらく列車の運転には時間がかかりそうである。

早期の復旧と、観光の再開を願いたいものだ。

雨は恵みとはいえ、あまりに多いのもやっかいである。

せめて日常生活に支障がない程度に、通勤電車に支障のない程度に降ってもらえないものだろうか。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽   野洲から竜王某商業施設経由で近江八幡へ

9/3

ひどい週末である。

土曜の夜になって市川の水位が上がって加古川姫路間は運転ができなくなった。

「加古川の人帰られへん」とは試合の伸びた日にぼそっと出た野球解説者の言葉で、なぜか掲示板では何かあると揶揄や比喩の対象になる有名なフレーズである。

この日は加古川までは大丈夫ながら、姫路の人は帰られへん状態である。

まぁ台風接近とあれだけ報道されていたのだから、そんなに行楽客はいなかったのかもしれないが。

 

その台風接近のおかげで野洲米原間は土曜日始発から終電近くまで運転見合わせが続いていて、野洲駅は事情をよく飲み込めない人がたまってなかなか普段では見ることのできない光景であった。

何度か野洲駅を見に行ってみたが、いかにも18切符利用客だろうと思われる若者の集団などが駅の外で車座になっていたが、待っていてもしばらくは運転見込みもないのにこの先どうするものだろうか。

近江鉄道で振り替え輸送しているのだが、野洲では直接近江鉄道に乗ることはできず、手前の草津でまず草津線に乗換しなくてはいけないが、おそらく車内の案内で理解できない客がそのまま乗っていたのだろう。

おそらく長浜行きは草津で打ち切りだっただろうから、まだ強制的に下ろされて乗換ができたのだろうけれども、野洲行きやT電に乗っていた人は気が付いていなければ草津でそのまま乗り続けていたのだろう。

でも野洲でたむろしている人たちが草津に戻っていく気配もなさそうだし、どうするのだろう。

ちなみに野洲からバスで近江八幡には抜けることができるが、そんなことは野洲で下ろされた非地元民ではわかるまい。

だいたいそんな代替案がわかれば、まずは草津で乗り換えるわな。

さすがに運転見合わせがこれだけ長時間になれば近江鉄道で大回りをしてもまだメリットがあるか。

草津から貴生川へ回り、そこから米原まで乗り換えも含めると約2時間、なれない旅行者にはさぞ苦行だっただろう。

もっとも賢明な利用者はとっとと新幹線に乗っているだろうから、近江鉄道振替の恩恵?に当たれたのは地元民だけか。

 

しかしこのところ強風による琵琶湖線の運転見合わせが増えているように思う。

もちろん風速計の増設とか強風警戒の基準変更とかの要因はあるのだろうけれども、米原付近での強風というのはいままであまり聞いたことがない。

確かに報道で米原とか長浜で24mなどという風速記録が出ているので、おそらく風は強かったとは思うのだが、具体的な風速計の設置位置はどこなのだろう?

新幹線が大きく乱れなかったのは風の通る位置が違うのか、あるいは風速計の設置位置の違いか、どうなのだろう?

気にはなるが情報がないのでよくわからないままである。

長浜市も米原市もやたら広く、伊吹山の麓でも琵琶湖岸でも米原市だし、福井県境でも長浜市なのだからなかなか場所の特定は難しい。

ちなみにアメダスデータの米原市は旧山東町、三島池の近くで、米原駅とは離れたところなのだが。

 

土曜日、朝から運転見合わせで野洲駅には前夜から貨物列車が停まって風がやむのを待っていた。

結局5076列車はほぼ一日野洲に停まっていたわけで、運転台から離れられない乗務員氏はさぞたいへんだっただろう。

そういえば米原列車区の乗務員さんは明けの土曜日、帰られへん状態だったのだなぁ。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽   昨日の敵は今日も敵

9/1

南海電車から見れば、泉北線や河内長野方面からの客が中百舌鳥で地下鉄に乗り換えて難波方面へ向かわれると面白くない。

さらには三国ヶ丘で阪和線に乗り換えられるとまた面白くない。

なので、できるだけ難波まで乗ってもらうには速達列車を乗換駅に停めなければいい、となる。

とは言っても乗換駅だからこそ利便性もあるわけで、このあたりの兼ね合いが難しい。

逆に阪急神戸線の岡本などはいかにもJRに対抗するために特急が停まっているように見えるし、速達種別の停車駅というのは結構鉄道会社側の事情も絡んでいたりする。

それ故にヲタがあれこれ妄想したりできるのでもあるが。

 

30日の火曜日、帰宅しようとパソコンを落とす前に何気なくJRの運行状況を見ると、山崎で人身事故があって振り替え輸送中とある。

もともと18:45狙いだったのだが、そのまま阪急へと向かい、18:30発の快速急行の客になった。

改札で定期券を見せると、振替乗車票をもらえた。

このまま烏丸まで行って、地下鉄で京都にただで乗れるありがたい紙切れである。

ところが、阪急に乗って再び運行状況を確認すると、振替輸送は18:30で終了となっている。

とすると、このまま烏丸まで乗っていても京都市営地下鉄は金を払うことになるのだろうか?

いや、振替乗車票を持っていれば最後まで面倒見てくれるのだろうか、どうもよくわからない。

悩んでもしょうがないので、阪急内のどこかで乗り換えることにした。

一般的に阪急京都線とJRとの乗換は富田か大山崎である。

そのほかにも水無瀬から島本、洛西口から桂川も徒歩圏内。

どこにしようか迷う。

が、しかしそれら4つの駅は全て乗っている快速急行は停まらない。

つまりどこかで各駅停車に乗り換えなくてはならないのだが、日頃利用しない阪急京都線のダイヤに詳しいわけではないので、

この快速急行で茨木市や高槻市に長岡天神のどこに各駅停車が待避しているかよくわからない。

とりあえず茨木市に着くと目の前に各駅停車がいるので、特に深く考えず乗り換えた。

結果的には富田乗換は正解だったようで、摂津富田からはほぼ定時の226Cに乗って、高槻で18:52の3512Mに乗り換えることができた。

もし山崎や桂川だと京都でこの新快速を捕まえることができたかどうか、わからないのだから。

 

とはいえ、速達種別の停まらない駅同士の乗換はやはり面倒である。

茨木市と高槻、それぞれ速達種別と各駅停車の二回の乗換が必要なのだ。

ということは仮に阪急とJRの駅が隣接であったとしてもそれなりに時間がかかることになる。

基本的にJR阪急ともに大阪・梅田への一点指向で途中駅同士の利用を考えないダイヤ設定だとやむを得ないのだろうけれども。

その点、丹波橋はむしろJR対抗では近鉄と京阪が補完関係になるので、速達種別も停車する便利な乗換駅である。

このあたり、乗換の利便性をダイヤと流動それぞれで考えると、それこそ寝る間もないくらい考えることがたくさんありそうだ。

 

ちなみにこの日は結果的には大阪18:45の3510Mはほぼ定刻であったようで、それなら、振替輸送などに頼らずそのまま大阪駅へ行っていれば一本前の当初見込みの新快速に乗ることができたはず。

まあただで阪急に乗れた、いつもと少し違う経路を利用できたのだからよし、としよう。

 

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