「フラウミュンスターにあるシャガールのステンドグラスをもう一度みたい」
ただ、それだけの思いで途中下車(?)することにしたチューリヒ。
10数年前のあの感動は果たして蘇るのか…。そう思いつつ、ドキドキしながら入り口左手のステンドグラスの間へ足を踏み入れる。
そこには… フラウミュンスター (Fraumünster)
グロスミュンスター寺院の西、リマト川の対岸にあるゴシック様式の寺院。853年にカール大帝の孫である東フランク王国の国王ルートビッヒが造った女子修道院が前身で、何度か改築されて現在の建物は12〜15世紀のもの。青銅色の屋根の細いエレガントな時計塔が特徴。州 で最大規模を誇るパイプオルガン(5793本の管)や、アウグスト・ジャコメッティ、1970年に造られたマルク・シャガールがによる美しいステンドグラスは必見。 「おおおおおおお!!!!!!」
思わず息を飲む美しさは健在だった。
10数年前の感動が蘇ってくる…。
いかにもシャガールらしい色使いとデザインが独特の雰囲気。ニースのシャガール美術館もすばらしかったけど、ここは格別。
正面に青・緑・黄の3本、左右に赤・青の2本のステンドグラスは、それぞれに聖書のストーリーが描かれていて、いつまで見ていても飽きない。 …にしても観光客がうるさい(笑)
次から次に団体客が入ってきては、さまざまな言葉で説明スタート&PHOTOTIME。
静かになる瞬間をじっとまって、ゆっくり見ていたら、なんと2時間近く滞在していたよ…。 「やばいやばい。のんびり見ていたらもうこんな時間!あっという間に夕方になっちゃうよー!」 せっかく来たのだから、もうひとつの〝目玉〟教会、「グロスミュンスター」も見ておきたい。シャガールにはまだまだ後ろ髪引かれる思いだけど、それを振り切って川を渡り、グロスミュンスターへ。
グロスミュンスターは、シンプルながら「大聖堂」の名にふさわしい、ゆったりと荘厳な造り。どことなく圧倒感を感じてしまう。 そしてなにより祭壇前に飾られたクリスマスツリーがとってもきれい!
正面のジャコメッティのステンドグラスもシャガールのそれとはまったく異なる雰囲気で、これはこれですばらしい! グロスミュンスター (Grossmunster)
チューリヒのランドマークのひとつで、カール大帝が創建したといわれる大聖堂。ツヴィングリ 率いるスイスドイツ語圏の宗教革命の中心地だった。最も古い部分は11〜12 世紀ごろ建造、シンボルとされる2本の塔は、1763年に焼失したのち、1783〜1787年に立て直された。ロマネスク様式の回廊や彫刻、アウグスト・ジャコメ ッティ作のステンドグラス、カール大帝の像などがあり、塔にのぼっ て、チューリヒを見渡す眺望を楽しむこともできる。
大聖堂を満喫して外に出たら、なんとびっくり外はものすごい大雨。とてもとても傘なしで歩ける状態じゃない。 やむをえず、雨がちょっとおさまった瞬間を狙って川向こうのグロスミュンスターへダッシュ!
「うわぁ、びっしょり濡れちゃったよ…」
雪は予想していたけれど、まさか大雨が降るとは…参りました。
というわけで、しかたなく(?)中へ入ってシャガール観覧タイム再開(笑)! ところが、中は人・人・人…。
大雨のせいで、出られなくなった人がどんどんたまっちゃってたらしい。
落ち着いてシャガールを見ていられる雰囲気じゃないし、このままいつまでもここにいられるわけでもない。入り口でどうしようと困っていた私の目に入ったのが〝お土産物屋さん〟。
「あそこなら傘があるかも!」
思い切って飛び出した!!!!(今日は雨の中を走ってばかりだ…とほほ) 再び濡れねずみになった私たちが入ったのは、小さなお土産物屋さん。
見るとすでに先客が、傘を選んでいる真っ最中。
さっそく私たちもその中に加わって、お手ごろ価格の折りたたみ傘をゲット。
雪ならまだしも、雨じゃホテルに戻るのもひと苦労だもんね。
「これで安心だねー」
と、外へ出たら雨は予想外に小降りになっていた・・・涙 |