このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


 第8日目 

さらばイタリア、寄り道スイス

さらばイタリア! ホテルに感激! 曇天にしょぼん
懐かしのシャガール スイス料理を満喫!? 年越しはスイス♪/


* さらばイタリア! *

ヒルトンホテルはさすがに豪華!!!
ふっかふかのベッドもよかったけれど、ものすごかったのが朝食。

「な、な、なんなんだー!
このありえないほどたくさんの種類と量はー!!!」

あまりにもいろいろありすぎて、何を食べたらいいか考え込んじゃうくらい。
思わずお皿にてんこもりとって、食べまくり。こりゃ、夜までおなか空かないかもしれないな…

しっかり腹ごしらえを済ませたら、いよいよイタリアにさよならの時。

とはいえのんびり別れを惜しんでいる暇はない。なにせ、飛行機の離陸時刻は9時半。その前に搭乗手続きをとらなければならないから、いそいそげ!


* ホテルに感激! *

なんだかんだとばたつきながら、無事チューリッヒ・クローテン空港に到着。
クローテン空港はわりとシンプルな作りでわかりやすい。
中央駅までは、ターミナルBの地下にある空港駅からわずか10分ほど。
まさに、「あっ」という間だ。

「せっかく乗り心地のいい列車なのに…残念」

なんて思う間もなく、駅に到着。
ホテルは中央駅のすぐ横にあるはずなので、なにはともあれチェックインだ!

といっても、時刻はまだ昼前。部屋には入れないかなあ…。

今回予約したホテルは、「WALHALLA HOTEL」。
チューリヒはトランジット感覚で1泊するだけだから、できるだけ移動が楽な駅近のホテルで、と考えていたのだけれど、ガイドブックを見てもホテル検索サイトを見ても駅近くはメチャ高!

「これじゃあ予算大幅突破だよ…」と困っていたところに、たまたまとある個人サイトでみつけたのがこのホテル。
その値段の手ごろさに即決したものの、ほんとにだいじょうぶなのか????(ちょっと不安)

このホテル、中央駅のホームのすぐ横にあるらしい。
そこで、ホーム沿いの道をぶらぶら歩いてホテル探し。と、ホーム中ほど辺りに来たところでホテル発見!

「すごい!駅から超近!!!」

とりあえずそれだけでも大満足、と思いつつさっそくチェックイン。
フロントは、〝ホテル〟というより、高級なペンションかプチホテルのようなアットホームな雰囲気で、受付もちょっとぬぼーっとした感じの男性がひとりいるだけ。とはいえ、決して感じは悪くない。
「部屋にもう入りたい?」
といわれ、大きくうなずいたところ笑顔でキーを取り出してくれた。

Walhalla hotel (クリックするとホテルのサイトにとびます) 案内されたエレベーター前で、なにやら説明タイム。

なんとびっくりなことに最上階のペントハウスに入れてくれるらしい!!!
しかも、エレベーターはその階直通!!!

 こりゃあ、ちょっと期待しちゃうぞぉ!そして案内された部屋は…

「ちょっと!!!!!
信じられないくらいかわいい!!!」

あの値段の安さが間違いじゃないかと不安になるほど、かわいくて広い部屋にびっくり!
バスタブがないのはちと残念だけど、シャワールームとトイレが分かれているのがありがたい。

このホテルは超掘り出し物だー!!!!!!


* 曇天にしょぼん *

ひとしきりホテルでのんびりしたら、さっそく町探検スタート!

しかし、残念なことに今日は曇天。今にも雨が降りそうでちょっと憂鬱…。
なにより恐ろしいほどの寒さ!
フィレンツェで買った手袋をしっかりはめて、今回わざわざ"飛行機を途中下車"した目的「シャガールのステンドグラス」を見に出発だ!!

駅からリマト川沿いにチューリヒ湖までの狭いエリアが、チューリヒのメイン観光エリア。直線距離で1kmほどだから、ぶらぶら歩いてみて回るのにちょうどいいくらい。
とはいえ、凍えそうなこの寒さ!

