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霧島“花まつり”'07
今年の春はどうも調子が狂った。暖かい日が続いて、ソメイヨシノの開花が遅れた。・・・かと思えば、4月中旬には急に空が暗くなって突風と共に霰(あられ)が降り出したのである。このところは周期的に晴天と降雨がやって来る春らしい天気。太陽が出れば暑い暑い・・・と冷たいビールが飲みたくなるのは宮崎ならでは・・・であるが。

4月21日。土曜日。

少し前から新聞やテレビのコマーシャル等で宣伝があっていたが、霧島酒造で恒例となったイベントが開催されるという。

少し前に“ さくら祭り ”って紹介をしたことがあったが、今思えば、霧島酒造が主催する春のイベントって“花まつり”ではなかったかと今更ながらに思うのだ。開催時期が例年4月下旬で、ソメイヨシノの花なんてすっかり散ってしまっているのである。

う〜むむむ・・・。これはいけないなと反省して、妻と長男を連れて志比田の霧島酒造へ遊びに行くこととした。先日、デカデカと一面広告が出ていたが、 いつぞや か紹介したように、新工場が完成してからイベント会場付近への車の乗り入れは制限されるようになっている。

イオン都城ショッピングセンターやダイエー都城店が臨時駐車場になっており、そこから宮崎交通のバスによるシャトルバスがピストン輸送で会場までエスコートしてくれる。私ら家族はダイエーからバスに乗り込んだ。


・・・都城駅を経由して10分ほど。“都城の街中”志比田町にある霧島ファクトリーガーデンへと到着した。昨年完成した新工場の駐車場がバスの降車場だ。バスを降りた後は、賑わう会場内へと新緑のまぶしい中を歩いていくだけである。
会場に入るや否や来場者を出迎えてくれるのが今をときめく“みやざき地頭鶏”の販売テントである。

今年1月に清武町で発生した高病原性鳥インフルエンザでは、発生農場を中心に半径10kmの移動制限区域が設けられた。あの時は県土に衝撃が走った。

その後、日向市東郷町、新富町と2月にかけて相次いで高病原性鳥インフルエンザの発生が相次いだわけだが、ちょうどその時に新しい知事となった東国原英夫知事の強力なトップセールスもあって、想定された養鶏業界への大打撃はそれよりも小さな形で収まっている。県産の鶏肉は引き手数多という明るいニュースも県外から聞こえてくるが、ぼちぼち6月には県議会が始まる。先の騒動で打撃を受けた業界への支援も、その中で議題に上がってくるのだろうか・・・。

まぁ、私には難しいことはよく分からないのであるが、みやざき地頭鶏である。

この鶏は宮崎県の畜産試験場において平成2年に作出された品種だそうで、霧島地区で古くから買われていた在来鶏“地頭鶏(じどっこ)”がベースとなっている。在来鶏(原種)に共通するウィークポイントとして生産性の低さが挙げられるのだが、みやざき地頭鶏の場合は、原種“地頭鶏”の♂と劣勢白色プリマスロック種の♀を掛け合わせた子供(♂)に九州ロードの♀を交配している。これによって、JAS規格における地鶏の定義の一つである在来鶏由来の血液50%を確保している。

みやざき地頭鶏については、県や県の養鶏協会、経済連、みやざき地頭鶏普及促進協議会が中心となって、生産農家に対しての指導や販売促進等を行っているそうだ。その協議会の枠組みの中で、飼育期間や飼育方法、飼育密度等々が細かく決められており、上記のJAS規格の定義をきちんとクリアしているというわけ。正真正銘の地鶏なのですな。

当日は、この画像の宮崎市みやざき地頭鶏普及促進協議会(上記の協議会の下に各地域の地区組織がいくつかある)のほかに日南市の協議会のテントが出ていた。炭火焼きを試食させてもらったが、ぷりぷりとした歯ごたえと口の中に広がる脂がたまらない。売れているのも納得であった。
会場の中央に設置されたステージ。

ギターの弾き語りやダンスといったイベントが行われていた。

この場所ではないが、会場の中の別のステージではお笑いのライブもあったようである。

犬井ヒロシが「自由だぁぁぁぁっ!!」と叫んでいたようだが、見るのを忘れた(爆)。
畜産物の紹介ばかりで申し訳ないが、 宮崎県乳肥農協 の“宮崎ハーブ牛”のテントである。

おそらく、農家の後継者だと思うが、大鍋で牛肉を炒めて黙々・・・とタレと絡めていく。

周囲には良か香りが立ちこめてるのだな。これも試食したが、柔らかくて乳牛独特の肉の甘さが美味かった。
その他、県内各地から出店されたテントが会場内に並んでいる。上記のように特産品を売るテント、弁当に地元産の牛乳を使用したアイスクリーム、植木・・・・と多種多様の者が売られている。骨董品店もテントを出しているのは毎度のことで、買いもしないクセにそういったモノについつい目が奪われてしまう・・・。

なお、この手のイベントでは振る舞い酒が当たり前なのであるが、飲酒運転防止の観点から、テントでの販売という焼酎の供し方をしているようであった。せっかくの楽しいイベントなのであるから、自分勝手なノンべぇの振る舞いで台無しになってはいけない。

天気が良かったのでビール(←霧島ファクトリーガーデンでは地ビールの製造も行っている)を手にしている人が多かったようだ。でも、黒キリの5号パックと買い集めた酒のつまみをテーブルいっぱいに広げている人だって何人も見かけた。
会場を行ったり来たりしていたのだが、小腹が空いてきた。せっかくこのようなイベントにやってきたのだから、何か買わないともったいない。

そう思ったので、都城市高城町の特産とも言える 観音池ポーク と肉うどんをチョイス。

前者は高城町の養豚農家が集まって立ち上げた有名ブランド。シンプルに塩こしょうをした味付けもあったようであるが、今回は味噌ダレであった。鉄板の上で炒めただけなのだが、これが箸が進んでしまう。ご飯を買わなかったのがちょいと悔やまれた。

うどんについては、ちょいと出汁が甘めで私の好みではなかったのだが、肉が入って300円というのは安すぎじゃないのかい?
(07.04.24)
気が付くと、妻が自分と長男の分のソフトクリームを買ってきて、横でぺろぺろとなめていた。長男はソフトクリームが溶け出しているにもかかわらず、その様なことなど気にもせずになめ続けている。

私はと言えば、その様な様子にハラハラとしながらも、入場者がニコニコと往来する様子を眺めていて、都城っていいな・・・とぼんやりと考えていたのだった。
おまけだが、会場で見つけた“霧島グッズ”。

Tシャツなど非常に魅力を感じる部分はあったのだが、諸事情で購入を断念しました(爆)。
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