このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
南東北・大糸線の旅 2日目(1日目夜間帯一部含む)
はやて・こまち34号であっという間に上野に到着。既に東北・上越系統の新幹線下り列車は全て終了しており、カラフルな電光表示器も、ご覧のように真っ暗(^^; 上野駅もガラガラです。 上野駅で食料調達し、いざ進路を再び北に変えて出発です! | |
早速、16番線には国鉄型車両がコンプレッサー唸らせて、待っていました。 ずばり今から乗車するのは「急行能登号 金沢行」です。 由緒ある上野駅地上ホーム。そして優等列車だけが発着する16・17番線ホーム。急行能登号もそんな格調高きホームから発車します。 1日1往復、さらには夜中に上野を出て、早朝に上野に着く静かな存在の急行能登号。手前の白い柱には「急行能登号」と書かれてはいません。でも「縁の下の力持ち」的存在の急行能登号が、個人的に大好きで今日は念願の初乗車となります。 | |
1971年に登場してから早36年。一時は上野駅から東北・北陸・上越へと飛び立っていた485・9系車両群は姿を消していき、今日では急行能登号のみとなりました。 やはり、このスタイル。今日の車両には真似できない、何か特別な風格を持っている気がします。やっぱりこのスタイルが、格好良いなぁ・・・。 | |
車内も大胆なアコモ改造を受けているわけでは無く、デビュー当初を知らないので比較はできませんが、古さを感じさせます。 しかし、もしデビュー当初から変わらぬ姿であるとすれば、非常に手入れされている車両だと思います。清掃が行き届いているのか、とても36年以上使用しているとは思えない「美しさ」が保たれている気がします・・・。 車内は高崎を過ぎた後減灯し、夜行列車独特の雰囲気を醸し出します。そして水上を過ぎ、トンネルを抜けて越後の国へ。さらに列車はスピードを緩めることなく金沢を目指します・・・。 | |
別れを惜しみつつ、糸魚川で下車。急行能登号は金沢を目指して、風のように過ぎ去っていきました。 下車したのは大糸線と北陸線の乗換駅糸魚川。地理では「フォッサマグナ(大地溝帯)糸魚川静岡線」などと言って習う際に活躍するほか、ヒスイの産地としても知られている日本海沿岸の都市です。今日の主役、大糸線の留置線などはここ糸魚川にあります。やはり大糸線非電化区間の南端は南小谷駅でJR東日本管轄ですから、自然と糸魚川がJR西日本の拠点となるわけです。 冬場に大活躍するラッセル車も暫くはお休みです。 | |
暫くすると、急行きたぐに号がやってきました。 急行きたぐに号は大阪〜新潟間を結ぶ夜行急行列車。使用車両も583系という通称「月光型」で知られる寝台電車のパイオニアです。製造年では485系よりも古く、1968年に登場しており、まもなく登場40年目を迎えます。 | |
大糸線の始発列車に乗り込み、いざ大糸線です。 朝方はかなり冷え込んでいた糸魚川でしたが、運転士さんの配慮で車内は暖かく非常に快適。運転士さんの心配りには脱帽です。 下車したのは小滝駅。非常に小さな駅ですが、何となく心が引かれる駅です。今日のドンヨリとした曇り空の日に合うなぁ〜と思わず感じてしまいました。 | |
大糸線は、実はこの日にイベントを控えていました。それも兼ねて今回は訪れました。気まぐれすぎても失敗するので、大糸線だけは(イベントに)合わせた形となったわけです。 暫く駅周辺を散策した後、俯瞰写真を撮ろうと思い、山へ登り撮影しました。 大糸線というのは、個人的に晴れも良いのかも知れませんが、何となく雨も悪くないなぁと感じる路線です。 | |
暫く撮影後に、今度は中土駅に移動します。 中土駅前は先ほどの小滝駅とは異なり、温泉街となっています。タクシー営業所もあり集落の中心駅とした雰囲気です。 駅舎そのものは木面調で、木の温もりを感じます。 | |
そして大糸線最も人気列車となった、メインがこの3色併結運転。 なんと多い渡船運行以来、一度も行ったことのない3列車併結運転。この日が初めてだとのことで驚きです。 | |