しっかり雪が降り積もった河岸には、身をすくめた鳩やカモメがずらり。なんだか置物みたいに並んでいる。

 それにしてもこの天気の悪さ。急いで、教会に行かなくちゃ!
…と思っていたら、ぽつんぽつんと雨が。

「うわあ、ついに振ってきちゃったよー!」

とりあえず、駆け足でシャガールのステンドグラスで有名な「フラウミュンスター (Fraumünster)」へ飛び込んだ。


* 懐かしのシャガール *

「フラウミュンスターにあるシャガールのステンドグラスをもう一度みたい」
ただ、それだけの思いで途中下車(?)することにしたチューリヒ。
10数年前のあの感動は果たして蘇るのか…。そう思いつつ、ドキドキしながら入り口左手のステンドグラスの間へ足を踏み入れる。
そこには…

 

フラウミュンスター (Fraumünster)
グロスミュンスター寺院の西、リマト川の対岸にあるゴシック様式の寺院。853年にカール大帝の孫である東フランク王国の国王ルートビッヒが造った女子修道院が前身で、何度か改築されて現在の建物は12〜15世紀のもの。青銅色の屋根の細いエレガントな時計塔が特徴。州 で最大規模を誇るパイプオルガン(5793本の管)や、アウグスト・ジャコメッティ、1970年に造られたマルク・シャガールがによる美しいステンドグラスは必見。

 

「おおおおおおお!!!!!!」
思わず息を飲む美しさは健在だった。
10数年前の感動が蘇ってくる…。
いかにもシャガールらしい色使いとデザインが独特の雰囲気。ニースのシャガール美術館もすばらしかったけど、ここは格別。
正面に青・緑・黄の3本、左右に赤・青の2本のステンドグラスは、それぞれに聖書のストーリーが描かれていて、いつまで見ていても飽きない。

…にしても観光客がうるさい(笑)
次から次に団体客が入ってきては、さまざまな言葉で説明スタート&PHOTOTIME。
静かになる瞬間をじっとまって、ゆっくり見ていたら、なんと2時間近く滞在していたよ…。

「やばいやばい。のんびり見ていたらもうこんな時間!あっという間に夕方になっちゃうよー!」

せっかく来たのだから、もうひとつの〝目玉〟教会、「グロスミュンスター」も見ておきたい。シャガールにはまだまだ後ろ髪引かれる思いだけど、それを振り切って川を渡り、グロスミュンスターへ。

グロスミュンスターは、シンプルながら「大聖堂」の名にふさわしい、ゆったりと荘厳な造り。どことなく圧倒感を感じてしまう。

そしてなにより祭壇前に飾られたクリスマスツリーがとってもきれい!
正面のジャコメッティのステンドグラスもシャガールのそれとはまったく異なる雰囲気で、これはこれですばらしい!

 

 

グロスミュンスター (Grossmunster)
チューリヒのランドマークのひとつで、カール大帝が創建したといわれる大聖堂。ツヴィングリ 率いるスイスドイツ語圏の宗教革命の中心地だった。最も古い部分は11〜12 世紀ごろ建造、シンボルとされる2本の塔は、1763年に焼失したのち、1783〜1787年に立て直された。ロマネスク様式の回廊や彫刻、アウグスト・ジャコメ ッティ作のステンドグラス、カール大帝の像などがあり、塔にのぼっ て、チューリヒを見渡す眺望を楽しむこともできる


大聖堂を満喫して外に出たら、なんとびっくり外はものすごい大雨。とてもとても傘なしで歩ける状態じゃない。

やむをえず、雨がちょっとおさまった瞬間を狙って川向こうのグロスミュンスターへダッシュ!
「うわぁ、びっしょり濡れちゃったよ…」
雪は予想していたけれど、まさか大雨が降るとは…参りました。
というわけで、しかたなく(?)中へ入ってシャガール観覧タイム再開(笑)!

