父のあとをついで
私は、泰緬鉄道強制徴用労働者と遺族の会の会長です。今年50歳になります。2003年に会長だった父の跡を継ぎました。この組織は1978年にできました。現在、4800人が入っています。マレー系60パーセント、インド系20パーセント、中国系15パーセント、その他5パーセントです。
63年前、マレーシアを占領した日本は、死の鉄道で働かせるために、労務者をいい給料を出すなどという、甘い言葉で住民を騙して集めました。怖くて、住民に選択の余地はありませんでした。
日本軍に捕らえられた父
16歳だった父は、日用品を買いに店に行く途中で他の30人とともに突然日本軍に捕らえられ、トラックでケランタンに送られました。
そして、鉄道馬車で移送中多くが飢えと暑さで死んだが、埋葬されることもなく、車両からただ投げ捨てられるだけだったそうです。
給料ももらえず
そして、3年6ヶ月働いたけど、給料をもらったのは最初の2ヶ月だけ。父は今では体も弱り、82歳になります。我々マレー人は泰緬鉄道建設の不払い賃金の支払いを日本政府に求めるための話し合いを始めました。
もし、あなたの父親が連れて行かれたら
どう思いますか
立場を変えて考えれば判るのではないでしょうか。自分の父親が死の鉄道に連れて行かれたらどう思いますか。
今、マレーシアで、労務者への補償請求を裁判に訴える準備をしています。
このようにたくさんの方々が聞きに来てくださってありがとうございます。