前回の訪問
からちょうど3ヶ月たったこの日、ふたたび台峰を訪れることにした。宅地化の進み具合を見ることが目的だが、それよりも楽しみだったのが、タイトルにもある「半夏生(はんげしょう)」を見ることであった。この植物は葉っぱの半分だけが白いという変なもの。詳しくは後で。
大船駅からバスに乗って山崎で下車し、北鎌倉方面へひたすら歩く。途中に鎌倉中央公園という最近できた公園があった。ついでにちょっと寄ってみるかと行ったところ、なんと目的の半夏生畑が!公園建築の際に移植されたものらしいが、いきなり目的のものを見てしまい、ちょっと残念。
ちょっと研究会らしいことも書いてみると、この公園にはひとつ問題があるという。もともと山だったところを芝生にしてしまったため、大雨が降るとその辺をちょろちょろ流れている小川が氾濫して、洪水が起きてしまうそうだ。自然は自然のままが一番いいのかな。
その後ひたすら歩いて台峰の入り口に到着...と、なんと道がない!夏にもなると台峰は草ぼうぼうランドになってしまうようだ。くもの巣はらいと蛇よけのために落ちていた棒切れを振り回しながら進んでいったが、なんという暑さ!4月にきたときはまだ涼しかったのに。
それに加えこの夏は極端に雨が少なく、シジミのいる小川も、連日の晴天のためにだいぶ水量が減っていた(谷戸池も同様)。温暖化の一端なのかもしれない。
小川や谷戸池をすぎて山をのぼっていくと、突然、花畑ならぬ白い葉畑が現れた。これが半夏生の自生地である。先ほど見てきたものと同様に、葉っぱの半分だけが白くなっている。何でこんな風になったのかはわからないが、自生を確認できてひとまず安心。
後は前回のコースを逆にたどっただけなので、省略する。ちなみに最初の写真は台峰の大船方出口付近にあった竹で、3ヶ月間で立派な竹に成長していた。「竹は進歩しているんだなあ。俺は全然進歩してないけど。」と小宮氏。いやいやそんな。(?)
しかし夏は本当に暑い!どうせ訪ねるなら春の方がいいと思う。夏は虫も多く、草丈が高すぎて遭難の危険もありうるかもしれない。
ついでに、問題の宅地化工事の方はどうも遅々として進まない様子。それどころか工事の案内看板が破られていた。反対の声をこういった形で表現するのはいただけないが、首都圏の、世帯数より住宅数のほうが多い現状からすると、本当にここに住宅地を建設する利点があるのか疑わしい気もする。
※結局台峰開発計画は中止になったようです
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▲(上)4月 (下)7月
3ヶ月で立派な竹に!
▲シジミのいる小川
▲一面葉っぱだらけ
▲半夏生の葉っぱ
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