このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

2005年 新田原基地航空祭
12月4日に雪が降って、宮崎はこの1週間がひどく寒かった。県都宮崎市でも、毎朝霜が降りて、いつも見慣れた風景が真っ白になっていたし、仕事で乗る車の窓には白く雪をかぶった市房の山々があった。

だが、きんと張り詰めた空気は澄んでいて、その中を轟音を立てて飛ぶ新田原基地所属のF-15やF-4EJ改、UH-60J、U-125Aといった機体は通常の訓練に加えて、航空際直前ということもあってか編隊飛行を組んだりといつも以上に西都・児湯の空を賑やかにしていた。

基地祭直前の週末には地上展示や演技飛行を行う機体が現れ始め、ついに12月10日の基地祭当日を迎えたのである。
例年なら『朝4時に新富町到着→そのまま6時半の開門を待つ人』となるのであるが、今回は知人の“つて”で正門から基地内に車を乗り入れることができるのである。そのため起床もゆっくり。コンビニで余裕ぶっこいて朝飯など食べる気でいたが甘かった。

お約束といいますか、佐土原町上田島で渋滞に巻き込まれ、思わぬロス。オープニングフライトに間に合うか!?
結局、その“つて”によって入手することができた通行証(とはいっても、小さな色画用紙に印刷しただけのものです)をフロントガラスに提示しまして基地の中に入った途端に、各航空隊の編隊飛行によるオープニングフライトが始まった。あわててカメラを構えたが、結局間に合わなかったりして・・・。

いいもん。いじけて地上展示機を撮影するもん・・・。ベビーカーをごとごと押して歩いた私ら夫婦なのだった。
まず向かったのが今年度一杯での退役が予定されるT-2(#196)のところへと向かう。その隣の米海兵隊のF/A-18D(岩国のVMFA(AW)225所属、#02、#11)のように人は集まっていないのだが、なかなか撮影には苦労した。やはりもっと広角側のレンズがほしい。

T-2とは今回初対面であったが、それが最後になろうとは・・・。
このT-2とともに築城基地からやってきたF-1(#267)は退役記念のスペシャルマーキングが施されている。『見敵必殺』と勇ましいロゴとともに、築城基地第6飛行隊をはじめとした歴代の配属部隊のマークが入れられていた。この項のtopの画像がそれである。
お尻の格納庫をぱっくり開けて見学客を受け入れるCH-47J。普段は輸送任務の末端経路に投入されています。
百里基地の第501飛行隊所属のRF-4E(#914)。501SQのRF-4Eは毎年地上展示されており、おなじみの機体ですね。
新田原基地の第23飛行隊所属のF-15DJ(#907)のエンジン部分。推力8,600kgという驚異的なパワーとマッハ2.5の超音速を誇るF-15の心臓部分でござ〜い。

穴を見たら覗きたがる・・・というわけではないが、このような機械部分のディティールを観察するのが大好きな私は当然撮影(爆)。
この他、F-2、T-1B、C-1、T-7、E-2C×2機、T-400にU-125等の空自機、海自のSH-60J、陸自のOH-6D、UH-1Jなどが展示されていた。

昨年 が空自の設立50周年であったためだろうが、今年の地上展示は少なめでいまいちという印象を持ってしまった。毎年の常連として大きな機体が目に付いたYS-11、C-130H、P-3Cといった機体が無かったためかもしれない。

それにしても、戦闘機の前ばかりに人だかりができているというのは・・・。やはり物珍しさか、人はなべて大艦巨砲主義であることによるだろう。
【地上展示編】
場内アナウンスが何度か流れていたが、来年の航空祭では駐車場のスペースがかなり減ってしまうという。

嘉手納のF-15の演習の一部を新田原をはじめとした本土航空自衛隊の飛行場へ移転することが検討されているが、それに関係するためだろうか。
一番痛いのは滑走路南側の駐車場が無くなるかもしれないということで、航空祭当日に大量の車が押し寄せる事態に対応できるのかが心配である。それよりも、自家用車に依存しきっている宮崎県人は適応できるのか?

そのようなアナウンスに釣られ、不安な気持ちで一杯な私。未だ基地南側での航空祭をちゃんと体験していなかったことに気づき(昨年ブルーインパルスの演技は見ましたが・・・)、そそくさと弁当を買って移動することにしたのです。

それにしても、あちこちで上がった地鶏炭火焼の煙。焼きたてはおいしいのだろうなぁ・・・。
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(05.12.12)

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