このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

湯布院行 【2005年晩秋】
11月13日に職場の慰安旅行で金鱗湖そばに立った。昼前のずか2時間ほどの滞在時間しかないために何をしようか迷う。“ 山荘 無量塔 ”に併設されたギャラリー“ 空想の森 artegio ”でものぞいてみようか・・・とも思ったが、時間もあまりなかったことだし断念する。そのような中、足を向けたのが“ 亀の井別荘 ”の茶房“天井桟敷”。これについては 先日 触れたが、ゆっくりとくつろぐことができて、慰安旅行の数少ない充実した思い出となった。

その際、亀の井別荘の庭に植えられたカエデの葉は十分に色づいてしまっていて、もう湯布院盆地の冬が目前まで来ていることを十分に感じることができた。それから1週間後の22日と23日に毎年恒例となった湯布院行きが控えていたので、そのような紅葉の状態を残念にも思っていたのが、久しぶりの湯布院での宿泊には心が躍った。

そして11月22日を迎える。出発は昼食に間に合うように6時頃とした。どうしても食べておきたいものがあったのだ。
草庵 秋桜 ”。

にぎやかな湯の坪界隈にあるが、この旅館はいつもしんなりとした雰囲気である。

この日も道路のすぐ脇でつわぶきの黄色い花が揺れていた。

旅館の母屋にある食事処では1日20食の限定であるが、湯布院ならではのとっておきの“
お昼膳”を食べることができるのだ。
畳敷きの喫茶スペース“茶寮 かすみ草”を抜けて、小部屋へと通された。外は結構冷えるのであるが、熱い茶がありがたい。その茶を飲みながら待ったのが、“草庵 秋桜”のお昼膳。

湯布院産の野菜、そして自家産のお米を使用しており、味付けは非常に上品である。そのため野菜の甘み等を素直に感じることができる。特に出汁のうまさは特筆であった。ちなみに価格は1,200円。この内容でこの価格はとてもうれしい。

湯布院には地元旅館の板前さんやオーナーシェフたちが集まった勉強会 「ゆふいん料理研究会」がある。この指導に当たっていたのが、ここ“草庵 秋桜”の料理長であった新江憲一氏だ。

「湯布院の豊かさを食を通して観光客に伝えたい。」

氏は今、ヨーロッパに活躍の場を移されているという。一度その料理を食べてみたかった。
昼食後、ベビーカーを押しながらいくつかの土産店を覗く。

大分川沿いの道へ出て川の流れに光る小魚の群れを探していたが、この魚をじっとねらっていたのがゴイサギであった。

人慣れしているからであろうか。数mまで近づいても全く逃げる様子を見せないためじっくりと撮影できたのだが・・・。
紅葉の季節。1年でもっとも美しい姿を見せるのが金鱗湖畔に建つ“亀の井別荘”ではないだろうか。

この日も多くの人が庭を散策し、紅く染まった光景をフィルムや記録素子に焼き付けていた。

窓越しに見る食事処“湯の岳庵”ではたくさんの方が地鶏鍋や和風オムレツに舌鼓を打っていた。

大学の頃はよく利用していたが、最近はなかなか・・・であるので近いうちにまた利用したいと思っている。
そうこうしているうちにちょうどチェックインの時間になったので、ぼちぼち旅館に向かうこととした。

今回はビジネスホテルじゃないのですよ。じゃらんでお得にすませたけどね、湯布院でも歴史のある旅館をチョイスしたのです。
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(05.12.17)

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