飛鳥のユースを出てからはなんとなく薬師寺や唐招提寺がある西ノ京に向かった。
なんとなくというのは単にそこのユースから行きやすかったからであって、別段「死ぬまでに一度は薬師寺を見ておきたい!」と言ったアツい動機があったわけではないということである。まあだからどうしたって話だが。
近鉄電車に乗って西ノ京駅へ。薬師寺はその駅前にある。ここは6年ほど前に一度来たことがあるので、その頃の知識を思い出しつつ見てみた。金堂、大講堂、東塔、西塔など、薬師寺独特な伽藍をみてちょっと懐かしい気分になる。
また、時期的に人もほとんどいない。見かけたのは老夫婦2組と2人旅の女の子達だけである。青空の下、静かな寺の境内に久しぶりに落ち着いた気分になれた。
薬師寺を回っている間に、朝食後に薬を飲み忘れたことに気づいた。まあただの花粉症の薬なのだが(こればかりは旅先でも忘れるわけにはいかない)。その場で持参のミネラルウォーターで飲み込み、一息ついたところで前に立っている立て札に目をやると、こんな文句が:
「境内内 飲食禁止」
ちょ、ちょ待て・・・!そんなの聞いてない・・・と言ったところで後の祭り。寺で飲食してしまった、嗚呼・・・。
まあでもここでちょっと考える。薬くらいなら仏様も許してくださるんじゃないかなぁ。なんといっても「薬師」寺だし。飲食禁止ってのはゴミを出さないためなんだろうし。これくらいは大目に見ていただけたりは・・・ダメ?そんな感じで反省して仏様を拝む。さっきまでの落ち着いた気分はどこへやら・・・。
なんかテレビで万引きを告白してる雰囲気である。今のところ”当局”からの連絡はないが、果たして・・・
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▲薬師寺 金堂
▲薬師寺 西塔
▲西ノ京にある古墳
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