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- 渡良瀬渓谷と足尾町の今 -
(2005年10月31日)

【3/3】 廃止貨物線跡を歩く


間藤から伸びる鉄路┃間藤→足尾本山

間藤はわ鉄の終着駅であるが、その線路はさらに先まで伸びていて、本山抗のある足尾本山駅まで続いている。これは元々貨物線として利用されていた区間で、89年に「国鉄足尾線」が「わたらせ渓谷鐡道」に転換された時から将来観光用に利用しようと計画され、免許も取得されていた区間である。だが結局その計画は実現せず、98年にはその免許自体も失効している。そのため、過去にも間藤から先には旅客列車は走っていなかったが、これでこの区間に旅客列車が走る可能性はほぼなくなってしまった。

今回は間藤駅から20分ほどで歩ける程度のところしか巡っていないが、それでも廃線跡(一応休止線扱いだが…)をある程度見てくることができた。


草に飲まれてはいなかった
▲間藤駅を出た直後の旧貨物線
草木の中に存在感が光る


橋は封鎖されている
▲森を抜けると川を渡る
行き止まりの先が橋で、向こうに小学校が見える。
この橋を見て、小学生達は何を思うだろう…。


いまや廃墟である
▲元・長屋の建物
昔はこのような建物が建ち並んでいたのだろうか。

出口はあるのか
▲左写真の小学校付近にあるトンネル
ここから先へは時間の関係で行けなかった。
線路はそのまま本山抗へと向かう。


今でも稼動しているのだろうか
▲何かの工場 遠景
かつての栄光を物語るような力強さ。


足尾は日本の歴史の光と影を背負ってきた町であると思う。今はどことなく寂れてしまった印象が強いが、そんなうらぶれた雰囲気が、日本の発展を陰で支えてきたこの町をとりまく時代の流れを如実に表しているように思う。町全体が歴史の生き証人である。この町はこれからも歴史の証言者という存在であり続けてほしいと、そんな風に思った。

 - 今回の旅の経路 -
上野→(東北線)→小山→(両毛線)→桐生→(わたらせ渓谷鐡道)→通洞…足尾銅山観光…足尾町散策…間藤…廃線跡探索…間藤→(わたらせ渓谷鐡道)→桐生

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