① 中山集落

高山村中山。こんな田舎でも主要県道同士の交差点に相応しく、青看と信号が完備された交差点である。私は県道66号豊野南志賀公園線を下ってきて右折、お目当ての間山峠へと向かう。写真の奥へと進む生活道路っぽいのがそれだ。やる気満々で突入する。
一つ断っておくが、今回は県道54号須坂中野線のレポートではない。その未通区間のレポートだ。未通区間以外の部分は、ごくごくありふれた生活道路である(高山村内はオゾマシイ勾配区間の生活道路だが)。

未通区間までほんの僅かであるが、県道であることの証明。須坂と中野は北信濃では長野市に次ぐ都市であるゆえ、その都市間を結ぶ県道が未通とは夢にも思わなかった。というよりも、この県道がわざわざこんなルートを選んでいたことなど初耳であった。
道はおばちゃんが井戸端会議でもするような雰囲気になっており、県道としての威厳は失っている。

もはやおばちゃんが腰を下ろしておにぎりでも食べてそうな、田園地帯と化す。いや、でも走っていて気持ちよい。揺れる稲穂とそれらが擦れあう音。様々な面から風を感じることができる。越後平野の大稲作地帯では何故か味わうことができなかった感覚だ。
ところで目の前の山々の一番低くなっている部分が峠だろう。これから私はあそこまで上り詰める訳である。燃えてくるぜ〜!!
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