ところが、中は人・人・人…。
大雨のせいで、出られなくなった人がどんどんたまっちゃってたらしい。
落ち着いてシャガールを見ていられる雰囲気じゃないし、このままいつまでもここにいられるわけでもない。入り口でどうしようと困っていた私の目に入ったのが〝お土産物屋さん〟。
「あそこなら傘があるかも!」
思い切って飛び出した!!!!(今日は雨の中を走ってばかりだ…とほほ)

再び濡れねずみになった私たちが入ったのは、小さなお土産物屋さん。
見るとすでに先客が、傘を選んでいる真っ最中。
さっそく私たちもその中に加わって、お手ごろ価格の折りたたみ傘をゲット。
雪ならまだしも、雨じゃホテルに戻るのもひと苦労だもんね。
「これで安心だねー」
と、外へ出たら雨は予想外に小降りになっていた・・・涙


スイス料理を満喫!? *

〝シャガールのステンドグラス〟という一番の目的を達成して、ひと安心(というかそれ以外にやることを考えていなかった)。
すでに夕方になっていたし、なんといっても今日は大晦日。いまさらどっかの美術館ということもできず、無事雨のやんだ町(といっても見るべきメインストリートはーンホフ通り1本)を所在無くぶらぶら。

「いいなあ、スイス時計…
さすがというべきか、通りの右にも左にも超高級時計店がたくさん。

「ちょ、ちょ、ちょっと、この値札!!!!!」
イチ、ジュウ、ヒャク、セン…。思わず桁を確認し、さらに頭の中で日本円に再計算。

ヒョエーーーーーーー!!!! なにこの価格!!!!!!!
いやはやとてもじゃないけど、気軽に手の出せる価格じゃありません。
言葉通り〝ウィンドゥショッピング〟をひたすら楽しむのみだよ・・・・。

そんなこんなでふと気づけば、次々に店がシャッターを閉めていく。今日は大晦日なので、デパートを含むほとんどのお店が休みか、16時までの営業らしい。
うーん。店がやってないんじゃあ、買い物もできないしなあ。

zeughauskeller …と考えているところに、おなかがグゥー。そういえばお昼食べてなかったっけ。
と、いうわけでさっそくガイドブックに載っていた、有名スイス料理店「Zeughauskeller(ツォイクハウスケラー)」へレッツゴー!(日本語メニューあり!)

飛行機の中でチェックして興味津々だったスイス料理「Geschnetzelteg」(子羊肉のクリーム煮込み)は、なんと隣の席のお兄さんが寸前に注文したのがラストだった!!!まだ、6時前なのにもう売り切れなんて、信じられなーい!

そんなワケで、結局頼んだのはこの店名物のソーセージ盛り合わせとたっぷりビール。ドイツに近いせいか、なんだかドイツのビアホールにきたみたいなメニューだ…。

zeughauskeller食べたもの(メニュー名はドイツ語も日本語もお店のHPより掲載されているとおり)
・zeughauskeller wurstpiess
ツォイクハウスケラー高級グリル串焼きソーセージ(330g)
色とりどりのペパロニとベーコンで飾られた子牛の焼きソーセージ、豚の焼きソーセージ、パプリカソーセージ、行者にんにくのソーセージと自家製ソーセージ、当店自慢のポテトサラダ
・tomatencremesuppe mit rahmhaube
トマトクリームスープ、生クリーム添え
・saisonale spezialsuppe
季節の特製スープ
・bassersdorfer landwurst
パーサードルフ特産くん製ビーフとポークの黒皮ソーセージ(秋から春まで)ポテトサラダ添え
・portion sauerkraut
酢つけキャベツ

これにイゥティンガー・クロスターブロイ(ビール)3dlをしっかり4杯いただいて、もう動けなくなるくらい満腹!でも、子羊肉のクリーム煮込みが食べられなかったのが、いまだにくやし〜い!(上の写真でおばちゃんが食べてるのがソレです)

・・・・つづく

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