
ここは長野市郊外の吉田地区、県道374号北長野中俣線沿いである。ちなみにこの県道、交通量多い・狭い・カーブ多いという三拍子が揃っており、私はあまり好きではない。しかし、この辺りのメインルートはこれしかないので使わざるをえないという現状だ。
話はそれたが、目の前にあるのが問題の立体交差である。この県道とその隣の長野電鉄の複線線路を、車両基地に至る長野新幹線の高架橋が一跨ぎにしている。これだけならば、特に話題に引き出す必要もない普通の立体交差だ。
面白いのはここからだ。県道を見れば分かるが、奥に向かって登っており、そこから下っているだろう。ピークになっている部分で県道と長電の線路は、ある物を跨いでいるのだ。さて、覗き込んでみよう。

およよよよ。またしても線路だ。実はこれはJR信越本線のものである。ちなみに奥の一段高い所にある、水平の線路は引込線で、県道とぶつかる前で行き止まりになっている。
今の所は三段、上段が新幹線、中段が県道と長電、下段がJRである。

次は県道から分岐し、県道と長電の間を潜り込んでゆくサイクリングロードに入ってみよう。車止めの先はどんどん下り、長電の線路と県道は見上げるくらいの高さになる。そして、眼下に深く潜ったJRの線路が見えてくる。

サイクリングロードは線路を跨がずに、そのまま線路と平行になるように直角に折れる。この写真もまた色々なもんが写りこんでおり、ややこしいので説明しよう。左手の細道がサイクリングロードで、JRと県道&長電の間の高さ、すなわち1.5段目を縫うように抜けている。正面の錆びたガーター橋は長野電鉄のものである。そして右下の長電を潜っている単線線路がJR信越本線。左側にチラリと写っているのが新幹線だ。県道は写っていないが、私が立っている背後(というより後頭部の後)にある。
このサイクリングロード、やたら窮屈だが、歩行者は意外と多い。線路の北側と南側の地区を結ぶ生活道路になっているのだろう。

サイクリングロードは長電の複線線路をくぐると、また直角に折れ、JRの線路から離れてゆく。これはその角から振り返って撮った写真。説明する必要もないと思うが、先程の4点に加えて、今回は県道の橋台もチラリと写り込んでいる。画質が不鮮明で申し訳ないが、この立体交差の要素を90%詰め込んだ良い写真になったと思う。そして残りの10%は、一番下部のJR線がある物を跨ぐ部分にある。それは・・・・・・。

川。そうかなるほど、一番下部のJR線と言えども、川より下を通ることはあるまい!!ようやく何かを跨げたJR信越本線に拍手を送りたい。
しかし、新幹線があんなにズバッと渡っているのに、信越本線は申し訳なさそうに渡っている。ちなみにこの川は
県道506号線の時
散々寄り添った浅川の下流である。浅川はこの先で千曲川に合流し、遥々新潟まで流れる。

直角に折れ、サイクリングロードは再び新幹線をくぐる。そしてその先には立派な橋!!うーん、なんかJR信越本線の橋より立派じゃね?これでこの立体交差の全貌見たわけだが、分かりやすく地図にすると以下のようになる。

最初から地図出せよというツッコミも多いでしょうが、最初からネタバレはつまらんでしょということです。この立体交差群、実際凄いのでしょうか。こんな一地方都市においては大変珍しいものですが・・・・・・。都会にゃあ腐るほどあるかな、どうなのかな?
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