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- 渡良瀬渓谷と足尾町の今 -
(2005年10月31日)

【2/3】 足尾銅山と足尾町


足尾銅山を見る┃足尾銅山観光

終点の二つ手前の通洞で下車し、いよいよ足尾銅山の跡に向かう。足尾銅山と一口に言っても、その坑道の全長は東京〜博多の距離に匹敵するのだそうで、とても全てを見ることはできない。

そこで現在、往時の足尾銅山の様子を再現し、実際に坑道を歩くことのできる施設があるのだ。その名も「足尾銅山観光」。そのまんまな名前である。

入館料を払ってからトロッコ列車に乗り、坑道に入る。この辺の遊び心がちょっと面白い。坑道内は江戸から昭和にかけて時代ごとに異なる採掘の様子を、人形を使って再現展示してある。この人形、等身大で妙にリアルであり、坑道の狭そうな様子や環境の悪さなど、とてもわかりやすかった。(ちなみに彼らは何故かみなエロ目である)

写真がやたら斜めだ・・・
▲足尾銅山 坑道
実際はもっと暗く、狭い


結論から言うと、この施設は銅採掘の様子や、足尾銅山が当時の日本経済にもたらした影響力などについて知るにはもってこいなところだが、教科書にも載るほどのあの鉱毒事件についてはほんの少ししかふれられていないのが残念だった。なんとなく今だ過去のしがらみが断ち切れていないような、そんな印象を受ける。環境問題が騒がれて久しい今日こそ、銅山の背負った負の歴史についても伝えていく時なのではないだろうかと思った。それが本当の意味で「歴史と向き合う」ということではないだろうか。


◆足尾町を歩く┃通洞…足尾駅…間藤 (国道122号線)

歩いている人に一人も出会わなかった…
▲閑散とした目抜き通り
第一町人、発見できず…。

ザ・無人駅といった趣き
▲無人の足尾駅
ホームの駅名板が渋くて良かった。

力走!
▲わたらせ渓谷鐵道
足尾〜間藤間にて。


見ごろまではもう少し!
▲紅葉途中 渡良瀬川
この近くにとても洒落た中学校があった。

思わず「あっ!!」と叫んでしまった…
▲足尾駅に留置されているキハ35
昔の気動車がこんなところに!

終着駅も、無人駅
▲列車の終着・間藤駅(まとうえき)
貨物線跡がここから続く。


平日の昼時とは言え、ちょっと人が少なすぎる気がした。通洞駅近くのコンビニに入らなかったら多分だれにも会わずに間藤に着いてしまったかもしれない。町を貫く国道122号線沿いには商店もそこそこあるが、お客さんがそんなにいるようには見えなかった。全体的になんとなく活気のない雰囲気だったのがまことに残念である。

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