◆五能線続き┃艫作→東能代→大館 |
翌朝は艫作からさらに五能線で終点の東能代に向かった。2両編成の気動車に乗りこむ。乗客のほとんどは地元のおばさんたちで、岩館や八森などの比較的大きな町で少し乗り降りがある以外は車内の雰囲気はほとんど変わらない。
終点に近づくころになると能代の町が見えてくる。”バスケの町”として町おこしをしているようで、駅前にもそんな碑が立っていた。バスケといえば、コートを走って往復していただけのような思い出があるが…まあ変な思い出話はやめておこう。
そんなこんなで終点の東能代に到着。ここからいったん青森方面に戻る感じで、下りの寝台特急日本海に乗り込んだ。これも先述したあけぼの号と同じで、このあたりの区間では普通の特急として寝台特急が利用できるのである。
車窓は相変わらずの田園風景。途中何駅か停まるが、乗降客はまばらである。寝台のベッドに横になったりと、ずいぶんとくつろげる列車である。前日の夜更かしがたたって、うとうとしかけてきたところで大館駅に到着。相変わらずせわしない旅行である。
大館駅では次の花輪線が出るまで1時間近くあったので、駅前を散歩したりコンビニで立ち読みしたりして時間をつぶした。
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▲線路は続くよ・・・
▲五能線の普通列車
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◆花輪線の旅┃大館→盛岡 |
ようやく大館駅にやってきた花輪線は、白い車体に赤帯の気動車で、4両編成。相変わらず乗客は少なく、なかなかの田舎っぷりだ。大館を出ると奥羽本線の線路をまたぎ、水田を抜けて十和田南方面へと向かう。
途中の十和田南駅で方向転換をする以外は別に変わったこともなく、ひたすら山やら田んぼやらの単調な風景の中を走っていく。こんな時は友人とのトークも弾む。男だけという気兼ねのなさから、くだらない話盛りだくさん。
青森と岩手の県境あたりから山の中に入るようになり、小さな駅をいくつも通り過ぎる。と、途中でキハ52系とすれ違い!この列車は今ではほとんど見られなくなった気動車で、花輪線のほかには、大糸線など限られた区間でしか走っていないものである。いやぁちょっと感動。
山の中を抜け、安比高原ではメルヘンチックな建物(?)が見られる。長らく併走してきた東北自動車道と別れ、好摩駅で東北本線に合流、ほどなく盛岡駅に到着した。
3日間あった東北旅行もそろそろ終盤である。盛岡駅で土産を買い込み、東京行きの新幹線に乗る。楽しみにしていた五能線からは夕日が見えなくて残念だったけど、角館や弘前など行ってよかったと思える町がたくさんあった。鉄道でめぐる日本の旅、我ながらいい趣味を持ったと思う。
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▲花輪線の車窓から①
▲花輪線の車窓から②
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- 3日目の旅の経路 -
艫作→(五能線)→東能代→(奥羽本線・寝台特急日本海)→大館→(花輪線)→盛岡→(東北新幹線やまびこ)→東京 |