「せっかくなら乗ろう!」との友人の発言に伴い、急遽乗車することに。 イベント列車の為、通常は営業しない車内販売や乗車記念証明書などが配られました。また特製キーホルダーの販売等も行われたほか、沿線案内、路線案内など車掌さんによるサービスも行われ車内は大盛況。 スタンプ台も設置されており、列を作ってまでスタンプを押しに来るほどの盛況ぶりでした。 | |
糸魚川駅に到着すると、3列車の切り離し作業が行われ、その作業の様子を見る人でホームはいっぱいになるほど。さらには大糸線ホーム付近では、糸魚川市の観光キャンペーンのようなものも行われており、イベントは盛り上がりを見せていました。 | |
糸魚川からは再び北陸本線に乗車します。 489系、583系、キハ52系、455系といい国鉄全盛時代を支えてきた車両達に巡り会うのが多い一日です(^^; | |
荒波日本海はやはり太平洋とはひと味違う雰囲気を出しており、人によっては好き嫌いがあるようです。 そんな荒波日本海を間近に見ながら、いざ直江津からは特急北越に乗車します。 やってきたのはリニューアル車。外見もだいぶ変わりましたが、車内も大幅に更新されており、新車同様のサービスを受けることができます。 (写真は終点の新潟駅で撮影) | |
車内からは暫くの間、日本海が途切れることなく続き、トンネル→海→トンネルを繰り返します。 ちょうど左の写真は、7月に発生した新潟県中越地震で甚大なる被害を受けたJR青海川駅です。 以前あった駅舎は無くなり、小さなプレハブ駅舎になりこの地震の凄さを思い知らされました。また駅周辺は如何にも頑丈そうな鉄壁が斜面に打ち付けられていました。 | |
柏崎を過ぎると、特急北越号は今度は、新潟県内陸部を走り始めます。 写真は長岡付近の様子。地域や場所によって差がありますが、稲刈りは山形県に限らず、米所新潟県でも終わっているようです。美味しいお米はここで育っているのだと思うと、ついつい田んぼに見入ってしまいます(^^; | |
特急北越号に直江津から乗車して約1時間半後、終点の新潟に到着。 東京に帰るのだから、通常は長岡で降りてしまうものですが、ここはあえて新潟駅まで行こうとのことで新潟まで足を伸ばしてみました・・・。 新潟周辺は鉄道網がやや複雑に形成されており、新潟駅はまさに地区の要となっています。 その為、駅構内は非常にお店が充実しているほかお土産や駅弁など、様々な品物が揃っています。また、各方面に向かう在来各線の車両が集結しており、気動車や電車が各地へ発車していくシーンは見応え有りです。 | |
北越乗車後、いよいよ東京へ戻るとします。 やってきたのはE1系。新幹線系列で初のオール2階建て車両です。 E1編成は全て近年リニューアルを受けており、デビュー当時の様子とは多少は変わっているものの、デビュー当初から基本的な部分は変わらずに残っています。 普段乗り慣れた東海道新幹線には無い、オール2階建て車両に暫し、見とれてしまいました・・・。やっぱりダイナミック! | |
新潟を出る前に買ったのが「雪だるま弁当」。駅弁の容器を見ただけで、「あっ!雪だるま!」って分かる、シンプルで愛嬌ある容器です。 当初、この駅弁を買う気は特になく、駅弁のおばさんに「オススメの駅弁は何ですか?」と尋ねた所「み〜んな、オススメよ。どれも美味しい駅弁よ」と言うので、目に留まったこの「雪だるま弁当」を購入するに至ったわけです・・・。 駅弁の中身も非常にシンプル。ご飯の上に様々な具材が入っています。これが非常に旨い!! 是非、一度ご賞味荒れ。山形の牛めしといい、新潟の雪だるま弁当といい、駅弁はやっぱり旅に一番合う食べ物です。 | |
自由席であった為、1階席か2階席で迷いましたが、2階席はリクライニングをしないという最低の座席である為に、既に夜で真っ暗、しかもトンネルだらけの上越新幹線だから車窓は見ない!として1階席をチョイス。 そしてご覧の通り。非常に奇妙な景色を楽しむことができるわけです(^^; | |
そして、雪だるま弁当を食べ終わり、雑談で盛り上がりながら無事東京駅に到着。ここでメンバー解散となりました。 これで土日きっぷを利用した「南東北&大糸線の旅」が全て終了しました。気まぐれながらも、非常に楽しめた良い旅となりました。 |
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