このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
この道道、観光道路らしく、いきなり小樽運河と平行して進む。 片道三車線、小樽観光の大動脈とも言える道路で、交通量も非常に多い。 歩道は観光客でごった返している。 数年前は、私も観光客の一人として群衆の中に埋もれていたはずだが、今となっては運河には興味はあまりない。 むしろ私の興味はこっち。 これは小樽市内を弓なりに伸びていた、手宮線である。 全国的に有名な廃線跡であり、観光地の一つでもあるはずだが、この手入れの 入ってなさが好ましい。 当道道は廃線跡と平面交差する。 交差点で折れ、道道は観光地の喧騒から離れてゆく。 と言っても、住宅地は続いているので、車は途切れない。 先程見た手宮線の終点は小樽交通記念館になっている。 手宮線に関する資料や、無料シミュレーションコーナーなどがあるらしい。 ・・・が、平成18年3月をもって閉館してしまったとか・・・。 どうやら平成19年にリニューアルオープンするようです。 交通記念館の脇を抜けると、何やら港町の雰囲気が濃くなってくる。 魚の加工工場や、倉庫が建ち並び、魚くさくなってくる。 崖が迫ってくるが、その上にも住宅地は広がっている。 下から見上げる限り、信じがたい光景である。 崖と海との間の僅かな平地を抜けて、茅柴岬方面へ進む。 そして茅柴岬をショートカットする新高島トンネルが姿を現す。 このトンネルは昭和62年に竣工。 それに伴い、役目を失った旧道が存在するわけだが、写真の横断歩道の辺りから右に分岐するのがそれである。 分岐地点から旧道方面を望む。 海に迫り出した山塊を貫く現道とは違い、旧道は海岸線に沿って岬へ向かい、取り付く平地が見当たらなくなった所でようやく穴に潜る。 その旧隧道までの区間は、典型的な漁村の風景が広がっており、長閑である。 現道から切り離されたどん詰まりの漁民集落を抜けると、旧道は単身となる。 まさに山と海の間を走るようになるのだ。 そんな旧道の独壇場区間に入るわけだが、路上駐車が多く(釣りか?)、ムードがぶち壊しである。 この先通り抜け出来ません 路駐の車も消え、目の前には岩塊が現れた。 あれを海側から迂回することはできない。 ・・・ということは・・・。 お お おおお 物凄く危険な線形の隧道!!!! ワッカケ隧道 よりも危ない線形だ!! ほぼ直角で突入している・・・。 これが小樽海岸公園線の危険因子No.1の高島隧道である。 お馴染みのコンクリート固めではなく、進入の余地はあるものの、これはちょっと厳しい。 何とか入ったとしても出てこれなくなりそうだ。 隧道マニア捕獲器のような印象を受ける(ゴキブリみたいな扱いしやがっててやんでぃ!!)。 先ほどの警告どおり、通り抜けできないことは明白なので、引き返すことにする。 隧道の前から振り返ってみる。 背後に広がるのは石狩湾、その向こうには朝里から手稲へと続く山並み。 乱立する支柱には警告標識がくくり付けられていたのだろうか。 そんなことを想像するだけでも旧道歩きは楽しい。 |
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